特務隊(大怪獣のあとしまつ)
とくむたい
概要
映画『大怪獣のあとしまつ』にて、防衛チームの役割を担う組織。英称はJAPAN SPECIAL FORCE(JSF)。
十握剣をあしらったシンボルマークを持つ。部隊カラーは濃紺。
2006年に生じた化学テロ事件「比丘尼事件」を契機に創設された、内閣総理大臣直属の戦闘部隊。戦闘・科学のエキスパートをメンバーとする。
その存在は当初国民には公表されず、秘密裏にテロ事件などの対処に当たっていたが、後に「希望」と命名される怪獣の出現を受け、怪獣対策の別働隊として活躍したことで存在が公になった。組織としての性質も、怪獣対策の中でそれに特化したものへと変質している。
合同訓練などこそ行われているものの、指揮系統は警察および国防軍から独立しており、特に国防軍からは縄張り争いの相手と見なされているため関係は良好ではない。
秘密部隊だったとされているものの、複数の駐屯地や独立した下士官養成学校・幹部学校を擁するかなりの大所帯である。
希望が謎の光球によって絶命した後は、希望の死体が横たわる利根川下流域に前線基地「Zビレッジ」を設け、死体処理と周辺の封鎖に当たっている。
階級制度は自衛隊のそれに倣っているようだが、隊長である敷島の階級は一等特佐であり、将官は存在していない模様。
隊員・元隊員
- 敷島征一郎……隊長
- 徳本……副隊長
- 帯刀アラタ……〈希望〉処理現場責任者
- 椚山猫……スナイパー
- 雨音ユキノ……元隊員・現環境大臣秘書官
- 雨音正彦……元隊員・現総理秘書官および〈希望〉処理対策本部長
- 青島涼(ブルース)……元第一先攻隊隊員
- 静野密……元隊員・現厚生労働省研究施設勤務
※この他、多数の一般隊員が所属している。
装備
- 特装バイク
NM4-01を特務隊仕様へと改造したバイク。タイヤの変更やサイドカウルの撤去、サイレンおよび青色回転灯の装着などのカスタムが施されている。
主にアラタが搭乗するが、彼の愛車以外にも複数台が存在している模様。
隊員の移動やパトロールなどに用いられる各種輸送車両。基本的には国防軍(および自衛隊)のものと同仕様である。
なお、73式小型トラックは新型で、陸上自衛隊の警務隊と同仕様のものも運用されている。
- AS350B3
観測・輸送などに用いられるヘリコプター。実在する機体。
- ボート
回転灯や投光器を備えたモーター付きのゴムボート。河川上に横たわっている希望の至近距離からの調査など、水場での任務に使用されている。
- 穿孔排気ランチャー
ブルースが希望の腐敗隆起の処理のために準備した装備。先の尖った中空構造の弾体を炸薬で希望の外皮に撃ち込んだ後、後部噴出口の蓋を吹き飛ばして腐敗ガスを放出する。
ミサイルなどの他の穿孔手段よりも、ガスの噴出方向の正確な制御が可能。また、正確な位置へ穿孔するため、ブルース以外が使用する場合には彼がデータを入力したARゴーグルと併用される。
スナイパーである椚が操る火器。 椚は狙撃銃であるL96のみならず、携行型地対空ミサイルランチャーであるFIM-92で飛翔中のミサイルを狙い撃つ腕を見せている。
一般隊員が携行している銃器。