概要
分隊とは、組織(団体)における人員の構成単位の1つ。
軍隊や警察、消防(含消防団)など、階級制が存在し、指揮官の指示(命令)によって各個人が連携して活動する必要がある職業・組織で用いられる。
概ね4~10名の少人数で構成され、分隊を取りまとめる上級部隊に「小隊」や「中隊」、の下に「班」が設けられることがある。
但し、「小隊→班」のように分隊が設置されなかったり、或いは別の呼び方をする場合もある。
特に、異なる組織(時代)を比較する場合には、人数構成や業務が、部隊単位を示す語と一致しない事がよくあるので注意。
陸軍(的組織)の場合
第二次世界大戦以降では、歩兵分隊の構成は“概ね”次の通り
が、それぞれ1名ずつに、3~6名の小銃手といった具合。小銃手のうち射撃の上手な1名を選抜射手に指名し、通常の小銃ではなくマークスマンライフルを装備させて狙撃に従事させる場合もある。
但し、これは画一的なものでは無く、たとえ歩兵分隊でも作戦の内容や時代・組織によっては機関銃手以下の兵士が増減したり、或いは構成が変わったりする。
例えば、冷戦期のソ連地上軍ではグレネードランチャーは兵卒ではなく専ら部隊指揮官の装備であったため、兵卒たる擲弾筒手は居ないことになる。