昭和57年に第71代内閣総理大臣に就任して三次にわたって内閣を組織し、首相在任期間1806日(歴代六位)に及ぶ中曽根康弘氏には、国鉄(現JR)/電電公社(現NTT)/専売公社(現JTおよび塩事業センター)の三公社の民営化を実現したことなど、高く評価されている実績もあるが、こと靖国神社問題に関しては後世に取り返しのつかない大きな禍根を残した。
外国(中国、韓国)の不当な干渉に屈したことによって、あってはならない外交問題にしてしまった中曽根氏の不見識さにより、これ以降、日本の首相は公・私を問わず、靖国神社に参拝することができないという長い閉塞期に入ることになる。
そして、2001年に首相として靖国参拝を実行した小泉純一郎によって政界引退(議員辞職)を勧告され、宮沢喜一共々2003年衆議院議員選挙への出馬を断念する。
(2012年5月)現在、存命最高齢の“元首相”であり、最後の“昭和の総理大臣”である。