「殺すんじゃない削るんだ。」
「想像してみろ昼夜問わず魔術師でも何でもない只の人間が己を殺しにくる。」
「敵マスターは帝都に居る限り周りの人間全てに警戒し続けなければならない。」
概要
バーサーカーのマスターである。
本編の2年前に神通力(魔術)を研究する極秘部隊の顧問として陸軍入りし、英霊召喚システムの構築に携わった。当時の階級は中尉。
同じ日本軍陣営であるアーチャーに対し慇懃な態度を取りつつ、裏で軍を使い暗躍する。
人物
英霊の存在を快く思っておらず、邪魔な人間を尽く「非国民」と扱い、魔術師以外を人間と思わないなど極めて傲慢な性格。
自身の目的の為なら周囲の人間(上官であろうと)を利用して使いつぶすことも辞さず、自らに都合のいいようにことを進めるためなら暗殺なども平然と行う非人間。
クーデターを計画しており、魔術師が上に立ち管理する世界を作り上げる事を目標としている。
得意とする魔術は不明だが、作中では煙草や葉巻、またそれらの煙を介して他者の精神を操作している描写が見られる。
一方、魔術師としてあるべき矜持たる、神秘の秘匿については微塵も配慮する気が無い。
関連人物
本編
彼女が最初のマスターである陸軍将校を殺害した直後、「この場で最も優れた魔術師は自分である」という自負から次のマスターに選ばれると確信していたが、路傍の石の如く無視された挙句平身低頭する自身の上着の裾を踏まれたことにプライドを傷つけられる。
そのため、表向きは従っているものの内心では見下し、利用できるだけ利用してから始末する腹積もりでいる。
アーチャーに対抗するため召喚したサーヴァント。拘束具で暴走を防ぎ制御下に置こうとしたものの、起動した途端に周囲の兵士を鏖殺していき、慌てて令呪で自害を命じようとした途端右腕を人間無骨で斬り飛ばされてしまう。
令呪は魔力リソースとして吸収されてしまった(その際右腕は握り潰された)ため魔力パスだけで繋がっている関係。
表向きは部下だが、実際は彼女の幼少期から魔術の実験体として利用し、その後も体よく顎で使って来た存在。
だが、実際は立場も能力も自分より劣るはずの彼女が、2年前にアーチャーに見初められたことに激しく嫉妬している。
一方、かなめ側は真瓦津の事を「拾ってくれた恩人」と思っており、健気に恩返しをするつもりである。
第三帝国から派遣されて来た魔術師であり、アサシンのマスター。
一応同盟関係なので、真瓦津とは連携を取っているが、お互いにいつでも裏切れるよう火花を散らし合っている。
直接の面識は無いが、今回の聖杯戦争でセイバー陣営の者として目星を付け、付け狙っている相手。
藤宮家はかつて、軍部の要請により魔術を使った国防に協力し、九十九の母親と思わしき人物がかなめの世話係を担っていた。
だが、2年前の聖杯戦争で聖杯が手に入らなかった事で、招集した魔術師達が反発・離反するのを危惧した事と、機密保持のために、口封じで一族は皆殺しにされてしまっており、その直接の命令を下したのが真瓦津であった。
本編
ワカメ系譜の大元。魔術関係が優れている面を除けば「成人した慎二」といえる。なお、こっちもバーサーカーの所為で(色んな意味で)悲惨な目にあっている。
『Fate/Zero』におけるワカメポジだった人物。「慎二のリベンジキャラ」ではあるが、「巨漢の英霊に振り回される」「令呪を一度に全て失う(真瓦津は腕も一緒にだが)」という点が似ている。
『Fate/Zero』に登場した慎二の叔父。全身甲冑のバーサーカーのマスターだが「制御が出来なかった」「真名も知らない」という共通点を持つ。
余談
コハエースにおける間桐少佐に相当する人物。
自分が「力を持つ者」であると思い込み、その価値を認められなくなると「実際に持つ者」に当たり散らす点は大本である慎二と共通している。
そして、バーサーカーが手に負えなくなった途端ヘタレへと墜ちる点も同一。
一方、アーチャーに対してはプライドを踏みにじられた事で激しく対抗心を燃やしているが、これはかつてアーチャーに仕え、そして最後はその命を討った裏切り者の在り方とよく似ている。
アーチャーに振り向いて欲しい、自分こそを評価して欲しい、対等な相手として認識して欲しくて、尽くして尽くしても構って貰えないから拗ねてしまい、下に見ていた相手に取られてしまうのが許せない。
そして、その感情を拗らせた挙句、最後は叛逆を起こして自分を見ろ、認識しろと訴える方向へと向いてしまっている辺り、ある意味でアーチャーが持つスキル『カリスマ(B-)』が、「変な効き方をしてしまった」一人と言えるのかもしれない。