概要
主要人物と思われていた人物が第3話で唐突に死亡すること。2010年代のアニメでよく使われるようになって有名になり、新手の死亡フラグとなりつつある。
特にそれまでは穏やかな展開を装っていた上で起こることが多く、この場合第1話のアバンタイトルやOPで伏線を少し張っておくに留め、そこから日常パートに入ることで一旦油断させておいて引っ繰り返すことが多い。
この悲劇をターニングポイントとして一気にシリアス・ハード路線に転換するのがお約束であり、ある意味、元々シリアス・ハード路線の作品の場合も含めて真のストーリーの始まりを告げる展開である。この手法は、萌えアニメをほのぼのアニメと侮る視聴者の目を覚まさせ、怖いモノ観たさで作品に興味を持たせる一方で、これからも続くと思われる鬱展開に耐えられなくなり、視聴を止めてしまう者もいる。
なぜ第3話なのかについては、1クール作品(全11~13話)の場合、全体の4分の1が終了する話数であり起承転結の「起」の終わりに位置する転換点であることや、1話単位だと第1話=起・第2話=承・第3話=転 となり話を大きく動かす好機であること、などと推定されている。
長期クールの作品の場合は、一年(4クール放送)の場合1クール終了前後でこのような展開が起こることがある。
もっとも原作がある作品の場合、死亡した場面の映像化がたまたま第3話だったというだけで、場合によっては第2話や第4話で死亡していた可能性もある。
むろん、「しょっぱなからハードな世界観である事を示している」「そもそも大事故などを検証するドキュメンタリー番組である」などの場合は当てはまらない。
前者の例として既にある程度「怪人による殺人」が描写されていた『仮面ライダークウガ』などが挙げられるだろうか。
ただし、上記のような世界観であっても所謂『主要人物は決して死ぬことはない』『ドキュメンタリー番組であるという前提がある』という一種のお約束を逆手に取り、悲劇的な死や末路を演出する場合もあり、こちらが該当する場合もある(実際に下記のいくつかの作品は、それに該当していると思われる)。
創作に当たっては逆に「重苦しい作風と見せかけておいて、逆に第3話からガラッとコミカルな明るい作風に切り替える」と言う事も不可能ではないだろうが、この記事の定義からは離れる上に前例に乏しいか。(第3話の喜劇)
時報型
キャラクターの死が物語のターニングポイントとなるパターン。
萌え要素が強い場合は偽装の解除に等しく、第3話を一躍有名にした『魔法少女まどか☆マギカ』もこのパターンである。
サブタイは「もう何も恐くない」。
ベテラン魔法少女であるはずの巴マミがお菓子の魔女に敗れて死亡してしまう。
首から上を丸かじりにされるという壮絶な戦死シーンは視聴者達に衝撃を与え、マミると言う造語まで生まれるほどであった。
本作は元々無表情なキュゥべえの怪しさや魔女の不気味な造形による不穏さがあったが、鬱展開へと一気に流れが変わる契機となった。
主人公の友人であり、パイロットであるダイゴウジ・ガイの死。
昭和スーパーロボットアニメによくいる王道熱血キャラであり、唯一のムードメーカーである。「仲間を守るために死にたい」という覚悟を語っていたため、結局死なないか終盤に熱い演出の中死ぬと誰もが思ったことだろう。しかし実際は、名前も顔もないモブ兵に格納庫の隅で突如撃たれ、4話冒頭であっさり死亡するあんまりな最期を遂げる。
主人公アキトには戦争にカッコイイドラマなどないという非情な現実を教え、ギャグキャラだからまだ死なないだろ……と思ったら4話冒頭でマジで死亡というインパクトはとても強く、ファンからはもったいなさすぎると嘆かれた。
…が、悲劇はこれだけでは終わらなかった。
他の作品ならば残された者たちがその早すぎる別れに何らかの影響を受けそうなところだが、殆どのキャラが影響を受けないどころかウザがられていたフシすら見受けられ、部屋はさっさと荷物部屋に整理される、艦長のユリカに至ってはアキトの心配しかしない始末である。
この仕打ちは乗組員たちが非情だったわけではなく、単に交流期間が短く、赤の他人でしかなかっただけという嫌なリアルであるがなおさら救いがない。全く救いがないわけでなく彼の遺したゲキガンガーのビデオは後に木連側との架け橋になるのだが、それもまた一筋縄ではいかないのであった。
