概要
2022年10月29日夜、韓国の首都ソウルにある「梨泰院」という繁華街の路地において、群衆がまるでドミノ倒し(将棋倒し)のように倒れるという衝撃的な大事故が発生。これまでに153人が死亡し、133人が負傷した。10月31日のハロウィーンを前に多くの若者が集まっていたために「群衆雪崩」が発生したとみられる。この事故には日本人女性2人も巻き込まれたことがわかっており(いずれも死亡)、群衆事故の恐ろしさをまざまざと物語った。
現場
梨泰院はナイトクラブやバーなどが立ち並ぶソウルの一角の繁華街で、ドラマの舞台になったこともあり日本人を含む多くの観光客が訪れる場所であった。
しかし坂の多い韓国の地形もあり、細い坂道もあって人の滞留が発生しやすい状況であった。
日本の渋谷などでも、ハロウィーンの時期などにはこのような群衆雪崩が発生する可能性があり、決して他人事だと思ってはいけない。このような悲惨な事故が起こらないよう、ひとりひとりが注意していくことが重要である。
反響
日本の明石大橋花火大会事故を上回る死者数に国内外の衝撃は大きく、尹錫悦大統領が早々に声明を発表して現地視察。
同時期に予定されていたK-POPアイドルのハロウィンイベントも多くが急遽中止された。
外国での反響も大きく、日本の岸田首相や中国の習近平氏をはじめとした各国首脳が追悼の意を表明した。