概要
東の山に魔王あり・・・・
邪悪な心 邪悪な力を持ち 邪悪な姿となりて・・・・
全てを憎むものなり・・・・
CV:安元洋貴
突如としてルクレチア王国に現れて東に魔王の山を築き、民や国土を脅かす邪悪の権化として人々に恐れられている。翼を持つ魔神ないし悪魔的な姿である。
かつてアリシアを身ごもったお后様を拉致し、勇者ハッシュに征伐された。それから20年後、蘇ったらしくオルステッドと結婚したばかりのアリシアを同じように拉致する。そのため、オルステッドとストレイボウ、そしてハッシュおよびその親友で魔王退治の英雄でもある老僧ウラヌスによって再び討伐されようとしていた。
魔王山に着いたオルステッドらに、「この私があの時と同じかどうか···その命をもって知るがいい!」と勝負を仕掛ける。(たいていは)ハッシュの助力で倒されるが、この時戦った際はハッシュ曰く「魔王でもないザコ」。かつてハッシュを苦しめた猛者ではなかったらしい。その後もこの魔王に関する情報は無く、ストーリーから消え去っているため、様々な憶測や説が流れているが正体不明のままである。見た目は「かつてハッシュがたおした魔王と同じだった」ことも憶測を呼ぶ原因となっている。
能力
能力値は終盤戦の魔法生命体にも劣らない実力派である。広範囲攻撃の「ソニックブーム」、毒と能力低下を見舞う「メルトブレス」、眠らせる「まどわしのひとみ」、そして必殺技で石化させる「バリアバースト」と、邪悪な外見に似つかわしく、隙のない強さを誇る。このうちバリアバーストは、魔王を倒した伝説の技デストレイルへの反撃技であり、発動後に使用者の能力が下がる場合があるため、それを狙ってハッシュに技を使わせるのが望ましい。
邪を以て悪を制するハッシュとオルステッドの技に対する反撃が必殺技と言う所は、ストレイボウの奥義が暗黒魔法による反撃と言うのと並んで、“憎しみ”を思わせる雰囲気を醸し出していると語り草になっている。
魔王(影)
同じく中世編に登場する中ボス。魔王の死後、夜のルクレチア城内の玉座の間に佇んでおり、話すと無言で戦闘になる。
名称はただ「魔王」だが、外見は生前の魔王より黒ずんでいる。しかもフィールド上の外見は、ハッシュたちが倒した魔王とは異なり、後の「魔王オディオ」のそれである(戦闘になるとハッシュと戦った魔王の姿で現れる)。一切攻撃せず移動するだけで、すぐに倒せるが…戦闘終了後、その姿はルクレチア王の死体に変貌する。
2冊存在する攻略本では正体の解釈が異なっており、NTT版では「王を殺した犯人」、小学館版では「王自身が魔法で姿を変えられたもの」と記述されている。
余談
この魔王、FF3の敵として現れた際の竜王バハムートがとっているポーズと非常に似ている。
関連
結局魔王山の魔王像は何者だったのか?
黒幕の偽魔王が表舞台の中世編でやった事はアリシアを拉致し、山頂の洞窟内に軟禁したアリシアに食事を与え、ストレイボウを洗脳して魔王ストレイボウに変え、ストレイボウを倒したオルステッドを洗脳して魔王オルステッドに変える事に成功している。
他のオディオ軍のボスたちは自らの意思で悪事や生存本能に従って行動しているが、オルステッドやストレイボウは洗脳されて魔王として悪事を行っている点が大きく違う。
老師は復讐心の憎悪に染まっていたが、オルステッド達のように操る事はできなかったのでオディオの洗脳力は精神力の高い老師には通じず、精神力の弱いオルステッドやストレイボウには通用したという事なのだろう。
そうなるとこの偽魔王が「勇者ハッシュを魔王ハッシュにする計画」が過去にあり、勇者ハッシュと賢者ウラヌスにルクレチアの人間達への不信感を植え付ける事には成功したが、彼らの精神力は強く魔王化できず計画が失敗に終わったという事なのだろう。
主人公の7人が魔王オルステッドを始末するENDだと元の世界に帰る事は出来ないが、7人の精神力が強い為、オディオに洗脳される事もないので元の世界に帰る為の情報を得る為にルクレチア以外の国へ旅立った可能性もある。
ライブアライブの戦闘フィールドは「チェス盤」のようでラスボス戦であるピュアオディオ戦の時は奥に例の魔王像がまるで「対局中」であるかかのように佇んでいる。
そうなるとオディオの魔王像の正体は「ゲームマスター」か、「相手プレイヤー」という事になる。そしてプレイヤーもまた魔王像のような強大な存在なのかもしれない。
プレイヤーの選択によってはオディオと協力して世界を宇宙の藻屑に変える「ハルマゲドン」を起こす事すら可能なのだからプレイヤーの外見もまた魔王像のような外見をしているのかもしれない。
すなわち鏡に写ったプレイヤーの姿のようなものかもしれないのである。