王道を絵に描いたようなキャラが格納庫の片隅で何の意味もなく死に、見向きもされない展開は本作のロボットアニメへの皮肉とブラックユーモアを萌えで包み隠した作品という本性が露わになったシーンといえる。このあたりは多くのロボットアニメが集うスーパーロボット大戦などのクロスオーバー作品では再現しにくいため、後から原作に逆流した人間がショックをうけるパターンも。
喜劇が突然悲劇に路線変更するという流れにおいて、第3話の悲劇シリーズのさきがけと言えるかもしれない。(要検証)
ちなみにガイを撃ち殺した当人は、その後様々な事情で精神を病むようになり、半ば自滅に近い形で死亡している。その間際に(幻ではあるが)ガイが一連の行為を赦した事に号泣し感謝の言葉すら述べているため、罪悪感自体は感じていたようである。
2話でロラン・セアックとソシエ・ハイムの成人式の途中にノックスとヴィシニティがディアナ・カウンターの攻撃を受ける。そして3話で心配になりヴィシニティに戻ったソシエが目の当たりにしたのは無残に破壊された家と布が被せられた父親の遺体であった。さらにハイム夫人も夫を失ったショックで倒れ、認知症を患ってしまう。この出来事はソシエに深い傷を残し、復讐のためにミリシャに入隊するきっかけとなる。そして、後の「ミリシャの機械人形」ことターンAの存在が初めてミリシャ側に知れ渡るのもこの話であった。
2話で仲間となったパム達サーカス団一行との旅の途中、ポポは野生のジガバチに襲われ、毒を受けてしまう。パム達が薬草を探しに行っている間、ポポの看病をしていたサーカス団の一員、プゥ、デーは、ポポの持つ「守護者の証」を狙うアダー一味、パサーの差し金として現れた3匹のコーカサスオオカブトからポポを庇い、リンチを受けてしまう。ポポが薬草によって回復し、「守護者の証」とムシキングの力でコーカサスを追い払ったものの、プゥとデーは命を落とすこととなった。
「守護者の証」を身を呈して守った2人の死をきっかけに、ポポは証を絶対に誰にも渡さないと決意する。
本作品は子供向けゲームが原作でありながら「死」の描写を頻繁に扱っており、その描写が初めてされたのがこの回であった。
「GirlsDeadMonster」のボーカルである岩沢が、夢を叶え「心残り」を解消したため、舞台となる「死後の世界」から消滅してしまう。
この出来事が起こるまで死んだ世界戦線のメンバーたちは授業をまともに受けなければ消滅しないと信じて疑っていなかったため視聴者を含め衝撃が走った。
同時に消滅の条件が自身の人生を受け入れることとわかり、この後の物語に大きく影響を及ぼしていく。
悲劇的な展開というわけではないが、この出来事をきっかけに物語の本質が大きく変わるという点では同じである。
- アルドノア・ゼロ(2期)
分割2クール後半の第3話(表記上はEP15)に相当する。
スレインの取引に応じて彼を火星騎士へ取り立てたザーツバルムだったが、元々スレインが恩人の息子だったこともあり、彼の功績と19ヵ月という時間を経て彼に十分な信頼を抱くようになる。そして3話における出撃の直前、未だに諸侯から理不尽な差別を受けるスレインを多くの兵士の前で自らの養子とすることを宣言する。
だが、スレインはアセイラム姫に引鉄を引いたザーツバルムを決して許す気など無かったのであった。
スレインとの連携でオレンジ色の悪魔を追い詰めるも、ディオスクリアⅡの次元バリアが解除された一瞬の隙を突き、未来予測によって事前(養子宣言のずっと前)に仕掛けられたタルシスの機関砲がディオスクリアを直撃。そのまま第二波を受けて物語の黒幕は爆炎とともにまさかの途中退場を遂げるのだった。
復讐にさえ囚われなければ良き人格者・為政者であったザーツバルム。自らの息子とした少年と自ら手に掛けた親友の機体によって果てるという自業自得な最期ではあったが、その遺志は手をかけたスレインに受け継がれておりどこか満足気なものでもあった。最期の会話で彼を父さんと呼んだスレイン。その心境はいかなるものであったのだろうか・・・。
