概要
本名は野上恭平(のがみ きょうへい)。
ロン毛にヒゲを生やした風貌がトレードマーク。
即興でラップを行いその技術を競い合うMCバトルを得意とし、MCバトルの全国大会「ULTIMATE MC BATTLE(UMB)」の大阪予選で5連覇、2012~14年の全国大会では史上初の3連覇を果たした名実ともに最強のMC。
それもあってか、1999~2001年にUMBの前身である「B-BOY PARK」で3連覇を果たしたKREVAと比較されることも多い。
現在は主にDJ松永とのHIPHOPユニット「Creepy Nuts」のMCとして活動している。
私生活では、2022年12月にグラビアアイドル・タレントの江藤菜摘と結婚。
人物・経歴
HIPHOPに興味を持つ前はサザンオールスターズや中島みゆきなど、親世代のJ-POPや歌謡曲を聞いていたが、ある日なか卯で聞いたSOUL'd OUTの「1,000,000 MONSTERS ATTACK」に衝撃を受けたことをきっかけにHIPHOPを聴くようになり、次第にのめり込んでいった。
とはいえ、当初はHIPHOPに魅了されつつも、あくまで不良にしかできない音楽であり、自分のような人間がプレイヤーになることは到底できないと考えていた。
しかし、中学2年生の時にRHYMESTERの「ザ・グレート・アマチュアリズム」を聞き「不良でなくてもラップをしていいんだ」と思えたことをきっかけに自分でリリックを書き始める。
高校生の時には友人の紹介もあり梅田サイファーに参加。周囲の勧めもあり、MCバトル大会に参加したりKOPERUらとのユニット「コッペパン」の一員としてライブ活動を開始。その後、各地のMCバトル大会で好成績を残すなど大阪を中心に誰もが認める存在になっていった。
2010年にはUMB大阪予選で初優勝を果たし全国大会に出場。晋平太に敗れ1回戦で敗退したものの、白熱したバトルを演じたことからその名を全国に轟かせた。
しかし、翌年のUMB全国大会では優勝候補と見なされながらDOTAMAに敗れまさかの1回戦敗退。
本人にとってもショックが大きく、その後の1年間は梅田サイファーでラップをする以外の時間は、ひたすら映画を見たり散歩をしたりして過ごしていたという。
2012年に通っていた大学を除籍になり、いよいよ本気で命を懸けてラップをしなければならないと覚悟を決めた。そのこともあってか、年末のUMB全国大会では悲願の初優勝。大阪勢にとっても初めての優勝であった。
2013年のUMB全国大会では、決勝で2年前に敗れたDOTAMAにリベンジを果たし2連覇を達成。これは2010~11年に優勝した晋平太に続いて史上2人目。
2014年のUMB全国大会では、DOTAMAや呂布カルマなど強豪MCを撃破し優勝。史上初の3連覇を果たす。
とはいえ、大学を除籍になってからの3年間はUMBの優勝賞金100万円と、時々呼ばれるライブで食いつなぐという不安定な生活を送っていた。本人曰く、「年末の1発勝つか負けるかで1年が決まるカイジみたいな生活」。
その後はMCバトル大会に参加せず、Creepy Nutsとしての活動に注力していたが、敬愛するZeebraに誘われたこともあり、TV番組『フリースタイルダンジョン』に出演。初代モンスター・2代目ラスボスとして、近年のMCバトルブームを牽引した。