概要
正式名はロシア連邦軍参謀本部情報総局、旧ソ連時代から存在する組織で、当時のKGB同様スパイ活動が主な任務。特殊部隊スペツナズも管轄。つまり軍事スパイのトップ。実は軍の一部署にすぎないので名前がコロコロ変わっているとのこと。
英語読みはグルー、ロシア読みはゲーエルウー。
元ロシア外交官の佐藤優氏曰く「プーチンですら実態を掴んでいない謎の組織」。
著名なGRU出身者
- ビクトル・ボウト⋯武器商人。6ヶ国語を操る。元GRU・KGB。UNITA(アンゴラ民族解放)に武器提供し復活させた。08タイで逮捕され、米露はその身柄で揉めている。12ミサイルをコロンビアに売った罪で禁錮25年。22ロシアで収監されていた女子バスケ選手と交換でロシアに返還。
- セルゲイ・スクリパリ⋯GRU職員。2006イギリスのスパイ疑惑で禁錮13年。10米露スパイ交換で米に引き渡され英に亡命。18娘と共に暗殺未遂
- ヴィクトル・スヴォーロフ
⋯本名ウラジーミル・ポグダーノヴィチ・レズン。イギリスの作家、歴史家、GRU職員。1947海軍軍人一家に生まれる。68チェコスロバキア占領に参加。70軍事外交アカデミー卒業後、GRU中央機構の第9局で勤務。74在スイスソ連代表書記官補になる
78レズンは家族と共に失踪。直ちに捜索願が出されたが、スイス当局はレズン一家がイギリスに亡命したことをソ連側に伝えた。ソ連はレズンの父親を通して説得を試みたが、失敗に終わった。その後レズンは、祖国反逆の罪・欠席裁判で死刑を言い渡された。代表作に『GRU―ソ連軍情報本部の内幕/出川沙美雄訳・講談社』など。
関わった事件
- ボガチョンコフ事件⋯97海上自衛隊のH三佐がロシアに軍事機密を売却。
- ヴルビェティツェ弾薬庫爆発事件⋯14チェコ