本来ならラスボスになってもおかしくないキャラクターが3話で死ぬという展開は後者の特殊型に近いが、スレインが完全にラスボスと化し覇道を歩む転機となった。
未だに自分がノーマである事実を認めないアンジュリーゼの勝手な振る舞いによってココは第2話で、ミランダとゾーラは第3話で戦死した。
特にゾーラはアンジュに抱き着かれなければ勝っていたかも知れなかっただけに、他の隊員に暫く恨まれてしまう。
この回で初登場した長田結花は、家では養父母と妹に邪険に扱われ(養母が邪険に扱う描写はないが、かといって擁護もしなかった)ており、学校では妹とバスケ部員たちにカツアゲやボールぶつけといった、いじめを受けていた。そんな結花にとって唯一の心の拠り所は、メル友の菊池啓太郎とのメールだけだったが、下校中に雪で足を滑らせて階段から転倒した結花は誰にも気づかれることなく死んでしまった。だが、その直後に彼女はクレインオルフェノクに覚醒するのだった。
前2話では木場勇治の不幸を描いたが、勇治の場合はホースオルフェノクの力で復讐を果たしたことから、ある種の爽快感があったのに対し、初登場回の結花は不幸しか描写されなかった(もっとも、次の話で復讐を果たしたのだが)。
また、この第3話が放送された日の30分前の忍風戦隊ハリケンジャーが最終回で大団円を迎えただけに、その30分後の本作で先程の爽快感が薄れてしまったと感じる人も多かっただろう。
山本勘助の子を身ごもったミツは武田信虎に矢で討たれ命を落としてしまう。
黒田官兵衛の元恋人で義理の妹となったおたつが浦上家との婚礼中、赤松政秀に襲撃されて死亡してしまう。
これがキッカケで官兵衛は命の使い方について深く考えるようになる。
佐渡に赴任した友人・伊丹新左衛門を見舞いに行った長七郎。しかし佐渡の民は隠し金山を持つ佐渡奉行に苦しめられており、伊丹も奉行によって幽閉されていた。長七郎は伊丹を救出したものの、別行動をとり佐渡住民と共に蜂起を画策していた側近・田村右平次が奉行の刺客に撃たれ、一歩間に合わなかった長七郎の腕の中で絶命してしまう。
この作品内で、最初にレギュラーキャラが死亡した回であり、この後も沢木兵庫、友吉と言った主要な面々に犠牲が出る回が見られる。
元が1話完結であるが故に後々への影響は少ないが、次回以降、側近としての役割は元駿河徳川家臣の先輩である三宅宅兵衛に移り、それまで長七郎一人でやっていたクライマックスの大立ち回りも宅兵衛との共闘が多くなる。
尚、実際の話数は第34話であるが、全125話ある長七郎江戸日記第1シリーズを1クールに圧縮して考えれば第3話に当たる回と言える。
快盗鬼にトドメを刺そうとする桃井タロウ/ドンモモタロウだが、ソノニのコンドルアローに阻まれ、そのままソノニが快盗鬼を倒し、宿主ごと消滅させてしまう。その後、タロウはお供に八つ当たりした。この問題の解決が描かれたのもかなり先の話であり、実質的な犠牲者の存在はファン間でも大きな動揺が走った。
特殊型
今はそうでもないかもしれないが放送当時は特に衝撃的、あるいは斬新であったもの。
主人公カミーユ・ビダンにガンダムMk-Ⅱを強奪されたことへの報復と言わんばかりに母親ヒルダ・ビダンがティターンズに人質に取られ、宇宙空間でカプセルに閉じ込められたまま惨殺される回。皮肉にもカプセルを撃ち抜いたのはカミーユの因縁の相手であるジェリド・メサだった(本人はカプセルに民間人が入っているとは知らず、爆発物だと上官から聞かされていた)。ガンダム2作目にして序盤で主人公の目の前で家族が殺されるという展開は当時視聴者にいろいろな意味で衝撃を与え、第1話から垣間見せていたティターンズの極悪非道さを知らしめるには十分な内容となっている。また、サブタイも「カプセルの中」と身も蓋もない。
主人公宝生永夢が5年前の悲劇で治療ミスを犯し、医師免許を剝奪された元医師花家大我に先にリボルバグスターを倒され、さらに互いのガシャットを賭けた勝負で敗北し、ガシャットを奪われる。
主人公おおとりゲンの弟分である梅田トオルとその妹カオルの父親が第3話冒頭で凶悪宇宙人ツルク星人に突如襲撃され、兄妹の目の前で体を真っ二つに斬り裂かれて殺害された。さらには、後日、身寄りのいなくなった梅田兄妹を一時的に引き取ろうとしてくれたMAC隊員の鈴木隊員までもがツルク星人の手によってやはり体を真っ二つにされて殺害された。
