人物
種族:ハーフフット
本名:チルチャック・ティムズ
年齢:29歳
CV:泊明日菜
種族特性として鋭い感覚を持ち、解錠や罠の解除などを担う鍵士(レンジャー、スカウト系の冒険者)。いつもピッキングツールを身に着けている。
見た目は子供だがれっきとした29歳。ハーフフットとしてはそこそこいい年齢らしく、チェンジリングで人種がトールマンに変わった際は見事にくたびれた中年といった風貌になっていた。
カブルーのパーティメンバーで、同じハーフフットのミックベルとは過去にかかわりがあったらしく、口うるさく胡散臭いおっさん扱いをされている。実際、ウケようとしてついアダルトな小話を披露してパーティの面々をドン引きさせたり、飲兵衛で酒があれば飲みたがったりとおっさんくさい。レッドドラゴンとの決戦前にさえワインに手を伸ばそうとしてマルシルに止められている。実は妻子持ちだが、最近は会っていないらしい。
その分、精神面ではパーティ一番の大人で、どこかネジの外れているライオスやセンシ、ドジを踏みやすいマルシルの歯止め役となっている。仕事外として戦闘に直接参加することはないが、的確な判断力で仲間の窮地を救うこともある。一方で、罠を突破するときには命を預かる気負いから神経質になることも。
私事と仕事をきっちり別ける性格のようで、パーティー中で一番ドライ。パーティから離脱したナマリやシュローと同様、パーティには被雇用者として参加している。そのため、離脱したメンバーを情がないと非難したマルシルに対しては、その考えの甘さを指摘し、安易に情に縋ることはパーティの崩壊を招くことになると釘を刺した。
ダンジョン再突入の際には「俺の仕事を忘れてもらっちゃ困る」と言って同行したが、それも前払い報酬の契約に基づく仕事のためとしている。
しかしこの時の発言については、オークの長の妹との会話の中で「俺がついていくなんて言ったせいでアイツも後に引けなくなったのかも」と漏らしており、実は仲間を大切に思っていることがうかがえる。
過去には探索中に文字通り煮え油を被ったことがあるらしく、死には至らなかったもののマルシル曰く「可哀想」な目に遭った。一番嫌いな魔物はミミックでその次がテンタクルス。
魔物食に関しては既に色々と諦めているようで、マルシルほどの抵抗は見せないが、ライオスが人魚(※明確には「魚人」)を食べようとした際は流石に全力で引き留めている。調理を手伝ううちに野菜の皮剥きが上手くなったらしい。
コイン虫が割とお気に入りで、コイン虫がミミックに食われると勘違いしたことから罠付きの部屋に閉じ込められ、たった一人ミミックと対峙することになった。
作中での活躍
鋭い感覚と軽い体重を駆使し、知識と経験に基づいた仕掛けや罠の解除はさすがの腕前。
仕事に対するプライドは高く、邪魔をされることを最も嫌う。パーティの命を預かることになる役割であり、自身も命がけで作業にあたるため、指示を無視したセンシに対して激昂した。普段は互いの役割を割り切っているが、必要とみれば譲ったり、積極的に助言を行ったりもしている。
ライオスが食中毒で寝込んでいたときには、彼に代わって攻略スケジュールの管理も行った。レッドドラゴンとの決戦ではライオス、センシとともに挑発役を引き受けている。また、ライオスを切り札の戦力として温存するため、命がけでドラゴンの足元に飛び込み、結果的に唯一の武器となったケン助を取り戻す活躍を見せた。
ライオスやマルシルの無茶な戦いぶりについては「どいつもこいつもアホでバカで大間抜けだ 無理をすれば報われると思い込んでる」と批判し「そんな奴らまともに説得なんてできるか」と激昂している。しかし、その腹立ちが彼らを心配するあまりのものであることには自分でも気が付いていなかったらしく、オークの長の妹に「素直に死なせたくないと言えばいいのに」と返され、絶句。その後、悪い予想通りにライオスが負傷を押してファリンを探そうとする姿を見て感情が抑えきれなくなり「俺はお前たちを失いたくない! お前が妹を思う気持ちにはかなわないかもしれないがこっちは3人分だ」と、涙ぐみながら、引き返すよう説得を行った。
常々、戦闘ではあてにするなと言い切っているが、第一話冒頭では申し訳程度に弓矢を持っている。
ファリンの魔法でダンジョンから脱出した際に紛失したようだが、第六層で装備を回収した際に弓矢も装備に復帰。直後のアイスゴーレム戦で活躍することになる。