曖昧さ回避
- 太陽神の一種。ユダヤ教、キリスト教においては悪魔と見なされる。本項で解説。
- スクウェア・エニックスのゲームで使われる世界観設定「イヴァリース」に登場する悪魔(ルカヴィ)・召喚獣。 本項で解説。
- 『女神転生シリーズ』に登場する悪魔。⇒堕天使アドラメレク
- 漫画『ブラッククローバー』に登場する悪魔。
概要
太陽神の一種。(Adramelech,Adrammelech, Adramelek)
主にセファルワイム(『列王記』下17:31)の町と、サマリアで崇拝された。
名前の「melech」は、ヘブライ語で「王」を意味する。
ユダヤ教とキリスト教においては悪魔と見なされ、地獄の上院議員にして地獄の宰相、サタンの洋服係、蠅族の大法官、地獄の尚書長として多忙な存在である。
堕天前の位階は燃え盛る車輪の体を持つ天使である座天使の地位にあり、ラファエルの指揮下にいたとされる。
『イヴァリース』のアドラメレク
FFT
※左から2番目
初出となるのはFFT。
黄道十二宮における磨羯宮(山羊座)に配される悪魔(ルカヴィ)であり、二つ名・ジョブは「憤怒の霊帝」。緑の体毛に覆われた山羊の姿をしている。
作中では主人公ラムザの異母兄であるダイスダーグの瀕死と共にその肉体を借り、現世に現れる。
急な契約で現れたせいか他のルカヴィ、特に最初に出現するキュクレインと比較しても弱い。
誤表記の多いことでも知られるPS時代の攻略本、通称「黒本」の巻末にてシナリオ担当の新城氏のコメントでは「自分の謀略が上手くいかなかったことへの憤怒なのか」と、皮肉めいた問いかけがなされている。
FF12
また世界観を共有するFF12においては、神と称する種族「オキューリア」が創った闇の異形者の一体で、害をなす魔物を震撼させる「憤怒の霊帝」。
体表は緑の甲殻に覆われ、蝙蝠のような骨だけの翼が生えている。
本来は魔物を抑制する存在であったが、その憤怒はカリスマ性へと転化し魔物を統べる者となってしまう。
遂には神に反旗を翻し戦うも敗北し、封印されてしまう。
作中では封印された地であるのか、ゼルテニアン洞窟で遭遇する。
その洞窟自体がルーキー&初見殺しの場所であるためか、最深部にいるアドラメレクに辿り着けるだけの実力があればFFT同様に苦もなく倒せる。
召喚技は「裁きの雷」であるが、前述の問いかけのこともあり、憤怒している者の裁きとなると単なる八つ当たりの可能性もある。
『ブラッククローバー』のアドラメレク
主人公・アスタたちが住む世界とは別の、悪魔たちが住む異世界である『冥府』における最強の存在である“最上位”悪魔の内の一体で、冥府の第2階層を支配していた悪魔。
冥府と現世を繋ぐ扉が開いたことでアスタたちの世界に現れ、同様に不完全ながら顕現した同じ最上位悪魔であるルチフェロとアスタたちの戦いを終始傍観していた。
少年のような出で立ちで、常に怠そうな言動を取り、同じ最上位でも格上のはずのルチフェロに手を貸すように迫られるが面倒臭がって断るなど、まだ腹の中が読めない存在である。