ゲーム
ソニー・コンピュ-タエンタテイメントから発売されたプレイステーション2用ソフト『グランツーリスモ4』の略称。実在するコースや車両も登場するシミュレーターゲーム。
前作グランツーリスモ3から収録車両・実在サーキットの大量追加が行われるだけでなく、
「AIに運転を任せ、プレイヤーは簡便な走行指示に徹する『B-spec』モード」
「ピットクルーや観客、オープンカーならドライバーの操作描写などの『人の表現』」
「レース終了まで残り3周、最下位から逆転勝利を目指すなどプレイヤーに課せられたルールの下でトップチェッカーを受ける『ミッションレース』」
等、新しい試みを盛り込んだ意欲作。
GT4車両規格
概要
グループGT3が創設された直後の2006年に、GT3を補完する真のアマチュア選手権用規定として誕生した。
創設当初はより高コスト高性能なグループGT1・GT2規定があり、GT3そのものが性能調整を前提としたアマチュア向けクラスという位置付けだったことから、GT4はかなりマイナーなプライベーター向けの車両規格だった。
しかし高コストが災いしてGT1が消滅。GT2も耐久レース向けの「LM-GTE」へと発展解消したことでGT3がGTレースの最上位カテゴリに君臨してからはGT3車両も高コスト高性能化が加速。ドライバーもプロフェッショナル化が進んで新規アマチュアドライバーが手を出すには難しいカテゴリになった結果、新たなアマチュアドライバーの受け皿として注目を集めるようになった。
相関関係にあるGT3がFIA(国際自動車連盟)公認カテゴリのため一部媒体では「FIA-GT4」と表記されることがあるが、2021年時点でGT4はFIA非公認カテゴリなのでこの表記は誤りである。
ホモロゲーション取得車両は主にGT3車両を販売しているメーカーが同型式の車両をGT4規定に合致するように設計変更を施したり(メルセデス・AMG GT4やアウディ・R8 LMS 等)、GT3車両とは別形式の車両をGT4車両として開発したパターン(ポルシェ・718ケイマンGT4やトヨタ・スープラGT4 等)、純レーシングカーとして新規開発されたもの(KTM・X-BOW GT4やジネッタG55 等)など、メーカーにより様々である。
一例:メルセデス・AMG GT
左:グループGT3仕様 右:グループGT4仕様
現在はニュルブルクリンク24時間レースやGTワールドチャレンジ(かつてのブランパンGTシリーズ)で導入されており、日本のスーパー耐久シリーズでも2017年からST-Zクラスとして導入が認められている。
SPORT以降のグランツーリスモシリーズではこのSRO-GT4規定に相当するカテゴリーとしてGr.4が登場しており、主にスポーツモードの公式大会ではGr.3の次にポピュラーなカテゴリーであり、GT2リーグやGT3リーグといった下位リーグで採用されることが多い。真のアマチュア向けカテゴリーなのはゲームでもリアルでも変わらないのである。