長七郎江戸日記
ちょうしちろうえどにっき
直木賞作家・村上元三の『松平長七郎旅日記』を原作とする時代劇。
駿河大納言忠長卿(するがだいなごんただながきょう)の忘れ形見で三代将軍徳川家光の甥、四代将軍徳川家綱の従兄に当たる主人公、松平長七郎長頼(まつだいらちょうしちろうながより)が、江戸にはびこる巨悪を倒していく物語。
音楽は菊池俊輔が担当。BGMや効果音は他の某時代劇シリーズで度々流れる。本編BGMは一部「松平右近事件帳」「新・松平右近」と同じのを使用。他にも一部「あばれ八州御用旅」や「水戸黄門シリーズ」などで度々流れる。
- 松平長七郎長頼(演:里見浩太朗)
- 駿河大納言忠長卿(徳川忠長)の遺児。普段は読み売り屋「夢楽堂」に居候し「速水長三郎」(はやみ ちょうざぶろう)と名乗っている。通称「長さん」。
- おれん(演:野川由美子)
- 読み売り屋「夢楽堂」の女将。
- 辰三郎(演:火野正平)
- 通称「辰」。元盗人で、コメディリリーフ的な役割が最も多い。
- 三宅宅兵衛(演:下川辰平)
- 駿河徳川家の元家臣で長七郎の忠臣。通称「宅さん」。腰痛持ち。
- 牛吉(演:高品格)
- 「夢楽堂」の最古参従業員。おれんを「お嬢さん」と呼び、20年以上の付き合いがある。通称「牛さん」。
- 松坂鉄舟(演:竜雷太)
- 長崎帰りの蘭法医。長頼達とは長崎から江戸へ向かう途中、京都で知り合った。第2シリーズ特別編「ふたり長七郎・京の舞い」より登場。
- 柳生宗冬(演:丹波哲郎(特別出演))
- 公儀御庭番の元締め。長頼の剣の師匠であり、最大な宿敵。長頼を己の支配下に置かずにはいられない性格で、無欲な長頼のことを疎ましいと思うと同時に好感も抱いている。
・ラス立ち直前に使用。長七郎が登場した後に仲間である宅兵衛が駆けつけて登場し、悪役(首謀者)の前で台詞を言う。特に、宅兵衛が不在の回では長七郎が単独で台詞を言う。また、悪役は偽物だと語り、手下などを呼んで悪役のセリフの後に一同が刀を構え、立ち回りが始まる前や刀を抜いた後に長七郎が台詞を言う。
宅兵衛:「ええい控えい!これにおわすは恐れ多くも上様の甥御様(上様没後のシリーズでは「将軍家お血筋にあたられる」に変わる)、松平長七郎長頼君なるぞ!」
※宅兵衛が不在の場合
長七郎:「いかにも、松平長七郎長頼。」
悪役(パターン1):「ええい!長七郎君とて構わん!斬れ、斬り捨てい!」
悪役(パターン2):「そいつは長七郎君を騙る偽者だ!斬れ、斬り捨てい!」
悪役(パターン3):「このような所に長七郎君がお出でになるはずがない!かまわん、斬れ、斬り捨てい!」
長七郎:「止むを得ん、オレの名前は引導代わりだ。迷わず地獄に堕ちるがよい!」
三代将軍・家光の治世……家光の甥にあたるやんごとなき人物が、将軍の意向に逆らって野に下った。その名は松平長七郎長頼。家光と将軍の座を争って命を失った駿河大納言忠長卿の忘れ形見である。(第1シリーズ34話まで内藤武敏氏、それ以降黒沢良氏)
四代将軍・家綱の治世……将軍の従兄にあたる一人の男が、自由闊達に世を生きていた。その名は松平長七郎長頼。三代将軍・家光と将軍の座を争って命を失った駿河大納言忠長卿の忘れ形見である。(第2,第3シリーズ途中まで、黒沢良氏)
四代将軍・家綱の治世……将軍の従兄にあたる一人の男が、自由闊達に世を生きていた。駿河大納言忠長卿の忘れ形見、松平長七郎長頼である。
(第3シリーズ途中から最終回まで、黒沢良氏)