前作ウルトラマンタロウの娯楽路線とは打って変わってのハードさを強調するシーンであり、切断面を赤く塗ってある辺りも生々しい。
第1-2話からして十分すぎるほど凄惨で悲劇的であり、決して第3話で悲劇が始まったわけでは無いが……。
純粋ショック型
とにかく純粋に「まさかこんなカワイイ(カッコいい)子が死ぬなんて!」というパターン。
性質上賛否両論になる場合も少なくないのが困りどころ。
サブタイは「W島攻略作戦!」。
W島攻略作戦を妨害しに来た深海棲艦「軽母ヌ級」の艦載機による期の一撃が如月に命中。そのまま海底深くに沈んでしまった。
敵戦闘機の攻撃による撃沈は、彼女のモチーフとなった旧日本海軍の駆逐艦如月とほぼ同様の末路であり、前話での予告も含めて死亡フラグも多かったせいか他のオリジナル作品ほどのショックは無かったものの、それでも結果的に如月を死に追いやることになった提督の采配への批判は強く、一部の視聴者からは一時期あの白い宇宙人と同列視されていた。
これについては如月ショックも参照のこと。
スクウェア・エニックスの対戦型ガンシューティングゲームをアニメ化した同作。
第3話にてメインキャラクターと思われていた第十七極東帝都管理区の竜胆しづねが彼女の主である片桐鏡磨を庇って死亡した。銃撃が胴体を貫通、どてっ腹に穴が開くも、第十七極東帝都管理区の鏡磨にトドメを刺す為に近付いた「フロンティアSの鏡磨」諸共自爆という衝撃的な最期を遂げた。
元々、主に一途な従者キャラ、暗い過去持ち、メインヒロインじゃない等々、死にそうなフラグがあるキャラクターだけに視聴者の中には案じていたものも多かったが、第4話アバンタイトルの回想シーンで、主である鏡磨に「勝った褒美に『次の戦いの後に60分だけ鏡磨様の時間をください』」と言っていたことが判明。この約束は果たされることはなかった。
因みに、フロンティアSのしづねは第4話にて、第十七極東帝都管理区のオルガ・ジェンテインの銃撃により死亡。かと思われたが、実際には重傷を負いながらもフロンティアSに帰還し戦線を離脱している。
余談だがこの30分後は、下記のFate/stay night[Unlimited Blade Works]の放映日であり、奇しくも主要人物が死亡、ないし重傷を受けるトラウマ回が1時間続いた事になる。
第1クール主題歌「INVOKE-インヴォーク-」のアーティストであるT.M.Revolutionこと西川貴教がザフトの軍人であるアスラン・ザラの同僚であるミゲル・アイマンを演じているが西川のスケジュールが多忙だったのか、第3話で退場。主人公のキラ・ヤマトが乗るソードストライクガンダムの攻撃により戦死してしまう(さらにはキラ達が過ごしていたヘリオポリスも度重なる戦闘でついには崩壊してしまった)。
ちなみに、西川は続編である『機動戦士ガンダムSEEDDESTINY』でもハイネ・ヴェステンフルスを演じているがこちらもスケジュールの都合でキラ(と『機動戦士ガンダムSEED』後半から彼が駆るフリーダムガンダム)に愛機グフイグナイテッドを戦闘不能にされ、さらにステラ・ルーシェのガイアガンダムに切り裂かれ戦死している(なお第19話から第23話とミゲルよりも1話多い4話も出演している)。なお、『機動戦士ガンダムSEEDFREEDOM』では西川は主題歌を担当するものの出演はしていない。
映像化型
原作付きの作品であり、アニメ化や実写化によって原作における衝撃のシーンが3話に来たパターン。
原作では序盤、アニメでも第3話で桜木ゆかりが死亡。いずれも主人公が目撃する最初の犠牲者である。他作品と違い出だしから不穏な空気は全開であったが、彼女の死をきっかけに物語が急加速を始めるのはいずれのメディアも同じ。
ジョースター卿が遺産獲得を目論んだディオに病死にみせかけて殺されかかるがジョナサン・ジョースターのおかげで助けられる。
しかし、その直後、人間をやめようとしたディオの凶刃から自身を盾にしてジョナサンを守り、息子の腕の中で息を引き取った。
