我は異界滅神ジャゴヌバ 彼方より来たりし大いなる闇の根源
あまねく闇を統べ光を根絶する 永遠偉大なる滅びの神なり
CV:飛田展男
概要
アストルティアの大敵といわれる、滅びを司る邪神。
その姿は巨大な肉塊と表現されており、全身に血管が浮き出た異形の悪魔の姿をしている。
あまりの邪悪さから、その名は歴史から隠匿され、一般的には大いなる闇の根源と呼ばれる。
ver.5に入るまではその名を知る者も率先して名前を呼ぼうとはせず、彼と直接謁見できる魔仙卿も「大いなる闇の根源」と呼び、直属の部下であるピュージュも一貫して「あのお方」と呼んでいた。
魔界の地底にあるゴダ神殿に封印されており、魔仙卿を通して大魔王を選定し、魔界を実質統治している。
魔瘴の根源であり、魔物や魔族を生み出した始祖でもある。
基本的には自らの欲望が具現化した「暗黒の手」と呼ばれる巨大な黒い手で活動する。
暗黒の手からは魔瘴が溢れており、その手に包まれるとジャゴヌバに支配される引き替えに、絶大な力を得る事ができる。描写されている限りでは、繰り出せる暗黒の手は最大で8本。
側近に「七柱の邪神」や魔族の祖先である「魔祖」がいる。
ドラクエ10ver.5「いばらの巫女と滅びの神オンライン」のラスボスであり、開発当初より物語全体のラスボスとして構想されていたキャラクター。
ver.1から大いなる闇の根源として、暗黒の手と呼ばれる巨大な腕だけは登場していた。
ver.3にてレベル99解放クエストが実装され、そのクエスト内で異界滅神ジャゴヌバという名前が明らかになる。
ver.5で本格的に登場し、物語のラスボスを務めた。
絶対滅神ジャゴヌバ
異界滅神ジャゴヌバがルティアナの放つ光を取り込み、我が物とする事で生まれ変わった究極形態。
巨大な肉塊の様な容姿からスリムな体型に変化し、 (サタンパピーっぽい) 死神を思わせる様な容姿になり、8本の腕を持つ。また下半身は霊体なのかどこまでの長く伸びているという特徴を持つ。
光を物とした事であまねくものを支配する力を習得し、最早ルティアナでは手も足も出ない程の強大な力を有しており、その力を持って主人公やユシュカたちを圧倒するが、ルティアナの最後の力でアストルティアや魔界の全ての人々や魔物たちに呼びかけ、世界に生きる者たち全員の願いを集結させることで糸口を見出し、最後の戦いが始まる事となる。
性格
ver5.5からナラジアを通してジャゴヌバの考えがかなり鮮明に描かれる。
魔瘴によって魔界を脅かしているが、本人は大魔王の選定や魔仙卿を通して安定した統治を望むなど、魔界の滅びを望んでいる様子は特に見られない。
それどころかアストルティアから切り離された魔界の住人に同情したり、契約した大魔王や魔仙卿に対して相応の思い入れを語るなど、思考自体は妙に人間臭い。二代目魔仙卿である主人公の兄弟姉妹はお気に入りだったらしく、自分に牙を向いた上でも、優秀だったので殺すのはもったいないとこぼしている。
また、仲間割れを起こしてナドラガンドを切り離した種族神たちの行動も、魔界を切り捨てたルティアナと重ね見て、彼らはいつも不都合な部分を切り捨てると馬鹿にしている。
過去
元々は、遥か彼方の世界から「滅星の邪園」という船でアストルティアに飛来した、異界滅神の一族の一人であり、魔瘴を操る能力はなかった。あらゆる生命体を鉱物に変質させることで世界を滅ぼす神であり、姿も現在のような肉膨れではなかったとされる。
しかし、それを良しとしない女神ルティアナとアストルティアの七賢者がジャゴヌバに対抗。ジャゴヌバは鉱物化の能力を封じられたが、今度は魔瘴を操る能力を得て、姿も巨大な肉塊へと変貌しさらに危険な存在へと昇華してしまった。
