「百年前」から訪れた学者。自ら好んで先輩と名乗り、各種古代文字や古代ギミックに精通している。
「本書の内容の多くは、ファルザン先輩が書き上げた論文や手稿を参考にしています。彼女が教令院に戻った時、後世の学生たちが『ファルザン』の名を覚えていてくれることを願っています。」
――『古典ギミック術概論』より引用。約百年前に出版されたこの本は、今でもクシャレワー学院の必読書として位置付けられている。
プロフィール
名前 | ファルザン(英:Faruzan/中:珐露珊) |
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レアリティ | ★4 |
国/所属 | スメール/ハルヴァタット学院 |
使用武器 | 弓 |
神の目(元素属性) | 風 |
誕生日 | 8月20日 |
命ノ星座 | 藤蔓の花飾座 |
オリジナル料理 | 古風な製法のデーツナン(デーツナン) |
CV | 堀江由衣 |
以前、ファルザン先輩の失踪に関する書類を念入りに調べたことがある。先輩がとある危険な研究に関わっていたのではないかと疑ったんだ…だが、実際に彼女と会って、その考えは完全に覆された。多少付き合いにくくは感じたが、口うるさくも世話焼きな年長者のように、心の中ではいつも人のためを想ってる人だ。彼女が常軌を逸するようなことなどするはずがないと思ったよ。
──ファルザンについて…セノ
人物
スメール教令院で100年前に活躍し、今でも多くの蔵書にその名が残っている「妙論派(クシャレワー学院)」の偉人。
しかし当時のフィールドワークの最中にキングデシェレトの遺跡に閉じ込められてしまい、最近になってようやく遺跡の封印が解かれ、100年前そのままの姿で現代に解き放たれた。現在は「知論派(ハルヴァタット学院)」に講師として籍を置いている。
「妙論派」の専門である機巧の権威であり、今でも妙論派の学生の間では駆け込み寺として知られている。誠意と謙虚さ、そして「先輩」に対する礼節を保って話をすれば、ギミックの生き字引である彼女の指導によって瞬く間に疑問は氷解するという。
ただし彼女を相対するときにしてはいけないことが2つある。
あまりに若いその姿に対する驚きを表情に出す事と、知論派にいることを問いただす事だ。
うっかりこの禁を犯してしまった者は、批評と説教という彼女のもう一つの得意分野の腕前を身をもって知る事になるだろう。
能力と戦術
Ver3.3前半(2022/12/7~12/27)の期間限定祈願で追加(ピックアップ終了後は次Verから恒常祈願「奔走世間」に追加される)。
他元素との反応を前提とする風元素使いとしては異質な、風元素そのものの火力を強化することに長けた風元素チーム特化型サポーター。
風元素にしか効果がない代わりに凄まじい倍率のバフ&デバフを複数備えており、魈、平蔵、放浪者といった風アタッカー達はもちろんのこと、優秀な装備を揃えてあげればファルザン本人もサポーターにあるまじき高火力を叩き出せる。
天賦
- 通常攻撃・転回弓術
最大4段。狙い撃ち(重撃)は風元素攻撃に変化する。
- 元素スキル「非想風天」
「後悔しても遅いぞ」
多面体を設置し風元素ダメージを与える。また、使用直後の狙い撃ち(重撃)は命中後に一拍置いて吸い寄せ効果を持つ「サイクロン」を発生させる「風烈の矢」に変化する。
また、キャラ突破段階1(Lv20~40)で天賦「迅速流風」が開封されると、狙い撃ちのチャージ時間が-60%され、さらにサイクロンが命中した敵に元素爆発と同様の風元素耐性減少効果を与える。
クールタイムが6秒と短く積極的に撃っていける。元素スキルの天賦レベルが影響を与えるのはスキルそのものとサイクロンの火力であり、風烈の矢の火力は通常攻撃の天賦レベルを参照するため注意。
- 元素爆発「搏風秘道」
「真理は、循環する」
三角形を描くように移動する赫耀多面体を放つ。
多面体は最初の発動時のみ、風元素ダメージ+命中した敵の風元素耐性減少+周囲の味方の風元素ダメージアップの効果を持ち、以降は三角形の頂点で止まるたびに命中した敵の風元素耐性減少+周囲の味方の風元素ダメージアップの効果を持つ「烈風波」を発生させる。
また、キャラ突破段階4(Lv60~70)で天賦「七窟遺智」が開封されると、風元素ダメージアップの効果を受けた味方が風元素ダメージを与える時、自身の基礎攻撃力の32%分をボーナスとして上乗せする。
非常に強力な効果を多数持つ優秀な元素爆発だが、その代償として必要エネルギーが80と非常に重いのが難点。
ファルザン自身があまり粒子を生成することに秀でていないため武器や聖遺物でチャージ効率を盛ったり、別途元素粒子を生成するキャラクターを用意したいところ。
- 天賦「千書曜跡」
スメール地域の20時間の探索任務が完了した際、獲得報酬がアップする非戦闘系天賦。
探索報酬アップの天賦を持つキャラはこれで5人目。ようやく報酬アップキャラのみで探索派遣を行うことが可能になった。
なお、他の4人は申鶴、夜蘭、忍、セノ。限定☆5が3名も必要なのが玉に瑕。
因みに探索時間短縮キャラは刻晴、ベネット、フィッシュル、重雲、裟羅の5名。こちらは☆5が恒常の刻晴のみであり、ベネットとフィッシュルはスターライトで交換できるため、比較的揃えやすい。
命ノ星座
