坂柳有栖
さかやなぎありす
「人は触れ合うことで温かさを知ることが出来る。それはとても大切なもの。人肌のぬくもりも、けして悪いものではありません。覚えておいてください」
「遅くなった、私からのメッセージです」
プロフィール
| 学籍番号 | S01T004737 |
|---|---|
| 誕生日 | 3月12日(魚座) |
| 身長 | 150cm |
| スリーサイズ | B70(A)/W54/H77※ |
| 所属 | 1年Aクラス→2年Aクラス |
| 学力 | A(93) |
| 身体能力 | D-(25) |
| 機転思考力 | B+(80) |
| 社会貢献性 | B-(65) |
| 総合 | B(66) |
| 一人称 | 「私」 |
| CV | 日高里菜 |
※ゴールデンカノンを基準にして計測するとAAカップになる
概要
高度育成高等学校の1年Aクラスで葛城と並ぶ2大巨頭の一人である女子生徒。同校の理事長の娘。
天才的な頭脳の持ち主だが先天性疾患を患っており、一切の運動を禁じられている。歩行時は杖を使用しなければまともに歩けない。
実は綾小路の過去を知る数少ない人物であり、綾小路がDクラスで暗躍していることを確信している。
容姿は色白の肌に銀髪でかなりの細身。櫛田や佐倉とはまた違う可愛さ、美しさがあると評されている。
イラストレーターのトモセシュンサク曰く、「他の女性キャラとは一風変わった強キャラ感」を出せるようにしたとのこと。
略歴
生い立ち
7歳の頃、父親に連れられてホワイトルームを見学する。
人工的に天才を作るという実験に興味を持ちつつも、その際に実験の問題点を色々と述べており、実の父親からは子供らしくない発言だと評されている。
7歳の頃からかなり大人びており、刻まれたDNA以上のことは出来ず、人は生まれた瞬間にそのポテンシャルが決まっていると結論付けていた。
しかし、そのホワイトルームで難なく課題やチェスをこなすとある少年に思わず目を奪われ、その少年に影響されてチェスを始めるようになる。
ホワイトルームの実験を不幸の始まりだと考えている父に変わり、天才は教育で決まるものではなく、生まれた瞬間に決まっているものだと証明する事を誓った。
坂柳本人は大人、あるいは大学生になってから、ホワイトルームの最高傑作と称される彼と戦うつもりだったが、予想以上に早い再会に驚きつつも喜び、彼に宣戦布告をする。
人物
普段はお淑やかで言葉遣いは誰に対しても丁寧な一方、その本性は冷酷で保守的な葛城とは対照的に非常に攻撃的な思考をしている。
また、葛城が指揮を執っていた特別試験で仲間を介して度々妨害工作をすることで、彼をクラスのリーダー争いの舞台から引きずり下ろしていたり、一之瀬を陥れる為に彼女が犯罪者だという誹謗中傷をクラスメイトを通じて学校中に流したりと、極めて陰湿な性格をしている。
しかし、自分の体型にはなにかとコンプレックスがあるみたいで高円寺から「リトルガール」と侮辱された際には、珍しくムキになって否定していたりと子供っぽい一面も持ち合わせている。
そんな彼女でも主人公である綾小路のみに対しては必要以上に気遣い、彼の事を何かと心配する一面があったり、優しく忠告をしたりと物腰が柔らかくなることもある。
実力
1年生の中では綾小路に次ぐ頭脳を有しており、綾小路本人もホワイトルームのような極めて特殊な環境で学んでいたわけでもないにも関わらず、彼女の実力を大したものだと称賛している。
彼女が指揮した特別試験でAクラスが敗北し、損害を受けた試験は一度も無い。1年生時の無人島試験から体育祭までは葛城が指揮を取っていたが、ペーパーシャッフルからは自信が指揮を取り始ており、毎回何かしらの試験の際には必ず上位に入り込み、クラスポイントを獲得している。唯一体育祭のみ大敗しているが、体育祭では坂柳は不参加で指揮を取ってないので、やはり坂柳がいる状態のAクラスは2年生編現在でも無敗という脅威の成績を誇っている。
しかし、生まれつき先天性疾患を患っているため医師から一切の運動を禁じられており、歩行時は杖を使用しなければまともに歩けないので、運動面については最弱のキャラクターと言っても過言ではない。その身体の事情から体を使う試験には参加できず必然的にペナルティを受けざるを得ないハンデを抱えている。
とはいえ、それを帳消しにする以上の頭脳で選抜種目試験頃には独裁体制を確立していたりと、周囲への影響力や統率力は南雲雅と並んで作中でも上位である。
動向
初出は3巻で名前のみ出されていた。
本格的な登場は5巻からである。
自身の生まれ持った価値観の違いから、ホワイトルームで人工的に作られた天才である綾小路をずっとライバル視していた（本人はこれをずっと会えなかった幼馴染のような心境だと美化している)。
入学式から一週間後に神室がコンビニで万引きをしている場面を偶然目撃。彼女を脅すような形で自身への傘下に加える。
それからずっと水面下で葛城と派閥争いをしていたのだが、体育祭での敗北で葛城派の没落は完全に決まってしまっていた。
体育祭終了後、綾小路を特別棟へと呼び出し、ホワイトルームの関係者であることを明かし、宣戦布告をしている。
