筑波山

つくばさん

茨城県の中央部に独立してそびえる山で、関東を代表する霊峰とされる。

概要

茨城県の中心部、つくば市、桜川市、石岡市の境にある山で、山頂はつくば市内。

関東を代表する霊峰で、古来より「西の富士、東の筑波」と称される。

小倉百人一首では13番の陽成院の歌「つくばねの峰より落つるみなの川こひぞつもりて淵となりぬる」に詠み込まれている。

また、『茨城県民の歌』の歌い出しも「空には筑波、白い雲」となっている。

別名「筑波嶺（つくばね）」、「紫峰（しほう）」。

頂上には男体山（標高：871m）と女体山（標高：877m）の二つの峰があり、それぞれイザナギとイザナミの神々が祀られており、山腹に拝殿がある（筑波山神社）。

一見、独立峰に見えるが、福島県南部から南へ伸びて栃木県と茨城県の境をなす八溝山地に属し、風雨で削られて山地から切り離された山塊である。

日本百名山の中では最も標高が低く、1,000m以下は筑波山と開聞岳（標高：924m）のみである。

登山設備が整備され、筑波山ケーブルカーで男体山山頂近くまで、筑波山ロープウェイで女体山山頂まで登ることができる。

山頂からは関東平野を一望でき、天気が良ければ富士山も見ることが可能。

筑波研究学園都市や土浦市街などに近く、観光客も多い。

ただし、

・傾斜がきつい

・岩場や木の根などが多く足場が悪い

・山頂近くまで森が生い茂り、視界が悪い

・夏は日陰でも暑い

・道中にベンチなどの休憩場所が少ない

…などの事から侮って軽装で挑み、道に迷い下山できなくなる登山者も少なくない。

また携帯電話は、つくば市や土浦市の携帯基地局のカバー範囲である南～西側は概ね通じるが、北～東側は石岡市柿岡にある気象庁地磁気観測所のための制限で基地局の能力が弱いため圏外になることが多い。