第一重「破離求真」 | 元素スキル1回につき「風烈の矢」が2発撃てるようになる。 |
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第二重「忘形煉智」 | 元素爆発の持続時間+6秒。 |
第三重「霊囿漫遊」 | 元素スキルの天賦Lv+3(最大Lv15) |
第四重「神機明悟」 | サイクロンの命中時に自身の元素エネルギーを回復する(1体目2ポイント、以降1体につき0.5ポイント、最大4ポイント(5体分))。 |
第五重「思慮奇境」 | 元素爆発の天賦Lv+3(最大Lv15) |
第六重「妙道合一」 | 元素爆発のダメージアップ効果を受けたキャラが風元素ダメージを与える時、会心ダメージ+40%&サイクロンを発生させる(3秒に1回発動)。 |
どれも強力なものが揃っており、凸を重ねれば重ねるほどサポーターとしての性能が上がっていき、完凸すればサブアタッカーどころかメインアタッカーとして運用可能になるほどの可能性を秘めている。
1凸はこれ単体ではそこまで劇的な効果は見込めないが、後述の4凸や6凸の効果と合わさることで進化を発揮する。
2凸は元素爆発による支援時間が伸びるため単純ながら強力。
4凸の効果は1凸の「風烈の矢」の2本目にも適用されるので粒子が生成される。これにより弱点である必要エネルギーの重さをある程度解消できる。
更に完凸すると元素爆発のバフを受けたキャラが風ダメージを与えた際に元素スキル扱いのサイクロンが発生するようになるため、1・4凸の効果と合わせて粒子の回収効率がグンと上がる。
これだけでも十分強力なのだが、更に風ダメに対し会心ダメ+40%という★5武器に匹敵する凄まじいバフが付与される。
無凸でも充分に強いが、真価を発揮するためには完凸した方が良い。
装備について
元素爆発が主力だがエネルギー量は「80」と重めなのでチャージ効率は200%は欲しい。
おすすめ武器は★5なら高い攻撃力とチャージ効率と元素熟知が60上がる「終焉を嘆く詩」。
★4は安定した元素チャージが見込める「西風猟弓」。「祭礼の弓」も悪くないが、ファルザンはスキルのCTリセットの恩恵がそこまで高くないため基本的には西風猟弓を持たせたほうが良い。
また、完凸かつアタッカー運用が前提になるが会心率とダメバフを盛れる★5「冬極の白星」やスキルと爆発の火力を伸ばせる★4「絶弦」も好相性。
おすすめ聖遺物は元素爆発後にパーティの攻撃力が短時間上がる「旧貴族のしつけ」4セット、チャージ効率を伸ばせる「絶縁の旗印」4セットがおすすめ。ファルザン本人で火力を出していきたいのであれば「翠緑の影」or「砂上の楼閣」2セットと「剣闘士のフィナーレ」などといった攻撃力18%の2セット効果を持つ聖遺物の組み合わせも悪くない。
また完凸前提だが、元素スキルが命中すると全員の攻撃力とシールドを強化する「千岩牢固」もアリ。
バフの効果は3秒と短いものの、この効果は0.5秒ごとに1回のみ発動可能で、完凸で発動する矢(元素スキル扱い)も3秒に1回ごとに発動なので非常に相性が良い。
簡単に書くと「矢の命中でバフ発動→3秒後にバフ解除→ほぼ同時に矢が発動し命中→再びバフ発動」の無限ループになる。当然、時間制限ありなのでエネルギーが溜まったら元素爆発を忘れずに。
さらにこの聖遺物セットを装備したキャラが待機している場合にも効果があるので元素爆発を撃った後に引っ込むファルザンにとっては「旧貴族」よりもおすすめである(前述の通り完凸前提)。
オプションは時計がチャージ、杯は風ダメージ、冠は会心率か会心ダメージ。
攻撃力%はサポート性能に関係ないので気にしなくて良い。
サブステータスはチャージを最優先、後は会心系のどちらかでOK。
余談
- 一人称は「ワシ」。その上年寄りという自覚もある。絵に描いたようなロリババアの投下に予告番組直後のタイムラインは大いにざわついた。
- 好きな食べ物はデーツナン。彼女は今やグランドバザールを歩き回っても見つからないという、昔ながらの作り方で手作りしている。嫌いな食べ物はパティサラプリン。百年の間に自分が知るプリンとは似ても似つかぬものになってしまったため、試しに食べようとも思わないとか。彼女の言うプリンは作中では璃月料理に、現実世界ではインド~中東地域に存在するライスプディング(お米プリン)であると見られる。
- 趣味は骨董品の鑑定で、観察眼において敵わないのは俗世の七執政くらいだと豪語する。その腕前を活かして、時折オルモス港でガラクタを売りつけて暴利を貪ろうとする悪徳商人や傭兵を潰しに行っているらしい。
- 誤解されがちではあるが、彼女は「妙論派の目指す研究を知論派の見地から先んじてやっていた」学者である。遺跡の解析により妙論派の研究が彼女の功績に追い付き、さらに知論派の中では彼女の理論が風化した現代では、妙論派からは偉大な先達として讃えられ、逆に知論派では時代遅れの老害じみた扱いを受けている。
- ただ本人は「学術研究は時論に乗るものではない」と、如何なる風評も我関せずと言わんばかりに学者の傲慢に文句をつけて回っている。彼女が気にするのは、先輩に対する礼義だけである。
- 実は左右で瞳孔の色が違うというオッドアイである。右目の瞳孔は緑っぽく、左目の瞳孔は青っぽい。
- 写真機能のズームでようやく分かる程のものだが、原神はこういう細かい作り込みもされている。