その死に顔はこれまでの生き方を後悔していない、にこやかなものだった。そして彼の生き様はジョナサンへと受け継がれていくことになる。
孫悟空が実兄ラディッツを倒すためにラディッツを拘束し、そのままピッコロに魔貫光殺砲を撃たせたことで、自身もろともラディッツを葬った。
後でドラゴンボールで復活する策があったとはいえ、主人公の死という衝撃的な結末となった。
尚、『ドラゴンボール改』の原型である『ドラゴンボールZ』では第5話で描かれたエピソードである。
寂しさを隠しながらソロプレイを続けていたキリトは、低レベル帯のダンジョンにいたところ、たまたま近くで危機に陥っていたギルド「月夜の黒猫団」を助けたのをきっかけにそのギルドに加わることとなる。
メンバーとも打ち解けそのうちの一人サチとも良い仲になるなど、束の間の平和を謳歌していたキリトだったが、あるダンジョン攻略の際に状況が一変する。
- トラップにより発生したモンスターの大群によりサチも含めた仲間が全滅。
- 偶然攻略に参加していなかったリーダーのケイタが、キリトに恨み言を吐きつつ目の前で投身自殺。
- 半年後、一縷の望みをかけて蘇生アイテムドロップを狙ったクリスマスイベントに参加するも、効果が死亡後十秒以内という希望を絶望に変えるかのような鬼畜仕様だったため、全くの徒労(蘇生アイテムは偶然再会したクラインへと託した)。
キリト自身が孤独に耐え兼ね実力を隠して入団した事、該当ダンジョンのトラップにも精通しており指摘出来た事(ビーターとしての再びの孤立を恐れ上手く伝えられなかった)、キリトが加入した事で成長スピードが格段に早くなりメンバーが慢心していた事等の、不幸な積み重ねにより起きた事故とも呼べるもので、キリトにとってのSAO(ひいてはVRゲーム全体)での最大級のトラウマとなった。
なお、原作では外伝にあたるこの話だが、アニメでは時系列順になっている為これが第3話となった。
分割2クール目第3話(#15)(および第4話(#16))において、イリヤがギルガメッシュによって殺されてしまう。
第五次聖杯戦争でも屈指の実力を誇るイリヤとバーサーカーのコンビではあったが、チートともいえる強さを持つギルガメッシュには力及ばず、バーサーカーは消滅。イリヤ自身も士郎達の目の前で両目を切り裂かれたうえ、腹部に致命傷を受ける。
この時点では明確に死亡した描写こそなかったものの、その後の第4話の冒頭でギルガメッシュに心臓を抉り出されるという、悲惨な最期を遂げている。
原作におけるUBWルート、及び劇場版(DEEN版)と同じ結末だが、ufotable版の演出や構成の妙も加わり、視聴者に多大なるトラウマを植え付けることになった。
余談だが、イリヤの末路を表す隠語として、とあるアニメのタイトルをもじって使う人もいたようだが・・・わけがわからないよ。
バナージにユニコーンガンダムを託して息絶えるカーディアス・ビストの姿はこれまで様々なメディアで幾度と無く描かれてきたが、TV版では再編集によってそのシーンが3話へと配置された(OVA版では1巻)。第1話のアバンでカーディアス死亡のハイライトが流れた時点でこの展開を予想した人もいるかもしれない。
実の父との突然の再会と死、そしてUNICORN起動までの一連の流れは近年のロボットアニメでも指折りの名シーンであるが、つまり本作ではなんと主役ロボットの起動に3話もかかっている。リアルタイムなら2週間は待たされただけあり、人によっては幾度と見たシーンながらまた違った感動を覚えたことだろう。再編集版かつ既に地位を確立している作品だからこそ許された展開といえる。
島津斉彬の密告により密貿易が発覚。これに薩摩藩家老である調所広郷は、その罪を斉彬の父で藩主である斉興ではなく自身に集中させるため毒を仰ぎ、自害した。
サブタイトルは「イキキル 非日常編」
超高校級の野球選手・桑田怜恩に対してモノクマが用意した「おしおき」。おしおき名は「千本ノック」。
テレビアニメ放映版でのおしおき映像は桑田の顔が写らないように編集されて放送されていたが、DVD/BR版ではゲーム版に準じた物となっている。
とはいえ、やはり想像を超える凄惨さにトラウマとなった視聴者も多い。
