概要だがね!
『Dr.スランプ』に登場するエイリアンで、ニコチャン星からやってきた宇宙海賊。
頭にお尻があり、その上に鼻がついているためオナラをすると辛い。耳は足の裏にある。
ちなみに胃は頭部にあるらしく、空腹のときには、お腹が空いたではなく「アタマがすいた」と言う(本人が劇中でアラレとガッちゃんに解説していた)。
口癖は「だがや」「ちょーよ」など名古屋弁(尾張弁)。初登場時に家来と「なんで宇宙人が名古屋弁なんですか?」「おみゃーは名古屋弁をバカにするのか!?」というやり取りがあった。
地球を征服しに現れたのだが、そこで捕獲したのが則巻アラレと則巻ガジラだったため宇宙船を食べられてしまい侵略どころか故郷に帰る事さえできなくなってしまった。
その後はアラレたちに連れられてペンギン村に移住し、宇宙船を手に入れるために家来と一緒にずっとアルバイト生活をしていた。手乗り文鳥やたこ焼き芋の販売などで生計を立てようとしており、宇宙船を手に入れるどころか生活していくのがやっとだった模様。
アニメの平成版では、キャラメルマン7号登場回でDr.マシリトから宇宙船を強奪するも、宇宙船からアラレがキャラメルマン7号にやられる様を見て、わざと操縦ミスをしてアラレとガジラを救う人情な一面を見せた(家来も大王が操縦ミスを装ってアラレたちを助けたことを密かに看破し、大王の情の深さに涙を流した)。しかし、次の回では千兵衛の発明品を販売しようとしてオボッチャマンのパーツまで持っていってしまうなど間抜けな一面もあり、誘拐犯だと誤解した住民から袋叩きに遭い、商品も千兵衛によって台無しにされた。
地球を「チタマ」、火星を「ヒボシ」と呼ぶなど語学力は低い。ピースケにサインをねだられた時にも、色紙に自分の名前を書き込んだが、「王」と「玉」を間違えてしまい、「宇宙の玉者(タマジャ)・ニコちゃん大玉(オオタマ)」と書き込んでしまった。そのためアラレに「タマジャ」と後々呼ばれるように。
一応遠いニコチャン星から地球まで来れる科学力や、そこそこの数の惑星を植民星として支配してきた実績からそれなりの武器は持っている。ただし、何故か地球の簡単な数学問題を解けないコンピュータも使っている。
その後、別の宇宙人から則巻千兵衛がもらった重力コントロール装置で作った試作宇宙船でやっとニコチャン星に帰還し、妻や子供と涙の再会を果たした。
その時ニコチャン星を支配していたコマッタチャンをアラレに退治してもらったことで、ようやく平穏に暮らせるようになった。その後は宇宙海賊から足を洗ったようである。
ニコチャン星では国民からは慕われてた大王ではあるが、星全体が帝国主義的外交政策で宇宙海賊をしていたことが示唆されている。
ちなみにニコチャン星は住民と同じ形の惑星で球形ではない。直径は地球よりも遥かに小さくニコチャン星人も少数民族である。大根(でゃーこん)を主食としており、他の惑星まで行ける程の科学力の割に目立った文明や街並みなども見られない農耕文化が主となっている。王政で世襲制かつ異星人への外交政策は物騒な割に、惑星自体は平和で温厚な社会を築いている。
また、ニコチャン星と地球では美的感覚がかなり違っており、則巻みどりのような地球人の美女はニコチャン星では不美人と認識され、ニコチャン星における美人は口紅とハイヒールが特徴であるピンク色のニコチャン大王の姿をしている。
その後は、アニメオリジナルエピソードや、原作だとメンバーが勢ぞろいする回でちょくちょく地球を訪れている。(アニメの平成版では、ワープ装置のせいでまた地球に逆戻りしている)。
また、昭和版アニメでは、ニコチャン星に帰還した後に、二人の子供を連れて再び地球を訪れている。子供たちはニコチャン大王の事を慕っており、ペンギン村の皆を家来にしていると思い込んでいたため、皆は夢を壊さぬようにと調子を合わせていた。
(上記の理由で「タマジャ」と呼ばれていた大王を、子供たちは最初は侮辱と思ったものの、アカネが「玉は王に点が付いてるから、王者より上」と説明を受け、機嫌を直していた)。
決してカワイイとは言えない容姿なのだが、その個性的すぎるキャラクター故に根強い人気を誇っており、宇宙人なのにペンギン村のマスコット扱いをされることもしばしば。
ちなみに『ドラゴンボール』にも登場したが、宇宙海賊としてフリーザ軍の存在を知っているのかどうかは不明である。