鉄道における主な不正乗車の類型
経路外乗車
乗車券において経路が指定されているのに、指定された経路以外を通って乗車すること。ただし大都市近郊区間や選択乗車などの特例がある。
折り返し乗車
終点の少し手前の駅から一旦目的の駅とは逆方向にある終点の駅へ向かい、そのまま目的地に行く行為。乗車駅から終点の駅までの運賃を支払っていない場合は不正となる。ただし誤って区間外に乗車してしまった場合(目的地の駅に停まらない優等列車に乗ってしまった場合や寝過ごした場合など)は不正乗車とはならず、無賃送還の対象となる。
キセル乗車
乗車駅からその近くの途中駅までの乗車券と降車駅の近くの途中駅から降車駅までの2枚の切符を用い、乗車駅近くの途中駅と降車駅近くの途中駅の間の運賃支払を免れる行為。「中間無札」とも言う。
無賃乗車
運賃や料金をまったく払わずに乗車する行為。いわゆるタダ乗り。
指定席特急券のチケットレスはこれを連想させるが、全くの別物。
車外への乗車
列車の旅客乗用に供される場所以外の場所へ乗車すること。
列車の屋根に乗る、列車の側面や連結器にしがみついて乗る、貨物列車に乗る等がある。
その他
客扱いをする場所(代表的なものは停車駅)以外の場所で、飛び乗り、飛び降りによって乗降する行為等がこれにあたる。
関連タグ
無賃乗車:不正乗車という言葉の場合、「運賃や料金を正規よりも不当に安くする」行為を含むが、特に「運賃や料金を全く支払わない」行為は無賃乗車とも言う。
アケカス:組織的な不正乗車の事例。2017年9月13日に東海道・山陽新幹線において不正乗車および不正乗車を手助けしていることが発覚。日本全国にアケカス同士の不正乗車に関するネットワークが広まっているとされる。
並行在来線問題:整備新幹線開業で並行在来線三セク転換による運賃値上げ(及び青春18きっぷ使用不能)が原因で不正乗車が増える可能性を孕んでいる。