pixivでは主にJホラーのヒットシリーズ『呪怨』の英題である『The Grudge』を指し、特にシリーズの主たるキャラクターである怨霊・佐伯伽椰子を描いた作品に付与される例が多い。
The Grudge
シリーズの出発点であるVシネマ『呪怨』(2000年)の英題は『Ju-On: The Curse』。
劇場映画『呪怨』(2003年)の英題が『Ju-On: The Grudge』である。
2004年に公開されたハリウッド版のタイトルが『The Grudge』。
その続編は『呪怨 パンデミック(The Grudge 2)』(2006年)、『呪怨 ザ・グラッジ3(The Grudge 3)』(2009年)、リブート作は『ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷(The Grudge)』(2020年)。
「The Grudge」といえば「『呪怨』シリーズの中でもハリウッド版独自の設定や描写・演出」を指す場合もある。
Kayako Saeki
2004年の『The Grudge』と2006年の『The Grudge 2』では日本版と同じく藤貴子が佐伯伽椰子を演じており、2009年の『The Grudge 3』では堀内愛子が、2020年のリブート版『The Grudge』ではジュンコ・ベイリー(Junko Bailey)がそれぞれ伽椰子役を引き継いだ。
佐伯伽椰子(旧姓・川又伽椰子)は「死後は無関係な人間も無差別に呪殺する大怨霊、生前はマジキチストーカー」というとんでもないキャラクターだが、日本版では没になった「少女期の伽椰子とその母親」に関する設定が『The Grudge 2』で描写され、夫である佐伯剛雄によって殺害された被害者である事実も含め、同情的に見る人も多い。あと黙ってりゃ美人だし。
さらに言うと、2014年に日本で公開された『呪怨 終わりの始まり』では、それまで「伽椰子に付随して現れる存在」であるかのように描写されてきた息子の佐伯俊雄こそが「すべての呪いの元凶」に近い存在であることが明かされており、伽椰子の被害者要素はますます強まったところもある。