7号(ATLady!)
ろぼっとふけいのななごう
漫画「AT Lady!」の主人公。
警視庁AT部隊に所属するAutomatic-tec(オートマティック・テック。ロボット婦警)の一体となるガイノイド。開発コード上は同形式シリーズ上のラストナンバーで最新式なのだが、とある開発事情から、そのようには扱われない。
プロフィール
パーソナル
表向きは、警視庁ATプロジェクト第7計画の立案によって製作された「ATシリーズ」の最新作にしてハイエンド。
しかし「第7計画」の実態は「第1計画から第6計画までの立案と製制作によって余った予算および部品を、来年度の予算の確保をするため年度末までに使い切るために立案された(間に合わせのための)計画」に過ぎなかった。
要するに存在そのものが正真正銘の蛇足であり、足りない部品はファミコンなどのゲーム機や玩具の部品、パソコンのジャンクパーツなどを持ち寄って補填している。「遊ぶことが仕事」と思い込んでいるのはそのせいである。
追加装備が無いのも警邏課所属なのも現場で専門を活かして働くことを期待されていないからである。
しかし「親」である春田警部は「そんな7号でも絶対に何か役に立てる事があるはず」と考え、彼女の長所を見つけて伸ばそうと腐心している。
性格も呑気で朗らかなお人好しかつ無邪気で素直なドジっ娘と、およそ刑事には向かない性格。特に事ある毎にすぐに騙され、悪事に加担してしまいかける(が、持ち前のドジで騙した側に被害が行くため大事には至らなかった)というのは、本当に生み出された役割から言えば非常に致命的なエラーと指摘されても仕方がない。敵に回せばおそろしくもおもしろいが、味方に回れば厄介この上ない、天然娘。
単三電池2本で7万馬力の怪力を誇り、アルカリ乾電池を使い全電瞬間出力を用いれば警視庁庁舎を丸々、土台を崩して持ち上げる事も可能。(ただし一瞬で全電力を使い切るため、次の瞬間には庁舎を支えきれず、結局倒壊させた)
そして低電圧であるため、朝が苦手(寝起きが悪い)。ただ、上位の電池(ニッカド充電池など)を使えば、ある程度は緩和できる。
その一方で、その素直で無邪気なまなざしは、何を衒う事も無く春田警部や姉たちに対して純粋なる尊敬の念を示している。そのため先輩ATである姉たちにとって7号は「自分(たち)を頼りにしてくれる可愛い妹」であると同時に「自分たちは姉妹である」という事を強く意識させてくれる存在として働いている。7号の存在と尊敬・好意(姉への愛情)がATたちの「姉妹の絆」の要と言ってもいい。その意味では7号はまぎれもなく警視庁AT部隊に無くてはならない存在と言える。
そして何よりも姉たちが優秀であるがゆえに持ち得なかった「失敗しても立ち上がれる」健気さと「歩みは遅くとも寄り道をしても目的だけは見失わなずに必達する」ひたむきさと無邪気さゆえにできない人、弱い人に寄り添える優しさ、そして自分が不出来なATである事を自覚するがゆえの得意な人に助けてもらう事へのためらいのなさを(弱点と表裏一体ではあるが)何よりの武器として事件に立ち向かえる事ができる。
あと精神年齢が幼いため子どもとすぐに仲良くなる。あと悪の組織「悪の組織」のゼンマイ戦闘員のみなさんとも良好な「おともだち関係」を築いていたりする。
ちなみに数あるジャンプヒロインの中でも珍しい、肥溜めに落ちて汚物まみれになった経験を持つ、前代未聞のジャンプヒロインである。
ただ、7号のこの災難によって新たな性癖の扉を開けてしまったいたいけなジャンプ読者がいたかどうかは定かではない。
マシン
あさぼらけ号
姉たちの専用マシンに憧れた7号が独自開発してしまった専用マシン。早い話が実物大のミニ四駆である。
元になったのがレーサータイプであり、一応は警察備品として開発されたため、事実上フォーミュラタイプのパトカーとも言える。
燃料は巨大な単三電池2本(つまり事実上、純粋な電気自動車)。ただし電池ボックスを左右分割(運転席は両電池ボックスの間にある)し、それぞれのボックスの電池で右モーターと左モーターを連動駆動させて推進力とするシステムになっている。
と、いうわけでどっちかのモーターを止めると直角に曲がる(信地旋回)。そして、一方のモーターを逆回転させるとくるくる回る(超信地旋回・スピンターン)。
通常巡航で360km/hを誇る。さらに超高速(ハイスピード)ギアに入れると音速を超える(最高速度マッハ1.2)。
背部のトランクルームにグレードアップパーツが積まれており、パーツの換装によって陸空海あらゆる場面での運用を(強引に)可能とする。
基本的には7万馬力の持ち主である7号だからこそ運用できるマシンとも言える。