ミネソタ・ノーススターズ
みねそたのーすすたーず
NHLのリーグ拡張に伴って1967年に創設された。チーム名の『ノーススターズ』は、ミネソタ州のモットー“L'Étoile du Nord”(レトワール・デュ・ノール。フランス語で『北の星』を意味する)を由来としている。
チームは参入初年度のシーズンで(2024年時点でもNHL史上唯一と言われる)試合中のアクシデントによってビル・マスタートンが死亡する悲劇に見舞われる。ノーススターズはマスタートンの死の報せが入った直後から6連敗を喫し、地区首位から転落。最終的に地区6チーム中4位でプレーオフへは進出できたもののディヴィジョンファイナルでセントルイス・ブルースに敗れている。
1970年代は成績が低迷し、観客動員も急激に落ち込みを見せて球団経営が危うくなる。1978年に、同じく球団経営に行き詰まっていたクリーブランド・バロンズとの共倒れを回避するためにバロンズを吸収合併して存続する。
1980-81シーズンにスタンレーカップ決勝戦まで勝ち上がったが、1勝4敗でニューヨーク・アイランダーズの前に敗れ去る。
1990-91シーズン、10年ぶりにスタンレーカップ決勝戦進出を果たすも、2勝4敗でピッツバーグ・ペンギンズに敗れ、またも優勝を逃した。
1990年代に入るとチームはカリフォルニア州への移転を計画する。NHL理事会は移転を認めなかったが、サンフランシスコベイエリアに新球団の創設が決まると、移転を考えていたオーナーはノーススターズを売却し、新球団サンノゼ・シャークスの創設に動いた。
次のオーナーもまた、観客動員数の低迷に歯止めがかからないことからカリフォルニアへの移転を考えていたが、ディズニーがマイティダックス・オブ・アナハイムを創設するため果たせず、結果テキサス州ダラスへの移転を表明。1993年にチームは移転してダラス・スターズとなった。
ノーススターズの移転から4年後の1997年、NHLはミネソタ州に新たなチームの創設を発表。このチームは2000-01年シーズンからミネソタ・ワイルドとして活動している。