サブタイトルは「花のように可憐な彼女/瓶詰めの幸せ」
綺麗な花畑を通りかかったイレイナ。しかし、その花畑は人を惑わし操り養分にしてしまう恐ろしい花畑だったというオチ。近くの街がどうなったのかは語られていないが…
後半の瓶詰めの幸せも最後にどうなったかは分からないが視聴者が察する結果になったと思われる。
サブタイトルは「消滅」
死神のゲーム6日目、「タワーレコードに辿り着け、制限時間は無し」というミッションメールが届く。あまりにも簡単なミッションに、ビイトが競争しようとネク達に提案する。しかしそのミッションは参加者の油断を誘うものだった。油断して足元のサメ型ノイズ「スウィングシャーク」に気づかず危うく消滅しそうになったが、ライムがそれを庇い消滅してしまう。
余談だが、原作のゲームではこのストーリーは4日目、アニメでは2話目に相当する。つまり、アニメスタッフは知ってか知らずかこのストーリーを3話に持ってきてしまったのである。
あと何気にアニメオリジナルの魚型ノイズが登場している。
第3話どころか第1話から衝撃の展開を起こした問題作であり、ゆるふわなきらら系漫画でありながらある意味で『魔法少女まどか☆マギカ』以上の衝撃作扱いされる事になった。と言うのも、スタッフには『魔法少女まどか☆マギカ』や後に『仮面ライダー鎧武』等を担当するニトロプラスが絡んでおり、物語自体もぱっと見はなんて事の無い日常系でありながら、裏に潜む過酷な生存サバイバルという物語性から新日常系とも評されている。
第3話は全ての始まりとも言える、凄惨なゾンビパニックの始まりを生々しく描写しており、 とある人物が作中でたった一人生き残った大人として、生徒達を守ろうと決意する物語となる。ただ、その決意も空しく、将来的には……。
第3話の悲劇…と思わせてそうでなかったもの
チュウたんとにゃ〜たんとのETM12でチュウたんにボコボコにやられるにゃ~たんを見かねたウリたんが介入(ドラたん曰く、前代未聞な事らしい)して加勢しようとするが、にゃ〜たんに止めを刺す為にチュウたんが振りかぶった萌力祭具 千舞葉剣「ウィップソード」がウリたんの頭部を貫き、そのままウリたんは脳の内容物をまき散らしながら吹っ飛ばされてしまう(この一連のシーンはシルエット処理がなされてる)。
その後このETM 12は障害発生の為に無効試合となり、にゃ〜たんとウリたんは気絶状態で天戸タケル達がいる秋葉原に戻ってきたが、ウリたんは意識が戻らないまま、タケル・にゃ〜たん・メイたん・ドラたんに見守られる形でタケル達が住む自宅で消滅した。
前半パートの買い物と(家電とゴマ油)メイド喫茶干支でのギャグパートから一転、頭部を貫かれてウリたんが消滅すると言う仰天展開に視聴者も衝撃が広がっている。
あまりの唐突振りに次週かcパートでは戻ってくると言う視聴者も入たが、この回ではウリたんの追悼EDが流れ、提供絵にもさようなら・・・ですですと言った台詞が入っている。っと3話公開時点ではそうだったのだが・・・
第4話にてウリたんは何事もなく転生復活しており、先週の追悼ED&提供はなんだったのかと言う展開に、視聴者は2度騙される事になったのであった。(其処ギャグアニメだからとか言わない)
…ちなみにウリたんはその後2回も消滅、転生している。(8話時点)
第三話「こぼれ話集」は複数のショートショートで構成されているが、いくつかのネタで登場人物が死ぬ。
以下はそのダイジェストである。
- 冒頭の宇宙遊泳では、酸素切れによってチョロ松・おそ松・十四松が窒息死。
- 「OAW」シリーズでは、見分けの付かない六つ子にキレた復讐鬼が、本来のターゲットではない十四松へ、八つ当たり的にチェーンソーを振り下ろす。
- ハロウィンの仮装した六つ子が「トリックオアトリート」と歌いながら、イヤミの家の物を根こそぎ分捕っていく。
- 「ほれいけ!DEKAPAN-MAN」シリーズでは、デカパンマンがパンツの中からあらぬモノを取り出すたびに、おそ松扮する警官に脳天を撃ち抜かれる。
もちろん、コントなので上記の出来事は全て無かったことにされている。(ただし、ハロウィンの件は第2話のAパートと第6話のBパートにも繋がっていると思われる)
