概要
2歳上の半姉に重賞馬アナザーリリック(父リオンディーズ)、おじにポップロックがいる血統。セレクトセールで6600万で取引された。
データ
馬名 | ビターグラッセ |
---|---|
欧字表記 | Bitter Glace |
性別 | 牝 |
生年月日 | 2020年4月26日 |
毛色 | 鹿毛 |
父 | ルーラーシップ |
母 | アンソロジー |
母の父 | サクラバクシンオー |
生産 | ノーザンファーム |
産地 | 北海道安平町 |
馬主 | 山口功一郎 |
管理調教師 | 栗田徹(美浦) |
馬名について
本馬はウマ娘プリティーダービーに登場するオリキャラにあやかってか同じ名前を付けられているため、馬名決定時にウマ娘ファンの間で話題になった。
JRAの競走馬登録の際に提出された由来には「苦い+砂糖漬けのお菓子」とそれっぽいことが書かれているが、ほぼ同時期に同馬主によってリトルココン、ハッピーミークという馬も登録され、毛色もできる限り揃えられていることから、本当の由来はウマ娘からの逆輸入だと思われる。
また、別馬主ではあるが、この世代はこの3頭以外にもウマピョイやアゲマセンなど、ウマ娘由来の命名が多い。
デビュー戦を目前に控えた2022年6月14日の東京スポーツの紙面では
- 「はじめまして ビターグラッセと申します”ウマ娘”の世界から来ました今週日曜デビューしますので応援よろしくお願いします」
という見出しをつけられた。
これを見たオーナーも「こんな丁寧なキャラではなかった気がしますが」とツイートしているので、やはりウマ娘が由来なのだろう。
ちなみに、この「こんな丁寧なキャラではない」というツッコミに対し、一部のトレーナーたちからは「きっと樫本代理が代筆したに違いない」という声があるとか。
生涯/戦績
デビュー前
2020年4月26日、北海道安平町のノーザンファームにおいて生を受ける。
父であるルーラーシップはダービー馬キングカメハメハと名牝エアグルーヴを両親に持ち、香港G1クイーンエリザベス2世カップを制した名馬。
母のアンソロジーは現役時代に18戦2勝を挙げ、ビターグラッセが10番目の産駒に当たる。母父であるサクラバクシンオーは言わずと知れた名スプリンター。
同時期にウマ娘由来で命名された3頭の中ではトップクラスの良血である。
2021年、セレクトセール1歳部に上場され、馬主の山口功一郎氏が6,600万円で落札。
リトルココンと同時に馬名登録を申請したところ、トレーナーたちに見つかり、瞬く間にネット上で話題となった。
育成馴致を終えたビターグラッセは、菊花賞、天皇賞馬タイトルホルダーも管理してる美浦の栗田徹厩舎に預託され、競走馬生活の幕を開けた。
その後は美浦トレセンで調教を続け、デビュー戦の1週間前追い切りでは、年上のメサテソーロを3馬身離すなど高い素質を見せた。
厩舎陣営からの期待も高く、栗田師は「年長馬と併せて、しまいまで余裕があった。素直でカイバもよく食べて、いい馬ですよ。フレームがしっかりしていて肉付きもいい」と評価。
新馬戦に騎乗予定の福永祐一騎手も「乗りやすい。初戦から勝ち負けできるものがある」と評価している。
デビュー~2歳
2022年6月19日の東京第5R、2歳新馬戦にてデビュー予定。当日はウマ娘のビターグラッセをモチーフにしたメンコを着用することが事前に報道されている。
そして迎えたレース、ビターグラッセは白地に黒い縁取りと赤い耳あてのメンコを着用。メンコの着用は返し馬までだったが、公約を達成した形になった。
しかし、レースでは調子が悪かったのかあまり行きたがらず、最終直線でもなかなか伸びない。5着のモンテイゾラからクビ差の6着という結果になった。
福永騎手は「もう少し距離があった方がいいかも」とレース後に語っており、今後は距離延長も視野に入れていくようである。
7月24日の福島第3R、2歳未勝利・芝1800m。鞍上は田辺裕信騎手に変更。
発走前に5番ドライカプチーノがゲートで暴れて競走除外され13頭から12頭になった。
レースは中団後方に控える形となり、終盤末脚をみせるも結果は3着、これが初の掲示板入りとなった。
10月1日の中山第4R、2歳未勝利、芝2000m。
レース終盤後方から豪快に末脚を伸ばし初勝利を挙げた。
関連記事
リトルココン(競走馬)/ハッピーミーク(競走馬)…同じくウマ娘のオリジナルキャラと同じ名前の競走馬。同オーナーの同期で、厩舎は異なる(リトルココンは安田厩舎、ハッピーミークは尾関厩舎)。
アルクトス…同オーナー・同厩舎の先輩馬。