概要
生没:大永7年(1527年)?〜?
信濃国小県郡の領主・禰津元直の娘。1542年に武田晴信(信玄)に嫁いだと言われるが、彼女にとっての第一子である信玄の七男・信清を出産したのは1560年(1563年説もある)であり、その差から異論がある。その後の動向は不明。
ちなみに信清は一度出家し玄竜と名乗ったが、のち還俗し甲斐安田氏を継ぎ安田信清を称したとされる。武田家滅亡後、異母姉・菊姫(信玄と油川夫人の娘で、上杉景勝の正室)の伝手で上杉家に仕官し米沢藩士として上杉景勝・定勝の父子二代に仕えた。彼は非常に長命(83もしくは80歳に他界)であり定勝の治世末期まで生きた。
登場作品における里美
新田次郎『武田信玄』『武田勝頼』
馬術など武芸が得意。武芸ばかりではなく和歌や舞も得意で頭も良い。信玄にはかなり気に入られているが三条の方とも関係は悪くない。
信玄の最後を看取っている。その後は小姑化し勝頼と折り合いが悪くなっている。
1988年NHK大河ドラマ『武田信玄』
演:大地真央
原作と違い甲斐の土豪・倉科三郎左衛門(演:浜村純)の娘となっている。
『戦国大戦』シリーズ
『全部、里美にお任せよ!』
絵師:小室和生
声優:三澤紗千香
一人称は「里美」。
武田家の武将として参戦。
男勝りな性格であり、活発な女性として描かれている。
スペックはコスト1.5 武力5/統率4の騎馬隊で、特技は「魅力」。
持ち計略は「早駆け」は、自身の移動速度を上げるもの。突撃までのサイクルを早める・端攻めなどをしてきた敵軍の迎撃に直接回る・敵鉄砲隊の妨害に動くなど、用途は多岐にわたる。
戦国大戦の女性武将の中ではトップクラスの武力(といっても5だが)と機動力を誇り、「魅力」を持つために、スペックがほぼ同じで無特技の山浦国清(村上義清の子)の上位互換とされてきた。しかしバージョンアップで国清の統率が上がったため、今は住み分けされている。