概要
『The Eternals』#2(1976年)にて初登場。
宇宙創生の時期から存在するコズミック・ビーイング(宇宙的存在)の一つ。
セレスティアルズというように、複数存在する。
MARVEL世界の宇宙である、意志を持った宇宙「ザ・ファースト・ファーメント」が孤独の末に生み出した、宇宙で最初のコズミック・ビーイング。
ザ・ファースト・ファーメントの忠実な家来だったが、やがて自分たち自身が生命を作り、宇宙を発展させようとする勢力が現れ、ザ・ファースト・ファーメントとの戦いの末に勝利。
これによってザ・ファースト・ファーメントはバラバラになったため、MARVEL世界はマルチバースとなった。
宇宙で最強の種族となったセレスティアルズは、それぞれのユニバースを支配し、新生命の進化を操作してゆくようになる。
宇宙的な存在ということで、銀河を超える巨大な身長を誇る。
また個体ごとに異なる色のアーマーを着ている。
不老不死であり、多くの星の歴史に介入。
その星の知的生命体が良くない方向へ進化していくと、その星を滅ぼすこともある。
なお、コミック版での戦闘力は「地球最強の神3体が全力で攻撃して、やっと『致命傷ではないが、戦闘力が大幅に落ちる』程度の傷を与える事が出来た……と思ったら、次の瞬間、何事も無かったかのようにあっさり再生」ぐらいの感じである。
そして、こんなのが何体も居るわけなので、基本的には「平和的な交渉により、お引き取りいただく」以外の対抗策は、ほぼ存在しない。
MCU
MARVEL作品の実写作品群MCUにもセレスティアルズが登場する。
外観は原作同様、個体によって色が違う。
共通点として、顔を覆う仮面は六つの穴が開いている。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
回想シーンで、エソン・ザ・サーチャーというセレスティアルが登場。
インフィニティ・ストーンの一つ、パワーストーンで、どこかの星の種族を滅ぼした。
また、後の作品にも登場する惑星ノーウェアは、セレスティアルの頭蓋骨と言われている。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
ただし、他のセレスティアルズと違い、一個の惑星として登場する。
そのため、ただ呼称が同じの別の存在ではないか、という説がある。
エターナルズ
主人公チーム・エターナルズを生み出し、指示するアリシェム・ザ・ジャッジというセレスティアルが登場。
リーダーのエイジャックとのみ交信可能だったが、とある経緯からセルシにその役割が移った。
身体の色は赤。
以下『エターナルズ』のネタバレあり
実は、セレスティアルズは、遥か太古に宇宙へばらまかれた「種」が惑星に根付き、その惑星の知的生命体の精神エネルギーを糧に成長、やがて成長しきると惑星を破壊して「出現」する存在であった。
そうして一つの星が破壊されると、新たな太陽(=太陽系)を生み出す「破壊と再生」を目的としているのである。
そのためにエターナルズを生み出し、知的生命体に文化や技術を与え、同時に過去に生み出したディヴィアンツから知的生命体を守る任務を与えていた。
そして新たなセレスティアルズが生まれて星が滅びると、エターナルズの記憶を消去。
「他の星からセレスティアルズに選ばれた」という偽の記憶を与え、別の星に派遣させる、ということを繰り返していた。
劇中、エターナルズがいた地球ではティアマットという黄色いセレスティアルが眠っていた。サノスの指パッチンによって全宇宙の生命が半分消えたことで「出現」が遅れていたが、エンドゲームの展開により消えた生命が戻ったことで「出現」が可能となっていた。
終盤、「出現」しようとしたが、エターナルズの活躍で巨大な氷塊に変えられ、目覚めることはなかった。
この、「惑星を糧にセレスティアルが生まれる」という経緯を踏まえると、先述のエゴがセレスティアルか否かについても、母体となった惑星を破壊することなくそのまま同化したと考えることもできる。
ソー:ラブ&サンダー
本作では「神々の中でも凄いの」という扱いらしく、宇宙でもトップクラスの神々が集う町の中に2体がチラっと登場した。
明らかに他の神々とサイズが大きく違う彼等が、ゼウスが少しだけ言及した「神々の乱交パーティー」に参加するのかは不明。