概要
グランブルーファンタジーに登場する理の外にある存在たち。
創世神により空の世界が創られた際に、空の世界の摂理を定めるとして生まれた、世界の形を保つための圧にして元素を生む楔。世界そのものと表裏一体であり、影響をお互いに与え合うほどの強大な存在である。
バハムートは空の世界を創る際、最終的に火・水・土・風の四大元素、および光・闇のエーテルで物質や概念といった万物を構成した。これと連動する形で自然発生的に生まれたのが六竜であり、存在するだけで世界の構造を安定させ、存在がなくなると世界に甚大な悪影響が出る点が「楔」と称される所以。
創世期にはもっと沢山の楔が存在したが、他の竜に統合されたり消失したりした結果、現在は「六」竜となっている。竜の姿をしているのは、創世神であるバハムートが竜の姿をしている為、存在の位階が高いモノは竜の姿に近づくのだとか。ディアドラなどの真龍は、他の楔が消失した歪みを埋めるために後世になって新たに出現した存在である。
空の世界と六竜の役割
六竜それぞれが対応する属性の元素の生成や、元素に関連する摂理の管理といった超絶規模の権能を有している。元素のバランスが崩れると世界規模の大異変が起こったりするため、適切に元素を生成管理して法則や時空を安定させつつ、それを妨げる要因を排除することが六竜の役割である(四大天司も似たような力を有しているが、一挙手一投足が世界へ影響する六竜はさらに上位と言える)。
しかし世界が崩壊することなく安定して存在させるためには、構成要素がこの六属性だけでは種類が足りない上にそもそも量すら絶対的に不足しており(点在する浮遊島という性質上、土と水の元素が特に少ない)、空の世界は常に崩壊の可能性をはらんだ不安定な世界であるとされる。
例として、かつて生死を司る六竜クラスのとある楔が力を失った際、生死の概念が滅茶苦茶な世界になる事態を防ぐために、ル・オーが「生」の概念を、フェディエルが「死」の概念を世界に与えることで解決しようとしたが、完全には元通りにできず暫定的な再現に留まっている。
六竜とは足りない分を他で誤魔化しつつ無理矢理回さなければならない過酷な現場なのだ。
六竜がこれほどの負担を強いられている原因としては、バハムートが本来の想定から多くの構成要素を切り捨ててこのような不完全な世界に仕上げたのみならず、結果生じた問題点を改善しようとしないためであると指摘されている。
ル・オーは「神による不手際」「世界を歪なまま放置している」とボロクソに批判し、因果を司る六竜の同格存在オロロジャイアは自分達の役割を「バハムートの尻拭い」と皮肉っている。バハムートの世界創造が歪だったのも現在行動を起こせないのも一応理由はあるのだが…。
姿形
本来は超巨大な竜の姿であり、見た目は竜というよりは動物的なデザインの異形の怪物と言ったところ。巨体に見合うように戦闘力も絶大であり、一万度の炎を容易く生み出し焼き尽くす、風速200m以上の強風を起こす、島を生成して投げつけるなど最早やりたい放題である。
空の民に接触する際には人の姿になって行動する。四種族の特徴を彼らなりにトレースした姿となっているものの、色々な意味でツッコミどころしかない姿形は騎空士からネタにされまくることに。同時に、空の民に対する各竜の理解度やスタンスを言外に表現した秀逸なデザインとしても評価が高い。
劇中での活躍
物語当初は眠りについていたが、特異点たる主人公が世界への影響力を強めたことで覚醒。
彼らが目覚めた際は、真龍の祖であるリンドヴルムが警告に来たほか、六竜討伐戦の戦闘グラフィックでは街を踏み潰していたり、戦闘中に発する謎の言葉の内容が明らかに物騒であったりしたため、敵対する存在かと思われていた。
しかし初の六竜イベント『OLD BOND』では、空の世界を守ることが使命の六竜にとっては空に住まう数多の命も同じく守るべき存在であることが判明し、主人公らに対しても友好的な態度であった。この手の上位存在にありがちな「人を切り捨てて世界を生かす」的な思想もなく、力無き人の子一人一人を慈しみ、人間の営みや価値観を積極的に学ぼうとする姿が見られる。
上記の物騒な行動は寝起きであった際の行動であったとか。また、特異点との交戦を経て人間体での人格を得たとも語られている。『...and_you』ではより龍形態のときの言動により近いままでの人格を得た可能性も語られている。
ところが六竜は島一つと砂粒の違いが分からないと表現されるほどに、六竜と人間とでは物事を考える際のスケール感が隔たっており、六竜からすると些末なことが空の民個人からすると一大事といった認識のズレが生じうる。これが原因で『OLD BOND』では悪気なく大騒動を引き起こしてしまう。
騒動後は人をもっと知るべきという反省から、より空の民と交流する機会が増えている。後は8周年ログイン時のメッセージでも、お祝いの花を贈った事が言及されているのだが…フラスタや花束のようなの物ではなく、送られてきたそれはどこかから引っこ抜いてきたような樹だったりと、星晶獣の仲間達と同様空の感覚にはまだまだ疎いようだ。
プレイアブルキャラとしても非常に強力な性能を持ち、主人公達にとってはこの上なく頼もしい味方と言えるが、六竜である彼等が全力を出すと世界に少なからぬ影響が出るためか、普段の戦闘ではある程度力を加減している模様。
メンバー
- 六竜の「朱」ウィルナス
火の理
人間態はドラフ並みにデカい筋骨隆々なヒューマンの男。おそらく、一番違和感が少ないと思われる(ヒューマンにもマッチョなキャラは何人がいるため)。
- 六竜の「碧」ワムデュス
水の理
人間態はハーヴィンだが耳が羽のようになっている。
- 六竜の「翠」イーウィヤ
風の理
ヒトに化けるのはプライドが許さなかったので、ヒトにチヤホヤされる猫に化けた。
- 六竜の「金」ガレヲン
土の理
人間態は四種族ごちゃまぜのキメラ。本人曰く空の命。
- 六竜の「白」ル・オー
光の理
人間態はエルーンの男だが腋も背中も出していない。
- 六竜の「黒」フェディエル
闇の理
人間態はドラフの女だが高身長。
六竜の中ではいち早く人間態で現れ、アルスター島でのいざこざに混じって参加していた。
六竜と関りのある存在
時と因果を司る、六竜達と同等の存在。プレイアブル版では『時竜』という単語(?)が判明することに。
- 生と死を隔てる楔
名も姿も定まらぬまま破棄された楔。
ガオケレナでもアウストラスでもカムヅミですらない、今の名はネクタル。
関連イラスト
関連項目
グランブルーファンタジー グランブルーファンタジーの登場人物一覧