概要
1967年からNHLに参入した6チームの1つで、現在のダラス・スターズの前身に当たる。
本拠地はアメリカ合衆国のミネソタ州で、ブルーミントンのメット・センターをホームアリーナとして使用していた。
歴史
NHLのリーグ拡張に伴って1967年に創設された。チーム名の『ノーススターズ』は、ミネソタ州のモットー“L'Étoile du Nord”（レトワール・デュ・ノルド。フランス語で『北の星』を意味する）を由来としている。
チームは参入初年度のシーズンで（2023年時点でもNHL史上唯一と言われる）試合中のアクシデントによってビル・マスタートンが死亡する悲劇に見舞われる。ノーススターズはマスタートンの死の報せが入った直後から6連敗を喫し、地区首位から転落。最終的に地区6チーム中4位でプレイオフへは進出できたもののディヴィジョンファイナルでセントルイス・ブルースに敗れている。
1970年代は成績が低迷し、観客動員も急激に落ち込みを見せて球団経営が危うくなる。1978年に、同じく球団経営に行き詰まっていたクリーブランド・バロンズとの共倒れを回避するためにバロンズを吸収合併して存続する。
その後も観客動員数の低迷は続き、1990年代に入るとチームはカリフォルニア州への移転を計画する。NHLは移転を認めなかったが、サンフランシスコベイエリアに新球団の創設が決まると、移転を考えていたオーナーはノーススターズを売却し、新球団サンノゼ・シャークスの創設に動いた。
次のオーナーもまた観客動員数の低迷に歯止めがかからないことから、カリフォルニアへの移転を考えていたが、ディズニーがマイティダックス・オブ・アナハイムを創設するため果たせず、結果テキサス州ダラスへの移転を表明。1993年にチームは移転してダラス・スターズとなった。
ノーススターズ時代の26シーズンのうち、17度プレイオフへ進出しており、2度スタンレーカップファイナルまで勝ち上がったが、どちらも敗退している。
ノーススターズの移転から5年後の1998年、NHLはミネソタ州に新たなチームの創設を発表。このチームは2000-01年シーズンからミネソタ・ワイルドとして活動している。
永久欠番
以下の2つがノーススターズ時代に指定された永久欠番であり、チームがダラス・スターズとなった現在も引き継がれている。
| 番号 | 人物名 | 在籍期間 | 欠番指定年月日 |
|---|---|---|---|
| 8 | ビル・ゴールズワージー | 1967-1977 | 1992年2月16日 |
| 19 | ビル・マスタートン | 1967-1968 | 1987年1月17日 |
