概要
ストーリーは、現代の日本で生まれ育った何の取り柄もない少年小野寺剛士(メイン画像左側)が別の世界に召喚され、滅亡に瀕した国「魔王領」を救うために異種族の美少女たちを従えて活躍する。さらには世界そのものを創造する力を持った超越者が出現し、小野寺は目の前の敵と戦うのと同時に、超越者との対決にも備えていかなければならなくなる。
今となってはどこぞで聞いたようなテンプレートなストーリーだが、初巻の刊行は2001年であり、この手のライトノベルのブームの火付け役であったゼロの使い魔より3年先鞭をつけている。
このため、ある意味では上記のゼロ魔やデルフィニア戦記らと共に今やライトノベル業界その他の巨大な一角を占める異世界転移やなろう系の始祖に数えられるといえる。
本当の作者?
本作は2001~2006年にかけて富士見ファンタジア文庫から単行本9巻が刊行され現在2019年7月に至るまで続刊がない未完の作品であり、2007年から連載開始していた漫画版も2巻を境目に同様であるにもかかわらず根強い人気を誇る作品である。
…が、そうであるが故に同作にはある噂が付きまとっている。即ち、豪屋大介名義で執筆されているこの作品が、実は架空戦記の大家である某御大の作品ではないかということだ。
実際に、
・4巻で剛士が放り込まれたもう一つの日本が某御大の著隻『レッドサンブラッククロス』の世界。(公式には許可を取っている体裁。)
・登場人物の一人に須賀沼卓蔵という上記作品の登場人物の漢字違いの人物が登場。
・文体やセリフ回しが某御大のソレに酷似。
・イラストレーターがちょくちょく変わる、本編も漫画版も未刊である、なのに数年したら**新装版**とかいう焼き直しじみたことをして仕事をしているかのように振る舞うかのような行いが(以下省略)
…と、挙げていけばキリがないが、結局のところファンの間でも結論がでておらず、編集サイドはあくまで御大は協力者・協賛者としながらも関係者のブログでは豪屋大介=某御大の説を肯定するかのような記述も見られたため、憶測が憶測をよんでいる状況にある。
ちなみに上記の噂が事実であると仮定した場合、件の某御大は既に2017年3月に死亡しているため、「A君(17)の戦争」の再開は絶望的を通り越して不可能となってしまう。
前項にあるゼロの使い魔を例に挙げると、この作品は作者が執筆中に死亡した為に未刊となりかけたが、関係者の理解と後押しによって代筆者の手によって完結させることができた。
しかし、某御大の場合は周囲の大人の事情がなんかもうって感じで…。
余談
ちなみにこの某御大、晩年は同作と同じく異世界転移もので且つなろう系のパロディである『エルフと戦車と僕の毎日』を本アカで執筆・出版している。
この作品も未刊のまま絶筆となったが、「A君(17)の戦争」と御大との関係性を知っているファンならば確実に
ならぬ
佐藤ォ!
と、叫んだであろう事は想像に難くない。