この記事で紹介されている「第三話の悲劇」を逆手に取ったネタだったのかもしれない……。
この他にも、おそ松さん第三話は下ネタやきわどいパロディ満載であった。あまりやりすぎたせいか、BSジャパン放送分から規制が掛かり、「OAW」のタイトル画像とデカパンマンの多くのシーンが差し替えられ、デカパンマンに至っては色々物議をかもした第1話同様DVD・Blu-rayへの収録自粛&新作アニメに差し替えるという事態に陥った。
ある意味こっちの規制事件が「第三話の悲劇」と言うべきかもしれない。
第3話「さんか...れあ」にて本作のメインヒロインである散華礼弥が、猫を棒で叩こうとする父から猫を庇い、不慮の事故で崖から落ち死亡する。
…と、ここまでであれば普通に「第3話の悲劇」として語られたであろう。しかし彼女は自分の父親の不満を叫びに行ったボウリングセンターの廃墟で主人公、降谷千紘と出会い、千紘の愛猫、ばーぶを蘇生するための薬を完成させるため手伝っていた。礼弥は第2話で千紘が最後に作った毒草入りの薬を自殺を図ろうとして飲んでいた。しかしこの毒草の薬、実は完成していたため、怪我の功名よろしく、第3話からゾンビと化した。
今後、彼女は千尋の家に居候することとなる。
終盤、暁古城がルードルフ・オイスタッハの斧から姫柊雪菜を庇った際に首を斬り落とされ、首を抱えて泣き叫ぶ雪菜の傍らに明らかに首のない古城の遺体が横たわるという異様なシーンで3話は終わった。あのマミさんですら遺体はシルエットだったのでどれほど異質かおわかりいただけるだろう。
しかし、古城は吸血鬼だったため4話の序盤で何事もなかったかのように復活した。
新条アカネの生み出したオートインテリジェンス怪獣アンチ初登場回。
戦闘前に内海将の言う「怪獣の正体は人間かもしれない」というジョークを真に受けてしまった響裕太の迷いによりグリッドマンもアンチを本気で攻撃出来ず第3回のサブタイ「敗・北」が示す通り初の完全敗北を喫する。
グリッドマンが倒されたと同時にジャンクからも姿を消し、裕太、グリッドマン、サムライ・キャリバーの三人は死亡した。
…かに思われたが実際はキャリバーの策で次に怪獣が出た時に奇襲をかけるために死んだふりをしていただけであった。
どちらかと言えば、第1話~第2話にかけての方が衝撃的展開であったかもしれない。
第3話に心温まる話をしたと思いきや、エンディングにとんでもない隠し玉を投入してくる。
その作り込み具合も無駄にガチであり、心温まるストーリーから視聴者の脳内を一気に塗りつぶした。
- きかんしゃトーマス(第4シーズン、第5シーズン、第7シーズン)
ソドー島では、劇中歌に「じこはおこるさ」という曲が存在している程、いつも機関車達が事故を起こしていることが多い。そのため、一部のシーズンの第3話の中には、第3話の悲劇になりそうだった話がいくつか存在している。
- 第4シーズン
日本語版の第4シーズン第3話のサブタイトルは「トーマスととくべつなてがみ」。
少女からの手紙に応え、ビッグ・シティに行く事になったトーマスなのだが、調子に乗ったトーマスは車止めの一歩手前でピタッと止まる瞬間をオリバーに見せようとした瞬間、車止めを突き破って塀を壊してしまう。トーマスはその後修理を出すことになったのだが、修理が間に合わなかった場合はトーマスを置いてビッグ・シティに出発する事態になってしまった。
だが、修理が間に合ったトーマスは8時を回った瞬間に連絡駅に到着。他の機関車と共にビッグ・シティに行く事が出来た。
なお、英国版の第4シーズン第3話のサブタイトルは「ブルドッグ」(前述の「トーマスととくべつなてがみ」は英国版では第22話)なのだが、こちらもサー・ハンデルがデュークと一緒にマウンテン・ロードを走ってトンネルを抜けた瞬間に脱線してしまう話になっていた(最終的にはデュークによって助けられている)。
- 第5シーズン
サブタイトルは「ゴードンのまど」。
