幻覚状態としてのサイケデリック
LSDによってもたらされる幻覚の映像に影響をうけているが、
現在は必ずしもLSD常用者によるアートとは限らない。
イラストでは、原色を多用したものや、色をマーブル状に混ぜたような極彩色のデザインなどを指す。
慣用句としてのサイケデリック
上述の概念が確立して以降、シュールレアリズムや前衛的に近い意味でも用いられるようになる。
ただし、これらはどちらかといえば混沌傾向を指すのに対してサイケデリックは病的傾向を指す揶揄として用いられる向きが強い。
通称としての「サイケデリック・アート」
テレビ東京がかつて使っていたジャンクション(オープニング・クロージングの局名告知)映像の通称として使われることがある。
旧局名東京12チャンネルからの改名にあたって用意されたもので、Amigaを使って作られたデジタル・アニメーションである。BGMもシンセサイザーによるテクノポップ調のものが使われた。
1981年10月の局名変更と同時に使用が開始され、同時にCIカラーが緑に変更されたことから、「緑さわやか 12 テレビ東京」のコピー・チャンネルロゴ・社名ロゴを写した静止画から開始される。その後、コールサイン「JOTX-TV」を使用した緑の階層ストライプが右手からスライドイン、そのストライプが白い背景に浮かぶ箱になり、その箱がパタパタと動く様子から本編に入る。本編終了時は同様に箱アニメから階層ストライプとなり、最後に開始時と同様の構図で「楽しさ12か月 12 テレビ東京」の静止画が表示される。
1985年に芝公園の初代本社から虎ノ門にある日経電波会館(現・日経虎ノ門別館)に本社機能を移転した際、CIカラーが赤に戻され、「東京12チャンネル」時代の「楽しさ12ヶ月」のキャッチコピーも再び使用されるようになったことから、「テレビ東京」のロゴが掲げられた日経電波会館の実写シーンからイン、箱がパタパタ……最後に階層ストライプから再び実写シーンにフェードする。
サイレントだった初期バージョンと異なり、「JOTX-TV。こちらはテレビ東京です」で始まり、最中にも周波数ナレーション入りとなった。オープニングでは何故か曇天の日中の実写でアウトロは「今日も1日テレビ東京でお楽しみ下さい」。クロージングは夜景でやや引きからビルを撮影した実写でアウトロは「本日の放送を終了します。おやすみなさい」となった。
当初は出力の「キロワット」が「KW」と補助単位記号の「キロ」が大文字の「K」になってしまっていたが、8年目にしてツッコミが入ったのか1993年に「kW」に訂正されるが、その際、編集コストを抑えるためか、もとの表示のあった部分に紫のベタ枠を塗りつぶしてその上に表示された。
刺激の強い動画だったが、1997年のポケモンショック後も約1年間使われ、1998年9月を以って使用終了となった。
日本テレビの「鳩の休日」、TBSの「ガラス棒」に次いで3番目に長く使われたジャンクションで、特に「テレビ東京」としては最初の、なおかつ「アニメのテレ東」の地位を確立しつつあった時期であるため、今でも一定以上の層には「テレビ東京のジャンクション映像」を代表するものとして記憶されている。