「……カワレナイ……カワレナイ……!!」
演:宮原華音
データ
属性/人間型モンスター
分類/不明
身長/不明
体重/不明
分布/不明
経験値/不明
概要
クレオンが、「変わりたい」という願望を持つ女性マイコから生み出した、「マイコ」そのものの伝説を司り、その風貌を得たマイナソー。
上記の通り、外見は宿主であるマイコとうり二つだが目の下に隈があり、眼付も悪い。
思念の元であるマイコは、「変わりたいのに変われない」という悩みを長年抱え続けており、さらには実家を改築して店を開きたいのに両親の反対で開店できないことに不満を持ち、それをクレオンとワイズルーに悪用されることとなった。
「変われない」という悩みが生んだマイナソーであるため、リュウソウチェンジできなくするという特殊な能力を持っている他、外見こそ人間と変わらないものの身体能力や戦闘力も人間離れしている。
活躍
ジャックオーランタンマイナソーの影響が残る人々に混じって出現。
「ニクイ、ニクイ」とつぶやく人々に混じって一人だけ「ニクイ」ではなく「カワリタイ」と口にしていたことから、人間の姿をしたマイナソーと見破られるも、リュウソウチェンジを不可能にする能力でメルトはチェンジ出来ず、生身のコウ達を圧倒していく。
カナロが現れたどさくさでその場から立ち去るも、ガイソウルを利用して憎しみの感情を吸い取って回っていたナダが、コウ達が羽交い締めにしたマイコマイナソーからマイナスエネルギーを吸い尽くしたことで実体を保てなくなり消滅した。
その頃マイコはクレオンに捕まり、再びマイナソーを生み出すよう脅迫されていた。
そこから救出し事情を聞いたカナロによれば、彼女の家は卓球場だったとか。
「私、今度こそ変わりたい」とワイズルーが化けた占い師に語っていたが、両親を強く説得できなくて悩んでいたのかもしれない。
最終的に卓球場は閉じることとなり、閉店セールのチケットが配られていた。
それを受け取ったコウ達は、今回の貢献者であるナダも、ういら親子も連れて全員で卓球をすることに。
そして物語は33話へ…
余談
本作では珍しく幻獣や伝承等とは全く関係のないモチーフのマイナソー……というよりスーツやメイク等の変化点も全くなく演者をそのまま怪人として使うという発想は昨今の予算事情を考慮しても歴代では前代未聞である。しかも今回は本来なら夏に公開されるはずだった別の映画がコロナ禍の影響で延期になってしまったために、同じ理由で延期して先に公開されてしまった同時上映作品の穴埋めとして急ごしらえで制作された為、全編通して変身しての戦闘シーンが一切ないまま退場するという歴代屈指の不遇な扱いを受けた戦隊怪人でもある(実際、劇中で変身したのはマイナソーが消滅してから戦闘シーンを含めて僅か5秒にも満たない)。
「変われない」というマイナス感情から生まれたマイナソーなだけに、「外見が自分そのもの→自分は自分のまま→何の変化もない→変われない」というこのマイナソーなりの皮肉だろうか。
演者の宮原氏は過去に『仮面ライダーアマゾンズ』にて高井望を演じていた。
尚、顔出しないし見た目が一般人そのものの一般怪人が登場したのは東映全般で言えば『仮面ライダージオウ』のヒューマノイズ以来2年ぶり、さらに戦隊作品単体でいえば『忍者戦隊カクレンジャー』のカラカサ以来実に28年ぶりとなっている(劇場作品も含めれば獣電戦隊キョウリュウジャーのディノガールズ以来である)。