概要
ヴァース帝国に属する火星軌道騎士クルーテオの保有する白銀のカタフラクト。その名は火星に存在する同名の火山平原に由来する。
騎士の鎧を思わせる優美な外観を有し、両腕に各種兵装を搭載したシールドを装備。加えてアルドノアドライブの固有能力によって「未来予測」を可能としており、これによって敵の攻撃を的確に回避し、同時にサテライトベルトなどの精密射撃が困難な環境であっても正確無比な長距離射撃を可能とする。
また、未来予測能力は戦術的な駆け引きを有利にするのみならず、その予測範囲を最大にまで広げれば運用の視野を戦略的なそれにまで拡大させる事もできる為、運用の幅は広い。
機体やその周辺環境へ影響をおよぼす固有能力を発揮する機体が多いヴァース帝国のカタフラクトの中で、搭乗者に影響を与える能力を有するという特異な存在であり、能力に特化した機能を持たない反面、機体はオーソドックスながらもトータルバランスに優れた機体として完成しており、特に機動力に秀でている。
クルーテオの専用機であるが、実戦で彼がこの機体に乗ることはなく、ザーツバルムによるクルーテオ城襲撃の折に強奪され、その後ザーツバルムの手によりスレイン・トロイヤードに託された経緯を持つ。
スレインは当初はアルドノアドライブを起動する事が出来ないと搭乗する事はなかったが、地球連合軍ノヴォスタリスク基地での戦闘の折にこれを起動させ、戦闘の後にスレインが正式に火星騎士に任命された事もあり以降彼の乗機となった。
界塚伊奈帆からは、その白銀の姿と、火星騎士として立ち位置を決めたスレインを含めた揶揄として「ウミネコ」とも呼ばれる。