この変質から世界を魔瘴で包む事を望むようになったようであり、ルティアナは魔瘴に犯されたアストルティアの大地を魔界として、ジャゴヌバごと切り取り丸ごと封印した。
実質的に巻き添えを喰った七賢者に「闇の眷族となり、賢者の叡智を持って魔界の統治を手伝うなら不滅の肉体を与えよう」と取引を持ちかけ、賢者達はジャゴヌバの眷属である魔祖となった。
さらに、魔界へ封じ込められたジャゴヌバはアストルティアへの侵攻の為に、ルティアナが生み出した七人の種族神に対応する七柱の邪神を自らの心から生み出しアストルティアに送り込む。こうして種族神vs七柱の邪神の戦いが始まった。
戦いはルティアナが邪神を封印した事で終わり、ジャゴヌバ本人はルティアナが互いの肉体と魂を分ける「鏡合わせの秘技」を用いた事で、肉体を魔界のゴダ神殿の奥深くに、魂を依代のナラジアに封印された。
封印されてからは、魔界の統治とアストルティアの侵攻の両立を目指しており、魔界の住民の中から王者の器と、今までにない思想や概念を持つ者を大魔王を選出してアストルティアに何度も侵攻をかけた。また、闇側の勝利を渇望し邁進してはいたが、意外にも光と闇の争いが尽きない事に悩んでいた様子がある。
Ver.6では鉱石生命体であるジア・クト念晶体の存在が明らかになり、ジャゴヌバ属する異界滅神の一族と同一及びジャゴヌバの真名はジア・ゴヌバではないかと予想されている。
本編
ジャゴヌバの長い封印からの覚醒が始まっており、それが原因で魔界とアストルティアが滅びる「大魔瘴期」が迫っていた。ただし、ジャゴヌバは魔界の統治に対してかなり前向きな姿勢を崩しておらず、大魔瘴期はジャゴヌバ本人の意思であるとは言い難い。
いずれにしても魔界とアストルティアの危機が訪れた事で、魔界とアストルティアは歴史上で初めて手を組み、ジャゴヌバを倒そうとするのが本編である。
旅芸人ピュージュとナラジアの暗躍、イルーシャがルティアナ復活の為に行った身魂融合の儀をきっかけに完全復活を果たし、ルティアナとの直接対決に勝利すると、本拠地である「滅星の邪園」へと姿を隠す。
以降もナラジアとして主人公達と対峙。まずかつて自身と契約した兄弟姉妹の精神世界で何度も顔を合わせ、兄弟姉妹を縛る呪縛を倒した主人公を僕に引き込もうとする。しかしユシュカの挑発及び演技に乗って彼を引き込んだが、魔瘴の海の果てに存在するという「滅星の邪園」の場所を割り出されてしまう。
邪園の奥深くでユシュカの掲げる「協調」に目をつけ、ユシュカとどちらが大魔王に相応しいかを決めるべく、ユシュカを竜の姿をした大魔王に変えて主人公に殺し合いをさせる。
ユシュカが復帰すると二人をジャゴヌバの肉体の前まで誘い、ついに直接対決。
一度敗北すると今まで光と闇は絶えず反発し、決着がつかなかった事から二つを合わせ持つ協調こそが野望の達成に必要な事だという結論に至り、ルティアナを滅ぼすのではなく自らに取り込むという初めての選択を取る。
痩せ細った体に八本の腕を持つ絶対滅神ジャゴヌバに変貌するも、今まで出会った人々の祈りの力を得た主人公の前に敗北。さらに、人々の想いが載ったミナデインによって完全消滅した。
なお、絶対滅神に変貌する肉だるま形態の時点から、彼が繰り出す暗黒の手は八本が最大となっていた。そのため、本来のジャゴヌバの腕の数は八本だったのではないかと言われている。
余談
担当声優の飛田展男は、CDシアターDQ5でアンディの声を担当した。
関連タグ
冥王ネルゲル 大魔王マデサゴーラ ナドラガ キュロノス…歴代ラスボス。
ヴェイン:声優、スクエニのRPGのラスボス繋がり。
関連イラスト