概要
ボスモンスター討伐時に発生するドロップアイテムの一つ。
見た目は手を合わせた天使のような見た目の女性を型どったブローチ。
ゲーム内での説明文は
装備中にスキル《九死に一生》を発動させる。
効果発動時に10%の確率で壊れる。
※残りHPを超過したダメージは超過した時点で二回目の破損判定を行う。この処理を被ダメージの超過が終わるまで繰り返す。
※装備していた【救命のブローチ】が破損した場合、24時間は【救命のブローチ】を装備できない。
- 《九死に一生》:パッシブスキル
【救命のブローチ】の装備スキル。
致命ダメージを受けた際にその攻撃を無効化する。
というもの。ようは一度だけ致死ダメージを無効化するアイテムである。
ドロップ率は低く、市場価格にして500万リルで取引される。
ティアンだけの時代では流通すら稀だったが、マスター増加に伴ってボスモンスターが討伐されやすくなったため、価格こそ高いが普通に市場で流通するようになった。
同系統のアイテムに状態異常を一度だけ無効化する「健常のカメオ」と盗みスキルを一度だけ無効化する「防犯のブレスレット」があるが、
前者は地雷扱いされている(毒ガスを一呼吸するだけで『一度だけの無効』判定がされる程判定が緩い為。ちなみに素材費用は救命のブローチと同じ。)。
後者はそれなりに有用だが、値段の割に効果がピンポイントなためマイナーとなっている。
元は先先期文明の発明家であるレオナルド・フィリップスが、観察した<終焉>の機能を一部模倣して作ったハンドメイド品。
そのため本来素材から生産する必要があるのだが、管理AIがブローチ自体を複製してドロップアイテムに混ぜたため、ボスモンスターから低確率でドロップするようになった。
作中での活躍
そんな一般アイテムであるが、作中では超重要アイテムとして扱われている。
なぜならデンドロは、先手バ火力ゲー呼ばわりされるほどに火力に偏重した環境だからである。
マスター・モンスター問わず固有スキルは理不尽の塊であり、ランカー上位陣はマップごと殲滅する高火力の持ち主ばかり。
さらにあらゆる能力を持つエンブリオがある関係上、どれだけの実力者でもそこらのモブマスターに相性差で敗北する可能性がある。
そのため防御型かカウンタータイプでない限り戦いはやられる前にやるのが基本であり、仕留め漏らした時点で反撃死の可能性が付き纏う。
そんな中で不意の一撃死を阻止するこのアイテムは、まさに命の値段に等しいのである。
ただ値段ゆえに初心者や貧乏人には手が届かないため、金銭と実力をもつ中・上級者が身につけていることが多い。
作中でも強者ならブローチは付けていて当然とされ、「いかに致死ダメージ判定を発生させずに最大限のダメージを与えるか」「連撃や継続ダメージなど、ブローチを無意味にする攻撃」「どのタイミングでブローチを使わせるか」
などブローチを前提をした攻防が展開されている。
また、一部のジョブやエンブリオにはブローチ自体を無力化するものも存在し、そのようなスキルは強力なものとして扱いが一貫している。
主な使用者
前述の通りブローチは保険としてほぼ全ての中上級者が使っているが、中にはブローチを戦闘スタイルに組み込んでいる人物もいる。
主人公。戦闘方法がダメージを受けて倍返しするカウンタースタイルのため、一度だけとはいえどれほどの大ダメージを受けても無効化できるこのアイテムは相性が最高。
第三章以降は常用しており、要所要所で戦闘の決め手となっている。
カルディナに所属している超級。最硬の耐久型として知られており、その生存性能から万状無敵の通り名を持つ。
その不死性のカラクリの一つが救命のブローチ。彼のエンブリオ能力は装備品の不壊化であり、これを使ってブローチとカメオを不壊化することであらゆるダメージを受けても死なない無敵を実現している。
関連タグ
ばけのかわ:一度だけダメージを無効にする特性。連撃に弱いところも同じ。