『身元不明の神』
諏訪地方の土着神。男性器で表されることが多く、祟り神である。
古代日本列島人の人々、
天孫降臨時代や倭国大和大君時代(大和王権)=後の『天皇と日本』が存在する前からの
列島人の『崇拝対象』だったとされる。
日本文化が日本列島に定着しても、口実などで変遷しながら脈々と伝え得られる
憶測
どちらにせよ、何処からいいつたえられたのか解からないのである。永遠の謎
(だいたいペニスの風貌を思わせる像をしているが。)
諏訪湖の氷が裂けるという神渡りもこの神が渡っているとされた。
化神を多く持つ神で一つ目小僧や鎌イタチもミジャグジ様の『仮の姿である』
昔は、ミシャグジさまよりのお告げ(?)を伝える為に村から一人の神主が選ばれ、
お告げが伝えられると、その神主(少年)を殺してしまう。という事が公然と行われた。
また、現在の諏訪地方では国譲りで建御名方が諏訪地方に流れてきてからは、行われなくなった。
<人身御供>
古代の諏訪社では、神のために人の命を捧げる人身供犠が行われていた可能性があるといわれる。
一年神主としての大祝の殺害が主に有名なようだが
他にもいくつかの伝承があるため実際にどのような形で行われていたのかは
はっきりとはわからない。
旅行家で多くの随筆、旅日記を残した菅江真澄は
1784年に諏訪を訪れ御頭祭などを見て『すわのうみ』を残したが
その中に『御贄柱』と縛り付けられる大祝の少年がのこと書かれている。
(よく解からないがミジャクジが少年を生贄にしている。)
しかしそれも、すでにかなり近代化した祭事だったようで元がどのような形式だったのかはわからない。
ただしそれらに共通するのが人身御供や人柱と呼ばれる者に選ばれるのが、
未成年の男子だったということだ。
日本各地の昔話や伝説を見る限り、
人身御供に選ばれるのは未成年の女子である例が圧倒的に多いため
諏訪社は珍しい例だといえるかもしれない。
また日本のシャーマン(霊媒者、寄坐)といえば、巫女やイタコなどに見られるように、
女性であることが一般的だが、
諏訪社で一年神主としてシャーマン役を果たしていたといわれるのが男子という点も
同じく珍しいと言えるだろう。
逆にいえば男子は生神としての崇拝対象にされるだけの者だった可能性もある。
この場合は、アジア各地に見られる神輿(みこし)や山車(だし)に乗せて運ぶための生神役に似たものだろう。
また大祝(おおはふり)という呼び名だが、もともとハフリとは神職のことを指し、
特別シャーマン的な要素を持たない言葉だ。
そしてハフリには別に”葬り”という意味もある。
神の移し身として”即位”した生神(少年)を殺し葬り、
祝いの祭事で奉り神へ昇華させる意味を大祝という言葉は含んでいるのかもしれない。
それが人工の神を作り出す祭事だったゆえに、祭事を司るミシャグジ(御社宮司)の呼び名が神の名として定着していったのだろうか。
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ペニス ・・・・だいたいこれを思われる風貌をした像で祭られる。