CV:松井菜桜子
概要
ルパン三世TVシリーズ第17作『ルパン三世 天使の策略 〜夢のカケラは殺しの香り〜』で登場したゲストキャラ。
人物像
ドジで失敗が目立つ赤毛の眼鏡っ娘で雀卵斑が特徴。
それでもやる気だけは銭形から認められ、一人前の捜査官として育て上げようと目をかけていた。
女性のみで構成された反米テロ組織「ブラッディエンジェルス」の幹部の一人、ポイズン・ソフィに向けて銃を発砲するが運悪く急所にあたってしまい射殺してしまった。※本人曰く『威嚇のつもりだった』とのこと。
その後、ルパンと銭形と共にレディ・ジョーが率いる部隊から逃走し息を潜め、最後まで銭形とブラッディエンジェルスとの戦を駆け抜けることになった。
関連タグ
【警告】これより先、この女の正体が記載されているため閲覧には注意されたし
『さすがだよ、ルパン・・・・よく見破ったねぇ・・・♪』
『そう・・・私がブラッディエンジェルスの首領(ボス)、スパイダー・エミリーだ!』
その正体はブラッディエンジェルスの首領「スパイダー・エミリー」。ドジでおっちょこちょいな姿は全てカモフラージュであり、本性は残忍かつ金のためなら仲間をも犠牲にする守銭奴。
オリジナルメタルを加工するための液体(ラベンダーの香水に偽装している)を所有しており、表向き組織の構成員に「夢と理想のためにオリジナルメタルを対立国に売る」と語っていたが、実際は対立国との取引による金が目当てだった。
ソフィを射殺したのも誤射ではなくオリジナルメタルの秘密を敵に漏らしたこととルパンに自らの正体を漏らすことを防ぐための口封じであり、銭形の信頼を踏みにじった上、仲間を殺した事でルパンの怒りを買う。本性を現した後は組織の兵力をルパン一味と銭形に差し向けて始末させようとするが組織は壊滅して自身も脚を負傷し、それでもなお組織の船で逃亡しようとしていたが、先回りしていた五エ門の斬鉄剣で沈められてしまった。
その後はルパンから奪い取ったオリジナルメタルの取引で得られる莫大な金を対価に取引しようとするが、オリジナルメタルはあらかじめ偽物にすり替えられていたために取引は決裂。それでも尚諦めが悪く、ルパンに対して泣く演技をして許しを乞い一度はルパンから見逃がされるが、
『言ったはずだぜ? 俺の気が変わらないうちに、消えろってな・・・』
ルパンには嘘泣きは通じておらず、背後からルパンを撃とうとしたところを返り討ちにされて射殺されるという自業自得の最期を迎えた。
ルパンも最初は女ということもあり、「女子供は殺さない」という自身のポリシーに反することと、「つまらない人間を殺してもワルサーが穢れるだけ」と見逃そうとし忠告もしたのだが、エミリーはそれを聞き入れずに背後から撃とうとしたため、ルパンは正当防衛として返り討ちにした。とはいえ、この結末にはルパンも後味悪い顔をしている。
そして、(正当防衛とはいえ)「女には甘いルパンが(ましてや憎悪を抱いて)女を撃った数少ない例」となった彼女の存在は、後世にまで語り継がれる事になった。
漫画版
黒幕の設定は無く、最後まで銭形の部下でソフィの生き別れた妹だった。
前述の理由で漫画版の黒幕は別の人物となっており、「銭形警部の関係者」という共通点を持つが、最後はルパンに殺されることなく敗北している。
- 国防長官
漫画版における黒幕。こちらは男性。
米国国防省トップであり、アニメ本編におけるエミリーのポジションにあたる悪役。
作中では銭形警部とエミリーにオリジナルメタル奪還の命令を下していたが、実は偽物のオリジナルメタルを囮にして反米テロリストを排除するための作戦であり、本物のオリジナルメタルは国防省の地下に保管されている。
治安維持というお題目を語っているが、その本性は権力欲に凝り固まった俗物であり、軍による掃射作戦でブラッディエンジェルスはおろか多くの島民まで犠牲になったにもかかわらず、反省することもなく「やり過ぎたかもしれんが辞任などしない」と吐き捨て、オリジナルメタルがあれば揉み消せると高を括る始末であった。
だが、最後は厳重に保管されていたはずのオリジナルメタルがルパンに盗まれた事で一瞬にして自信が崩れ去り、秘書と思わしき人物から「辞任どころか解任」と告げられて青ざめたところで退場した。
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関連キャラ
桔梗(ルパン三世)…『燃えよ斬鉄剣』のヒロインで、五エ門と良い関係・・・と思いきや実は真のラスボスであったキャラ。声優もスパイダー・エミリーと同じく松井菜桜子が演じている。