鉄道における主な不正乗車の類型
経路外乗車
乗車券において経路が指定されているのに、指定された経路以外を通って乗車すること。ただし大都市近郊区間や選択乗車などの特例がある。
折り返し乗車
終点の少し手前の駅から一旦目的の駅とは逆方向にある終点の駅へ向かい、そのまま目的地に行く行為。乗車駅から終点の駅までの運賃を支払っていない場合は不正となる。ただし誤って区間外に乗車してしまった場合（目的地の駅に停まらない優等列車に乗ってしまった場合や寝過ごした場合など）は不正乗車とはならず、無賃送還の対象となる。
キセル乗車
乗車駅からその近くの途中駅までの乗車券と降車駅の近くの途中駅から降車駅までの2枚の切符を用い、乗車駅近くの途中駅と降車駅近くの途中駅の間の運賃支払を免れる行為。「中間無札」とも言う。降車予定駅が無人駅の場合、初乗り運賃以外を丸々免れてしまう。
無賃乗車
運賃や料金を全く払わずに乗車する行為。いわゆるタダ乗り。
指定席特急券のインターネット予約サービス「チケットレス」はこれを連想させるが、全くの別物。全車指定席化による値上げ(目的は車掌の車内改札の労力軽減)を逆手に取り、(詳述は避けるが)路線の状況次第で移動時間を短縮しつつ運賃をチケットレス出来てしまう一石二鳥な手法もある。行き過ぎた省力化は却って悪い結果になる例の1つである。
車外への乗車
列車の旅客乗用に供される場所以外の場所へ乗車すること。
列車の屋根に乗る、列車の側面や連結器にしがみついて乗る、貨物列車に乗る等がある。
その他
客扱いをする場所（代表的なものは停車駅）以外の場所で、飛び乗り、飛び降りによって乗降する行為等がこれにあたる。輸送障害で長時間立ち往生した場合に発生しやすい。
都市部の主要駅では自動改札機が普及した為激減している。但し、地方の無人駅などでは今でも横行しており、近年は駅の無人化や車内改札の廃止といった合理化により増加傾向にある。様々な理由による度重なる改悪で不正乗車に手を染めた乗客も増えている。
こうした対策の為にワンマン運転の列車なのにツーマン乗務と化している本末転倒な列車も発生しており、鉄道事業者側の人事面での負担(人件費及び人員配置のやり繰り)が増えている。
不正乗車は犯罪なので絶対にやってはいけない
※発覚したら実際の乗車区間の三倍の運賃を請求される上、学生は親や学校に通報されるので絶対に真似しない事。
