生物相
先代のカンブリア紀末期に大量絶滅があり、三葉虫や筆石や腕足類などが大量絶滅したが、海洋生態系はほどなくして多様性を回復し、各動物門はカンブリア紀以上の多様化をとげる(生物大放散事変)。
古代型のサンゴがサンゴ礁を形成するようになり、チョッカクガイ、ウミサソリ、ウミユリなど古いタイプの節足動物や軟体動物や棘皮動物が出現し大いに繁栄する。あごのない魚類(翼甲類、甲皮類)が登場したのもこの時代である。
この時代の生物相はほぼ海中だけで、陸上の生物は非常に少なかった。植物はわずかにコケ類が湿った場所に出現していただけで、動物の本格的な陸上進出は次代のシルル紀を待つことになる。
この時代の末期には氷河期が訪れ、大量絶滅が起こった。当時の全生物種の85%が絶滅したと見積もられており、顕生代の大量絶滅としてはペルム紀末の大量絶滅に次ぐものである。
最近になって、この大量絶滅には宇宙のとある現象が関係しているのではないかといわれている。