「今日に満足できるまで夜ふかししてみろよ」
概要
CV:雨宮天
よふかしのうたのヒロイン。古い雑居ビルにて1人暮らししている女の子。
不眠症に悩む夜守コウの前に現れ、夜の世界の楽しさを伝えようとする謎多き人物。
その正体は夜の世界の住人である吸血鬼。コウが寝てる隙に吸血を行うものの、コウが寝たふりをしていたために正体がバレてしまう。
ただ血を吸われただけではその吸血鬼の眷属とはならないが、コウが眷属になることを望んだため、また血を吸わせてもらう条件を付けて交流を続行。
2人の奇妙な夜の物語が始まるのであった。
容姿
外見は高校生くらいの女の子で、見た目は人間と変わらない。牙は生えているので、いわゆる八重歯である。
ストレートに長い銀髪を三つ編みにし、両サイドにリング状に結んでいる。
瞳は前作のヒロインから引き継いだと思われる同心円状の目。
普段着はシャルラッハロートのようなホットパンツにビキニ風スタイルで、ニーハイソックスやサイハイブーツを穿いてはいるがかなり露出度が高め。外出時はフード付きの黒いコートを身に着けている。
水着はトップスしか見せなかったがビキニ派。
スタイルは平均的な方。
性格
一人称は「あたし」
やや男勝りな口調で、ビール好きで、下ネタを言うことに抵抗がないが、別にヤンキー女という訳ではない。
しかし、エロいことに関する話がとにかく好きなドスケベ。例を挙げると、
- 人間が眷属と作るために行う「まぐわい」の話でテンションが上がる。
- コウとの関係を「体だけの関係」と言ったり、胸のことを乳房と、いちいちエロい響きに言い換えたがる。
- 「プレイ」という単語でいやらしいことを連想する。
等々……。恋人になりたがってるコウを誘惑する小悪魔的なところもある。
その割には攻められると弱いタイプのようで、いざ自分が恋愛の対象として見られると顔を真っ赤にして極度に恥ずかしがる。ギャップがかなり激しいが、そんなところがなかなかに可愛い。
吸血鬼ではあるのだが、人を襲うような真似は一切せず、吸血はすれども人の命を奪うことは決してしない。ただ吸血されただけでは吸血鬼化する訳でもなく、眠れず困ってる相手を対象としているので、人への危害は一切ない。それどころか利害の一致のようなもので、人の助けになるようなことを行っている心優しい吸血鬼である。
7人の吸血鬼の女子(厳密には女子多数)の集まりの1人なのだが、恋バナ好きな彼女らの集まりが苦手らしく、あまり関わろうとしない。
特にカブラに関しては何やら強い苦手意識を持っている。
私生活
雑居ビルの704号室に住んでおり、吸血鬼なので昼間は寝ている。寝間着は普段着でもある露出度の高い服。
2人用の布団、ソファ、ゲーム機のあるテレビが置いてある以外は特に何も見当たらない殺風景な部屋。洗濯機はあるようだがバスルームはないのか、近場の温泉に通っている。
最近の流行などに精通しており、宅配を頼んでいたり、ゲームではオンライン対戦を楽しだりと、普通に人間生活に馴染んでいる模様。
生活費が一体どこから来ているのか気になる読者も多かったと思われるが、何と「添い寝屋 ナナクサ」なる素敵すぎる店を営業していることが判明。
布団がダブル用なのもそのためである。何故か営業中の制服はナース服。
そりゃあその雑居ビルがえっちなお店やってるんじゃないかなんて噂が回る訳である。
ちなみにコースは以下の通り。マッサージに関してはちゃんと勉強しているようで、作中で紹介しているツボは全部不眠緩和に効果的なものである。
- コース
- スタンダード添い寝コース:3000円
- 甘やかしお母さんコース:3500円
- マッサージコース:4000円
- オプション
- ひざまくら10分:1000円
- コスプレ:2000円
- 一緒にゲーム:500円
- 一緒に映画:500円
余談
名前の由来は恐らく七草粥でおなじみの童歌「七草なずな」。
ちなみにナズナの花言葉は「あなたに私のすべてを捧げます」。本人が言ったらかなり恥じらいそうだ。
しばしば僕のヒーローアカデミアのトガヒミコと間違えられることがある。ショートカットヘアにツリ目なところや吸血鬼っぽい要素があるところと共通点はあるが。
関連項目
白神葉子:ナズナと同じ吸血鬼ヒロイン(正確には吸血鬼と人間のハーフ)で、ナズナと同様彼女自身にとっても吸血行為は求愛を意味している。
霧嶋董香:中の人繋がりである別作品のヒロイン。こちらは吸血鬼では無く、人間の血肉を食する人間に似た人種である存在。主人公とは最初こそ意見の食い違いで嫌悪していたが、最終的にはゴールインを果たしている。また、男口調である点や戦闘時に凶暴な性格になる点が共通しているが、スケベでは無い。
以下、ネタバレ注意。
彼女の正体は吸血鬼と人間のハーフである。
つまり、生まれながらにして吸血鬼であるので、ナズナもまた処女……もとい、ナズナには吸血鬼の弱点である「人間の頃の思い入れの強い道具」が存在しない。
母親は小森第三病院に勤めていた吸血鬼の七草ハルで、当時その病院に入院していたカブラの世話係をしていた。
ハルはカブラの身の回りの世話だけに留まらず、学校での昏い友達関係についても親身になって相談に乗ってくれる、かなり気遣いの良い看護婦だった。
そんな彼女に惹かれてカブラはハルの眷属となったのだが、ある日ハルにもうじき人間と結婚することと、自分の子供を身ごもっていることを打ち明けられる。
しかし、ハルは人間に恋したことで人間の血を吸わなくなっていた。故に栄養分が足りなくなって身体が弱っており、そんな状態にも拘らず出産してしまったために衰弱してしまう。
やがてハルは息を引き取ってしまうが、亡くなる前に自分の娘のことをカブラに託したという。
ナズナがカブラに苦手意識を持つのは親代わりである彼女に対する反抗期的なものであり、カブラが裏で愛情をときめかせていることに薄々感づいていたためである。
吸血鬼と人間のハーフがどのような育ち方をするのかは未知数だったようで、奇妙なことにナズナは生まれたばかりにも拘らず、既に現在のような高校生並みの身体をしていたらしい。
ただし精神は赤子同然だったようで、カブラに世話をしてもらった時の記憶は当の本人にはあまりない模様。
ちなみに外見、言動共に見事なまでに母親にそっくりだったりする。
過去にはニコが教師を勤める学校に通ったこともあり、そこで現在「鶯餡子」と名乗っていた探偵と出会っていた。
彼女の本名は目代キョウコで、ナズナの先輩に当たるため、ナズナからも「目代先輩」と呼ばれている。
父親の不倫問題による闇を抱えていたキョウコの想いに共感したナズナは、自身が吸血鬼であることを打ち明けつつ、自身の眷属になることを提案した。
しかし、同時期、改心したはずのキョウコの父親が吸血鬼と化して母親を殺す事態が発生する。これによりキョウコは吸血鬼を憎むようになり、ナズナの眷属になることを拒否してしまった。
探偵がナズナのことを知っているような素振りを見せていたのはこのためである。
やがて、ナズナは自身の店を展開して自分の力で生活できるようになるまで成長し、添い寝屋の客としてコウを誘うところで本編の物語が始まるようになる。