概要
主役キュアと2号キュアによる定番カップリングであるが、新機軸を盛り込んだ本作らしくこの2人の関係性も異色であり、ヒーローとヒロインの関係性を殊更に強調されている点が最大の特徴。
なお普段の関係性として、一見すると凛々しいイケメン女子のソラがツッコミ役、おっとりした癒し系のましろがボケ役のようだが、実際は逆であり、まっすぐ過ぎて時々ズレた言動を見せるソラに対して、ましろが鋭いツッコミを入れるというのが定番のパターンとなっている。
第17話では学園クラスメートの女生徒の「ソラちゃんと言えばましろちゃんだね」と発言に他の面々も納得するなど、この時点で完全にクラス公認の関係性になっている模様。
各話の動向
ソラ・ハレワタールはプリキュアシリーズ初の異世界出身主人公である。エルちゃんを抱えてスカイランドからソラシド市にやってきたソラは右も左も解らぬ土地でキュアスカイに覚醒し、虹ヶ丘ましろの家でお世話になるのだった。
ましろが未だプリキュアとして覚醒していない第1話~第3話では、戦闘に於いては「敵に立ち向かうキュアスカイ(ソラ)」と「後ろから見守るましろ」という構図が成立しており、他方日常に於いては常識的感性と洒落っ気に勝るましろがリードしているなど、少女漫画的なガールミーツボーイの文脈に則った展開が続いている。女同士だけど。
そしてましろは第4話でキュアプリズムへと覚醒し、ソラと共に戦うプリキュアとなった。こうして戦いの場において一方的に庇護される関係から脱することになった、のだが…(後述)。
- 2人の関係性がさらにどのように変容していくのか注目が集まっており、投稿数もかなりのペースで増えている。
第5話では、ましろがプリキュアに覚醒したことでソラは初めてできた友達である彼女が戦いで傷付く事をひどく恐れるようになり、むしろ1人で戦おうとした。だが「友達だからこそ一緒に戦いたい」というましろの思いを受け止め、ソラは2人で戦うことを決意する。
その際、「やろう、スカイ!」「はい、プリズム!」と初めて互いをプリキュア名で呼び合い、プリズムは「やっとその名前で呼んでくれたね」と嬉しそうな様子を見せた。
こうして従来とは逆に「プリキュア名で呼び合う」ことが一大イベントになったことはこの2人の関係性で特筆すべきだろう。
それまではひたすら「友達同士」だったのが「プリキュア同士」でもある関係性へと昇華した瞬間であり、これは言ってみれば初代の2人とはちょうど逆のパターンである。
シナリオとの関係
アニメージュ2023年3月号85頁では、ひろプリ序盤はこのコンビの互いの心情や関係の積み重ねのドラマを丁寧に描くことが語られている。このため、このコンビの突出した注目は、夕凪ツバサがプリキュアに覚醒するまで続けられた。
また、アニメージュ2023年5月号では、鷲尾天氏が最初期の企画メモに書いていた「ホームズとワトソン」の単語をもとに件のコンビが形成されたことが判明している(元々バディ要素は企画段階から意識されていたという)。
関連イラスト
関連タグ
なぎほの:言わずと知れた初代のカップリングで、オマージュが随所にみられる。
まなロラ:先輩の白キュアと青キュアのカップリングで、「トロピカル〜ジュ!プリキュア」の夏海まなつとローラのカップリング。