工場へ戻ってきたゴードンは、カーク・ローナン駅の正式オープンの出席をするためにトップハム・ハット卿を乗せて出発するが、その際にブレーキトラブルが発生。機関士達はゴードンのブレーキを掛けることが出来なくなり、蒸気の量を減らしてもゴードンのスピードが落ちない状態のまま、カーク・ローナン駅の壁に衝突するという大事故を起こしてしまった。この大事故によって、ハット卿の顔に痣が出来た他、機関士も骨折するという大惨事になっている。
なお、この大事故の後、ゴードンは再び修理され、2回目のオープンに出席した際には、無事に到着することが出来た。
ちなみに、この話での大事故は、1895年にフランスのモンパルナス駅で起きた事故(参考)が元ネタになっている。
- 第7シーズン
サブタイトルは「ビルとベンとファーガス」。
石切り場で崖の岩の表面が脆くなってるということに気付いたファーガスは、ビルとベンに「乱暴に走るな」と注意するが、頑固一徹で少し口煩いファーガスに不満を持っていたビルとベンは、ファーガスの命令を無視して乱暴に走ってしまい、それによって土砂崩れが発生、それに気付いたファーガスは身を挺してビルとベンを守ったものの、それによってファーガスが土砂崩れに巻き込まれてしまい、岩に埋まってしまった。
しかし、最終的にファーガスは、自分の行いを反省したビルとベンによって救出されている。
- プリンセスコネクト!Re:Dive(アニメ版)
第3話にて公式キャル虐の洗礼。
無理矢理虫を食わされる裏切り者の薄汚い獣人の姿に虐待民が急増しpixivでも記事ができた。
公式でもキャルは、これが小手調べに過ぎない程に暗く重い過去を持ち、まさに公式が最大手と言って良い不憫性である。
1941年12月6日に公開されたハンナ・バーベラ制作の短編映画の第3話「メリー・クリスマス」(原題:The Night Before Christmas)が該当。
終盤にジェリーがドアから雪の降る屋外に出てしまい、トムがドアを閉じ込めて、家に入らせないようにした結果、ジェリーは雪の降る野外で歩き回ることになり、最終的には雪に埋もれて、アイスキャンディーのように凍りついて凍死寸前になった。
しかし、外にいるジェリーのことがどうしても頭から離れなくなって心配したトムが凍り付いたジェリーを救出。トムによって暖炉で温められたジェリーは意識を取り戻して復活した。
余談
無理な制作スケジュールによる作画崩壊は第3話~第5話を境に顕著になるという俗説がある(この辺りから時間的余裕を失ってクオリティが下がりだすの意。逆にここを乗り越えれば安心度が上がる)。
また、現実でのある人質事件や放火事件により、『暗殺教室』や『炎炎ノ消防隊』第3話が放送休止に追い込まれるという出来事もあった。
上記の鬱展開とは性質が異なるが、視聴者的にはこれも「第3話の悲劇」と言えるかもしれない。
また、『3に関連する悲劇』といえば、仮面ライダー龍騎における、蟹刑事こと仮面ライダーシザースが有名だろう。ただし彼の場合は第3話で退場したのではなく、3人目に登場したライダーで早期退場している(もっとも彼は悪人なので悲劇と呼べるのか……)。
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魔の第2話:プリキュアシリーズではほぼ必ず2話に失態をみせるというジンクスがある。
11話ショック:1クールの作品なら最終話直前、1年の作品ならちょうど1クールの終わり頃に当たる時期であり、3話同様悲劇が起こりやすい。
クリスマスの悲劇:平成2期以降の仮面ライダーシリーズにおける同義語。1年周期であるライダーにおいては(1クール作品の)第3話にあたる時期であり、ストーリーの転換点になりやすい。話数的には先述の11話ショックの亜種とも言える。
魔法少女育成計画:3話どころか、2話にして早々に犠牲者が出てしまった。なお、3話では犠牲者は出ていない。
エランショック:比較的平穏に展開していた2クールガンダムアニメの6話で起こった事件。ただしこちらはシリーズがシリーズなので...。
【推しの子】:普通なら3話相当のターニングポイントを、第1話を90分放送にしたことで第1話に持ってくる荒業をした作品。
ニューダンガンロンパV3:仮にアニメ化した場合、確実に第三話の悲劇が起こると思われる。しかもその内容は色んな意味で前作とは比べ物にならない