概要
CV: 福山潤(ノンクレジット)
桓騎軍千人将。
独特の髪型に鼻輪など、非常に奇抜な格好をしている。得物は曲剣。
落ち着きがなく馬鹿っぽい言動が多い。
腕っぷしは確かで馬術にも長けているが、壊滅的なまでに弓が下手。
どれくらい下手かと言うと、初登場の合従軍編で多勢の魏軍が函谷関の真下で悶着する中、他の弓兵の矢と比べて飛距離が見るからに伸びていないにもかかわらず函谷関の上から放っているため当たって喜ぶ程度(黒桜と摩論から「そりゃ当たるわ」と呆れられていた他、アニメ放映後のキングダムニュースでも宮本隆治氏に「本当に千人将なの?どう見たってそうは見えないけどね…」と言われていた)。
黒羊戦では飛信隊への伝令役として飛信隊の元に来たがその余りにも怪しすぎる言動から、兵士らからは怪しまれる始末である。
桓騎軍の中でも浮いた存在だが桓騎への忠誠心は厚く、桓騎からも気に入られており信頼されている。幹部らだけの食事の席にいて一緒に食事をしていても咎められていない辺りは幹部からも認められているようにも思えるが、雷土のようにその良さが理解できておらず、桓騎が認めているためお咎めしないだけとも取れる関係性のようだ。
扈輒軍との戦いでは桓騎から雷土への重大な伝言を伝える役目を託されており、桓騎がオギコに伝令役に任命した理由は、もし仮に敵に捕まったとしても絶対に敵に話すことは無く、死んでも伝言を伝えるのが出来るのはオギコだけとのこと。
実際に身体は傷だらけになりながらも辿り着き、雷土からは自分達はお前のことを勘違いしていたと謝られており、桓騎がオギコに託した伝言の内容も、桓騎が劣勢続きな今の戦況から逆転するための策の内容であったことから、オギコの役割遂行への信頼度が窺える。
桓騎が千人将に抜擢した理由は「面白いから」だが、黒羊編以降は伝令としての出番のみで、千人将から昇格しているかは定かではない。
余談
桓騎軍の所属でありながら、作中では残忍な行為を行った描写は全くないどころか、蚊帳の外にいると言った方が正しい人物(ただし上記の通り描写がないだけで武力は相応に持っているのが推測できる)。
合従軍編では弓が当たった程度で歓喜し、黒羊編では摩論と信・貂の軍略会議中に下ネタで空気を濁すなど、良くも悪くもムードメーカーとしての気質が強い。
2016年10月30日放送の情熱大陸にて作者が取材を受けた際、作者の友人である荻野氏がオギコのモデルであることを明かした。
『キングダム公式ガイドブック 覇道列紀』の原作者とケンドーコバヤシとの対談でオギコが言及された際、初登場時点で迫稔雄氏が「これだけ長い巻数を描いてきて、このタイミング、この話数にしてこのキャラを出してくる原さん、すごいです」とコメントしていたことを明かした。
担当声優は1期から嬴政や漂を演じており、片や緊迫した咸陽で防衛の経過を見守る秦の大王、片や緊迫した戦場に登場するお馬鹿キャラというギャップにより、リアルタイム放映時には癒し系や声優の無駄遣いなどと呼ばれていた。
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以下ネタバレ注意
肥下の戦いでオギコが李信に語った桓騎の言伝によると、桓騎の奇襲が成功するかは読めなかったため、オギコの勘で桓騎が危機に陥っていると感じたら摩論とともに飛信隊に合流するようにとのことだった(ちなみに砂鬼一家やオギコを前線から遠ざけて配置していたのも意図的だったことも明かした)。
なお、この話のサブタイトルは「オギコの勘」という優遇ぶりであった。
桓騎にとってはオギコの勘は有用だったようで、上記のように弓こそ苦手なものの武力は高く、自身の勘と野党由来の機動力、さらに使命感の高さにより伝令係を満足にこなせる実力はあったことから、オギコが千人将である理由と考えられる。
逆に言えば機動力の高さがウリであるため、千人将より上の階級だと動かせる人数が増える反面機動力を損ね(身も蓋もない表現をすれば信と同じく本能型の思考のため、機動力がなければ勘が生かせない)、自身が動いた時に数千人単位で動くことになるため相手に行動を悟られやすくなる恐れがあることから、昇格も難しかったと思われる。