概要
「スカイラブハリケーン」は「キャプテン翼」に登場する立花兄弟の合体・連携技。
「中学生編」より登場する技となる。
くり返す、「スカイラブハリケーン」は「中学生編」からの技である!!
なので「小学生編」では登場しないので気をつけてね。
その名前は米国航空宇宙局(NASA)が1970年代にサターンV型ロケットとサターンIB型ロケットを利用して行った宇宙ステーション計画である「スカイラブ計画」(スカイラブ:Sky Laboratory=「宇宙空間における作業施設」)に由来する。
プロセス
兄弟の片方が足の裏を空に向けた姿勢で仰向けになる。(発射台)
その足の裏にもう片方が乗り、発射台となったほうがそれを強く蹴り上げる。
それにより単独で跳び上がるよりさらに大きな跳躍力を得て高く跳ぶことが出来る(らしい。劇中ではゴールバーの上からジャンプした大空翼と互角の高さである)。
高く跳んだほうが、味方のセンタリングからのボールを受けてシュートすることにより、技が完成する。
ジャンプの角度は変更が可能で、仰角を水平に近づけて跳ぶことにより勢いをつけたダイビングヘッドにも使用されている。
シュート以外にも、中盤を担当した時のパスカットや、アシストにも使用された。
また、次藤洋を発射台にし立花兄弟ふたりでシュートを放つ「スカイラブツインシュート」というバリエーション技もある。
なお、実際のサッカーのルールでは他人がジャンプの補助をすることは反則なので、良くてイエローカード、十中八九危険行為とみなされレッドカードが出て一発退場もののプレーである。
選手の両足には相当な負担がかかるため1試合に使用できる回数は限られる。
特に、体が成長してからは負担が大きくなったため、実質的に封印技とされた。実際、『キャプテン翼 GOLDEN-23』のオリンピックアジア最終予選は、スカイラブハリケーンを決めた直後に負傷退場している。
世界に与えた影響
連載当時はあまりのインパクトに真似をする少年たちが続出し、「スカイラブ禁止令」が出された学校もある。
松井大輔も、ガタイの良い友達を発射台にしてマネをしたそうだ。
フィリッポ・インザーギもアニメにこの技が登場した時は「早速弟(シモーネ・インザーギ)とマネをした」とのことである。
ちなみにイタリアのスポーツ紙制作による、フアン・マヌエル・イトゥルベが射出台となり、マノロ・ガッビアディーニがシュートを放つ実写動画なども存在する。
pixivでは、立花兄弟以外のキャラクターが「スカイラブハリケーン」をしているパロディイラストが多く投稿されている。
逸話と現在
なお、「空想科学読本」でおなじみの柳田理科雄氏が検証した所、「本来の加速(膝を折り曲げて伸ばす)の3倍の距離(思いっきり曲げた状態から下の人が伸ばすため)」が稼げる結果、倍どころか3倍の高度までジャンプ可能というとんでもなく科学的な必殺技であることが判明した。
まあ、実際にこんなまだるっこしい技放ってたら、絶対審判が止めに入るだろうし、何より発射するまでの時間が長すぎるので実用性はないが。
それから数年後、イナズマイレブンGOにて構図が非常によく似た「かっとびディフェンス」なる必殺技が登場した。イナズマイレブンは「超次元サッカー」なので、反則でもなんでも無く、松木安太郎氏も「どんどん出して」と太鼓判を推す辺り、何ら問題は無い。
2017年夏、なんと「キャプテン翼」が「超体感ステージ『キャプテン翼』」として舞台化され、立花兄弟も登場。
スカイラブハリケーンは、補助付き+ワイヤーを用いて再現された。
ちなみに、公演初日の会見でキャストは「当初本当にやろうと思って練習したんですけど、原作でも何発も出来ない技を何発も練習していて、帰りは脚がガクガクになってしまって。これは23公演保たないかもしれない、と思って。その上で、常に舞台でお客様にお見せするためにカタチをよく、かつ安全で怪我なくできるかを検証しあってあのカタチになった」と語っている。
元ネタ
1981年にキャプテン翼が連載を開始するよりも前、1972年に平松伸二が発表した読み切り短編のサッカー漫画「さよなら初恋さん」にもこのスカイラブハリケーンと類似の技が登場している(参考:平松伸二短編集)。平松は高橋陽一の師匠にあたる漫画家のため、高橋は彼のアイデアに影響されたと思われる。