「信、俺たちは力も心も等しい。二人は一心同体だ。お前が羽ばたけば俺もそこにいる」
「俺を天下に連れて行ってくれ」
CV:福山潤 (幼少期:金田アキ)(アニメ版) / 斎賀みつき(VOMIC)
演:吉沢亮
概要
主人公・信の幼馴染の親友。下僕の身分から抜け出し、信と共に大将軍になることを夢見て武芸の稽古に明け暮れた。対戦成績は1253戦334勝332敗587引き分け+2戦分(勝敗不明)。
秦王・嬴政とそっくりな容姿をしていたことでその運命は一変する。
信より先に里典の下僕として働いていた少年で、同じ戦災孤児の信と友情を育み、要領が悪く叱られてばかりいた信を何かと庇っていた。
信と違って武芸以外も達者で生活力があり、常に現実的な考え方で物事を見ていた。
ある日彼が昌文君に身請けされ王宮に仕官が決まったことから全ては始まった。漂は信も推薦しようとするが聞き入れられず、結局漂のみが引き取られる。しかしその実態は王弟・成蟜の反乱に伴う嬴政の影武者であり、下手を打てば即死亡という苛酷な任務だったが、本人は「身に余る大任であり、大それた夢を叶えるためには当然の賭け」と納得する強靭さを見せた。
王弟反乱の際、刺客の徐完に深手を負わされながら村へと戻り、信に全てを託して力尽きる。恐らく初陣ながらも影武者としての役割を全うし、窮地に陥りながらも兵を鼓舞し、戦う姿は既に将であったと壁が語っている。
葬儀の際には隣村からも弔問する者が居るほど村の人間に慕われていた。
この漂の死がきっかけで信と政が出会い、物語が動き出すことになる。
信にとってはかけがえのない存在であり、「天下の大将軍を目指す!」という人生の目標を信に与えた人生の先輩である。物語の序盤で亡くなるものの、彼の残した思い出と修行の日々は信の両足を支え続けている。ちなみに物語開始以来信が愛用している剣は漂が使っていたもので、信に受け継がれ天下の豪傑たちと何度も刃を交えている。
実は王宮仕えでかつ影武者の大任に就くため、姓を与えられていた事が発覚。だが、全く何も思い浮かばずに困っていた所、政が「李(すもも)」を食べているのを見て「李」の姓に決めた。これで彼の名前は「李漂」となり、後にその経緯を知った信は漂との約束である「二人の名を将来歴史に刻む」ために自分は「李信」を名乗る事にした。
余談
- 中国語には「漂亮」という「美しい」という意味の単語があるが、実写映画では政と"漂"は美男子と名高い吉沢"亮"によって演じられている。
- 上記のように嬴政と容姿が瓜二つではあるが、アニメや実写映画では声も嬴政と同一のキャストが演じている。
- また、アニメ第3シリーズ以降はオギコも福山氏が演じており、特に合従軍編では戦場こそ違えど同じ千人将として信と肩を並べることになった。