綾小路の存在を認識してからは表向き無関係を装いながらも神室を使って彼を尾行させたり、龍園のDクラスに対する工作に配下と共に割って入り妨害行動を取ったりするなど、綾小路を自分の手で倒すことにこだわっており、他人に彼の本性が認識されることを避けようとしている。
時系列は不明だが、一之瀬を手中に収めたい南雲からは「一之瀬の過去」について聞かされており、7巻では一之瀬と共に行動し、この時点で彼女の過去についてコールドリーディング方法で聞き出している。
冬休みでは、龍園が綾小路に敗れた事を二人の様子から何となく察知しており、ついに3学期から行動を開始する。
3学期、まず手始めに一之瀬を徹底的に攻撃する事で綾小路に自身への興味を惹かせる材料としている。結果的に綾小路が一之瀬を助けたことについては満足しており、綾小路もまた坂柳に対する警戒心を引き上げている。その際に綾小路に正式な勝負を挑んでおり、次の特別試験で決着を付けることを持ちかけている。
クラス内投票では、試験前に月城理事長代理から綾小路を退学させろと指示があったにも関わらず無視を貫いた。
山内を利用し、一度は綾小路を狙うも堀北鈴音の妨害に遭ってそれも頓挫する。だが、実はクラスを裏切って自身についた山内を堀北にあえて糾弾させて彼を陥れていたというのが事の顛末だった。
綾小路を倒したいけど、退学まではさせたくない彼女はAクラスの賞賛票を全て使い、彼にプロテクトポイントを譲渡している。
学年末試験ではようやく綾小路との直接対決が実現し、興奮のあまり彼に対する言動や態度、距離感などが非常に近くなっている。
7回もの種目別試験で激戦を繰り広げ、最後の一種目が運命の悪戯か「チェス」に決まる。綾小路は堀北を、坂柳は橋本を選択し、4人の思考が入ったチェスゲームを展開する。
死闘の末、坂柳が綾小路の一手を上回り辛勝したように思えたが、実は月城がチェスに介入しており、本来綾小路が指示した場所とは違う場所を堀北に指示してあったというのがこの試験の真相だった。
初めから月城側が仕組んだ出来レースだった事もあってか、これに対しては普段は冷静な坂柳もさすがに激昂した。
それ以降は月城を始めとしたホワイトルームからの刺客を潰し、もう一度綾小路と正式な再戦をするために、一時的に綾小路と休戦することになる。
学年末試験の後、ようやく綾小路が真の天才である事を認め、彼に対して仄かな好意や燻っていた想いを抱く描写や、それを直接綾小路の手を握って伝えたりもしているのだが、彼自身には全く気付かれておらず、結果的に空回りしている。
2年生編
綾小路の実力を微塵も疑っていないので、基本的には彼のことは彼自身に任せている。
ただし、綾小路から直接頼られた時のみに限って彼を対価なしで全力でサポートしていたりと、1年生編の彼女の対応とは別人とも思えるシーンが多数存在する。
無人島サバイバルでは綾小路を助ける為に1年生の椿桜子を徹底的に妨害し、その際にわざわざ龍園と契約を結んでまで宝泉和臣と相討ちにさせている。
人間関係
彼女曰く、ずっと会えなかった幼馴染のような存在。
当初は「人工で生み出された天才」を否定するために一方的なライバル意識を持っていたが、彼と交友を重ねるたびに憧憬の念を深めていく。特典小説などでは綾小路に対する好意への描写がかなり顕著になってはいるものの、それが友情か恋愛感情かはまだ明確にはされていない。
個人的にお気に入りの生徒。
彼女の万引きの動機が「誰からも必要とされなかった事に闇を抱えていた」という事を見抜いており、自分が必要とすることで神室に万引きを辞めさせ自身の身の回りの手伝いなどをさせている。神室の心情的にもギブアンドテイクの関係である。
坂柳の側近の一人。
綾小路とのチェスにおいても彼を選択している事から、その実力や優秀である事は認めている。一方で橋本は坂柳がAクラスから没落しそうなら、別のクラスである龍園や神崎に着く事も考えており、いざとなったら裏切る算段でいる。
坂柳の側近の一人。Aクラスの荒事担当で、坂柳の用心棒のような立ち位置にいる。出番が少なく謎が多い生徒の一人だが、無人島サバイバルでは意外な活躍を見せる。
オモチャその1。
坂柳と派閥争いをしている生徒。
坂柳自身も葛城が優秀な生徒である事は認めているが、その保守的な思考からリーダーとしては自分の方が優れていると思ってるので、彼に対しては執拗に攻撃や妨害を繰り返している。
オモチャその2。
表面上は仲良くしているものの、坂柳の内心ではどう上手く利用してやろうか考えている。とはいえ、彼女の持つ人徳や善性は自分には無いモノだと素直に認めている。
オモチャその3。
保守的な葛城や全体的に詰めが甘い一之瀬に比べると、まだ期待している方。話も合うので男子生徒の中では悪い意味で気が合う。
とはいえ坂柳からすれば、龍園の存在は綾小路の前座程度にしか考えておらず、彼との契約や取引も一切躊躇いなく行っていたりと、龍園のことを過小評価している節がある。
とある事情で接触する事になり、綾小路絡みになるとお互いに敵意を剥き出しにしている。
詳細不明だが、坂柳が神室と同等以上に信頼している生徒。
