「お呼びとあらば即参上できない!今日も今日とて限界勤務上等のオロロジャイアちゃんでっす!」
「うぷっ……うぐぇええ……」
概要
CV:日野聡
グランブルーファンタジーの舞台である「空の世界」の理を形成する「楔」の一角。
六竜と同格の超常存在であるが、オロロジャイアは六竜には含まれず、そもそも竜なのかも不明。元素を司る六竜に対し、オロロジャイアは「時」と「因果」を世界に齎す。
能力
オロロジャイアの楔としての権能は大きく分けて二つあり、一つは時間の流れが過去から未来への一方通行になることを定めること、もう一つはあらゆる時間軸に遍在することで因果を操作・調整するというもの。
非常にざっくり言えば、空の世界の物事を過去・現在・未来のあらゆるポイントで改変できるというチート能力であり、アルルメイヤやワムデュスのフェイトエピソードでその力の一端を披露している。
この力を用いて、空の世界をバッドエンドに至らしめる膨大な数のフラグを回避し、世界が存続するルートに誘導・維持することがオロロジャイアの役割である。
物語において「主人公が赤き竜および蒼の少女と共に在ること」、「主人公が特異点であること」、「“涯て”と響き合う者が主人公の下に集うこと」の3点は、そうなるようにオロロジャイアが因果を調整した結果であるとされており、つまりそうしないと世界がヤバいということである(涯てについては後述)。
『OLD_BOND』でビィの力を奪おうとしたル・オーがそのことを察した際には、オロロジャイアのプランを尊重して考えを改めるなど、世界の存続という命題においてオロロジャイアの動向は非常に大きなウェイトを占めている。
しかし創世が不完全だった空の世界はただでさえ不安定な上に、あれとかこれとかそれから干渉されるせいで空の理が歪みまくった結果、オロロジャイアが因果調整しなければならない要素の量はとんでもないことになってしまっている。
しかも因果関連は世界への影響が大きすぎるゆえ、一部を弄っただけでバタフライ効果で別の世界滅亡ルート確定なんてことにもなりかねないため、他の因果に影響を及ぼさないようデリケートかつ俯瞰的な微調整が求められる。
六竜と比べても明らかに楔としての負担が大きく、たびたび境遇に泣き言を漏らすその様子はデスマーチにあえぐブラック企業の社員そのもの。総じてバハムートの不完全な創世の皺寄せを一身に受けている苦労人である。
性格
激務による疲労ゆえか口調がハイになっており(素でコレの可能性もあるが)、一見するとアッパー系の変人にしか見えない。憔悴した哀れな姿からは上位存在の風格があまり感じられないものの、空の世界と空の民への慈愛の心は六竜達と同質であり、見方を変えれば世界と人のために身を粉にしてくれているとも捉えられる。
その行動を見ても細かい点まで気が回る善良さが強調されており、歪みや犠牲が出ないようコントロール最優先の因果調整を心掛ける、顕現時には世界への悪影響を減らすために人間の姿しか取らない(器が脆いため疲労に耐えられなくなっている)、アルルメイヤを助ける際に彼女の意思を尊重して最適解の押し付けではなく選択肢を示す、曰く因果調整の煽りを被ったムゲンには負い目を感じているなど、いい意味で人間に近しいバランス感覚とモラルの持ち主と言える。
ただ主人公に関しては少々話が異なり、主人公が特異点となった理由はそうなるようにオロロジャイアが因果干渉したもの、つまり主人公が己の意思とは関係なく過酷な運命を背負うことになったのもオロロジャイアの意向であるらしい。世界を救う上で仮に他に良い方法がなかったとしても、強引かつ酷ともいえるこの差配にル・オーは否定的な姿勢を示している。
また浮世離れした六竜達と違って基本的にはパリピであるらしく、ルリアノートの説明やTwitterの公式キャラ紹介をノリノリで乗っ取っている。
涯て
"はて"と読む。空の世界とは隔絶された謎の異空間。
詳細は不明だが無尽蔵のエネルギーが内在する空間であることが示唆されており、本気のシエテが剣神展開時に自身と接続する場所でもある。シエテはここを「星の海」と呼んでいる。
空の世界からアクセスすることは通常不可能だが例外があり、空と涯ての接続経路となる「響涯因子」を何らかの方法で励起させることで、涯てから無限に近い魔力を引き出すことが可能となり凄まじい戦闘力を行使できる。励起機能を持つ天星器と同調した者、オロロジャイアの因果干渉の影響を受けた者、人体改造を受けて「扉」の力を持たされた者等、方法は様々。
偶発的に接続する者が多い中、シエテは好きな時に自分の意思でアクセスできる。
主人公、ムゲン、シンシャは涯てから力を引き出す際に髪が蒼くなるのが特徴。基本原理が同じであるシエテは蒼くならないため、髪が蒼くなる条件は方法の違いか深度の違いかは不明。
涯てへ接続できる者が一堂に会することはオロロジャイアの救世プランの一つであるらしく、関連する事件と出会いもただの偶然ではなく意図的に起こされたもの、ということになる。