概要
乗車券・入場券などの切符や交通系ICカードをタッチ、又は挿入口に差し込むことで迅速かつ的確に乗客を駅構内へ入場させたり、出口へ退場させる、改札業務を行う機械の事であり、電力やターン式などにより自動的な機関を用いて検札をするためこう呼ばれる。空港の搭乗口に置かれている機械もあるが、Pixiv上では鉄道の改札口に設置された物のイラストの方が多い。
迅速かつ的確というのは、かつては駅員が専用のハサミで跡をつけていたが、一旦駅員が確認しハサミで切り乗客に渡すまでの時間が、急いでいる際にとても手間だったり、不正乗車をする客や、カードの場合は悪意が無くともチャージをし忘れる場合もあるが、改札機を通す仕組みであれば、そういった場合に扉がすぐ閉まり通行を阻止できるので、鉄道会社にも乗客にもメリットがあるという事で設置されたからである。だがまだ改札機の近くに駅員を設置している駅は多い(みどりの窓口等がこれにあたる)。
自動改札の始まりは阪急電鉄の北千里駅で、当初は定期券専用だった。現在一般的になっている磁気読み取り式自動改札機を備えた自動改札は日本では1969年に近畿日本鉄道(近鉄)の一部の路線に導入されたのが始まりとされ、1980年代後半には関西の大手私鉄や地下鉄で本格的に普及した。
これは関西私鉄は他社との直通運転が少なく、複雑な経路の切符が少なく処理がしやすかったこと、関西地方には電機メーカーの本社が多数あり、異常時のサポートがしやすかったことが理由に挙げられる。こうした背景から、以降も自動改札関連の新しいサービスは関西私鉄が先鞭をつける例が多い。
磁気券式自動改札が普及した平成初頭の時点では、1つの改札を通過可能な人員数としては駅員の目視判断のほうが処理速度が高かったが、駅員が立つブースのスペースが必須であり、自動改札に取り替えることで中規模の駅でも改札口を1つか2つ多く作れるため総体では処理人数が上がることから大規模導入・普及に至った。
しかし地方部での普及は意外と遅く、2025年現在も徳島県には自動改札機およびそれが使用できる鉄道が存在しない。
21世紀初頭から磁気券に代わり交通系ICカード対応が一般化したが、2020年代以降はQRコードやクレジットカードのタッチ決済に対応した改札機が登場している。
備考
- pixivでは自動改札機のタグの画像の方が圧倒的に多いが、僅かながら改札機タグの自動改札機画像も存在する。
- 子ども料金で乗車した際は改札機から専用の音がなる。
- JRの小規模駅(首都圏の都心では鶴見線や相模線などの一部駅)では、切符は買えずICカードのみタッチする「簡易改札機」がある。
- 首都圏では、東京メトロと都営地下鉄の接続駅に多いが、予め他社線との接続切符を買うと、その接続切符で乗り越す際に使用する専用改札機がある。
関連イラスト
▼ICカード専用の自動改札機も登場している。