概要
2022年より発売。
海外向けには『400Z』の名称で販売される予定。
メカニズム
パワートレイン
Z33型から使われていた自然吸気エンジンから、V37型スカイライン:400Rに搭載されるV型6気筒ツインターボエンジンである「VR30DDTT」に変更された結果、フェアレディZ史上最強の405PS/48.4kgf·mを発生させる。
6速MTに関してはZ34型と変更なしだが、ATはダイムラー製・9G-TRONICをベースとしたジヤトコ製「JR913E型」となり、9速化+ローンチコントロール搭載となる。
ボディ・シャシ
デザイン
RZ34型はロングノーズ・ショートデッキを踏襲しつつ、過去生産されたフェアレディZ(全体のスタイリングは初代S30型)からデザインを起こされている。
ヘッドライトはS30型をモチーフとして上下にLEDポジションライト兼デイタイムランプが仕込まれ、フロントグリルは大きく開かれた特徴ある顔立ちになった。
リアはZ32型に見られた水平2連コンビランプのモチーフに、クリアレンズ・LEDリングライト化されて採用されている
ラインアップ
グレード構成
モータースポーツ
RZ34型のワールドプレミア後、SUPERGTのGT500クラスにて参戦していたGT-Rに代わりRZ34型をGT500に参戦させることがアナウンスされた。
この車両はクラス1規定に準じて外観をスケーリング、メカニズムの殆どはトヨタ・ホンダと基本的に同一だが、V35型GT-Rがドラッグ的に不利な形状だったこともあり、ライバル車との差も小さくなると日産陣営は語っている。
22年6月開催のスーパー耐久第2戦・富士24時間レースにて、日産公式から2台のRZ34型をメーカー開発クラス「ST-Q」にて参戦することアナウンスした。エントリー名は2台共に「Nissan Z Racing Concept」
「Nissan Zの様々なモータースポーツカテゴリーでの活用の可能性を探り、実戦データを得るため」Max Racingがオペレートするガソリンエンジン仕様・244号車と、NISMOがオペレートするカーボンニュートラル燃料仕様・230号車を比較検証しながらのテスト出走となり、様々なトラブルに見舞われながらも244号車は707周(3,226km)、230号車も502周(2,290km)を走り切り完走している。
その後、22年9月には日産自動車/日産モータースポーツ&カスタマイジング(NMC)のYoutube公式チャンネルから、カスタマーレーシングカーとして近年人気上昇中のGT4カテゴリーに参戦可能な『Z GT4』を世界初公開。
上記スーパー耐久に参戦したZ Racing Conceptのフィードバックを受けて開発されたZ GT4は、公認取得すれば2023年から全世界のGT4カテゴリーで参戦。初年度はSROピレリGT4アメリカの他、日本のスーパー耐久に『パイロットカスタマーチーム』に先行供給を行い、2024年以降から購入希望のチームへ本供給を行う計画である。
関連タグ
スープラ:現行4代目となるDB型が直接的なライバルとされる。RZ34型に対抗するようにATのみだったDB型にもMTモデルが追加されたり、GT4カテゴリーではRZ34型に先駆けてGT4仕様を開発したりと話題が尽きない。