概要
静岡県浜松市中区南伊場町1-1に所在するJR東海の鉄道車両工場。新幹線鉄道事業本部の管轄下にあり、JR東海が所有する新幹線電車全てとJR西日本所有のドクターイエロー923形T5編成の全般検査およびATC特性検査などの車両検修及び新車の受け入れ整備・廃車解体業務を行っている。
以前は211系・381系・113系を除く国鉄から継承した在来線電車・機関車の重要部検査、全般検査などの各種検査・整備を行っていた関係で、構内各所に三線軌条が残されている。
毎年夏から秋には「新幹線なるほど発見デー」というイベントが開催され、普段は公開されていない工場内部を見ることができる。特に大型クレーンを使用する新幹線電車の車体上げが人気だが、工場リニューアル工事の関係で2016年度が最後となった。
新幹線の踏切
工場西側で引き込み線と一般道が交差するため、踏切が設置されている。名称は西伊場第1踏切。
フル規格の新幹線電車が自力で通過する踏切は全国探してもここだけであり、鉄道ファンや地元市民に広く知られている。
この西伊場第1踏切から南に少し進むともう一つ踏切がある。こちらの名前は西伊場第2踏切。
線路は電化されていないために新幹線電車が自力で通過することはなく、入換用ディーゼル機関車によって牽引或いは推進される形でのみ通過する。
以前は解体線へ入る廃車車両のみが通過していたが、工場のリニューアルで検査入場中の車両も通過するようになった。
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日本面(鉄道、国鉄・JR編) 「伊場の工機部」と呼ばれた戦前・戦中あたりから一貫して、ここの技術レベルはなぜか半端なく高い。
そして現在も浜松市周辺には、同じような基礎技術を使う自動車メーカーの工場が下請け等含め集中しているばかりか、現在本社がこの街にないトヨタ・ホンダも創業者は浜松近辺の出身である。
一体なにがあった。