B'zの楽曲。正式な表記は「LOVE PHANTOM」。
概要
このシングルからB'zのロゴが現在でも使用されているデザインに変更されている(1999年のシングル『ギリギリchopから2003年のシングル『野性のENERGY』までを除く)。
当時、世界中で人気を博したアメリカのテレビドラマ「X-ファイル」の日本放送版初代テーマソングに起用。
CDジャケットは、アップで撮影された目の中にメンバーが映っているというデザイン。これは本作の楽曲のイメージでもある『ヴァンパイア』、『ドラキュラ』などからインスピレーションを得たメンバーから「ビジュアル世界観、ロゴも含めてイメージを膨らませてほしい」という意向を反映させたもの。
楽曲について
オーケストラによる約1分20秒のイントロから始まる。稲葉の作詞ノートによると仮タイトルは「LOVE ALIEN」。
元々、この楽曲は1995年に開催されたライブツアー『Pleasure '95 BUZZ!!』にて「稲葉がバンパイアの扮装をし、高さ数十メートルのセットの高台からダイブ」するという演出用に制作された楽曲。松本によるとライブ用として製作された楽曲のためシングルにするつもりは全くなく、当時のインタビューにて「(演出用だったので)メロディが2つしか出てこない簡単な曲」と評している。当初、1990年発売のアルバム『RISKY』の「VAMPIRE WOMAN」にこの演出を割り当てようと思ったのだが、上記の演出内容を聞いたメンバーが演出用の曲を制作しようということで本曲の制作に到った。
歌詞の世界観も、フランケンシュタイン、ドラキュラなど日常的でない主人公の恋をイメージして作詞したとのこと。稲葉は下記「HINOTORI」制作時のインタビューにて男性目線で描いたとのこと。
PVは『Pleasure '95 BUZZ!!』で流された「イタリアバージョン」、そのライブの模様を収めた「ライブバージョン」(下記関連動画参照)、そして両方を組み合わせたものの3種類が存在している。
ライブ演奏
上記『Pleasure '95 BUZZ!!』にて行われたダイブ演出はその後2003年開催の『The Final Pleasure "IT'S SHOWTIME!!" in 渚園〜』、2018年開催の『Pleasure 2018 -HINOTORI-』(ドーム、スタジアム公演のみ)にてリバイバルされている。
ライブ演奏されるときは演出としてレーザー光線が使用されるが、冒頭ストリングスのイントロはカットすることがある。近年ではその部分を松本がギターで演奏することもある。
演奏頻度は高く2020年に行われた無観客配信ライブ『SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820-』のDay5内で行われた「B'z LIVE演奏回数ランキング」では、2020年時点で第6位となっている。
2018年の『Pleasure 2018 -HINOTORI-』では、間奏に「HINOTORI」を挿入する形で披露された。「HINOTORI」は松本が本曲の続編(アンサーソング)として構想していたものである。