ベガス・ゴールデンナイツ
べがすごーるでんないつ
NHL(ナショナル・ホッケー・リーグ)ウェスタン・カンファレンスのパシフィックディヴィジョンに所属するチーム。
本拠地はアメリカのネバダ州パラダイス(ラスベガス都市圏)に在るT-モバイルアリーナ。
ゴールドはネバダ州で産出される(産出量は全米第1位とされる)金、グレーは強さと耐久性、赤は本拠地の近郊にあるレッドロックキャニオン、黒はパワーと激しさをそれぞれ表している。
創設当時のホーム用ユニフォームはグレーをメインにしていたが、2022-23シーズンからホーム用と3rdユニフォームを入れ替える形でゴールドをメインカラーにしている。
2015年、NHLでは次なるエクスパンションチームの本拠地としてアメリカのラスベガスバレーとカナダのケベックシティが候補となり、このうちラスベガスの加入が2016年オーナー会議で承認された。
創設者は陸軍士官学校出身だったため同校のチーム「ブラックナイツ(黒騎士)」と同じく「ナイツ(Knights)」を含む名前を望み、ネバダ州で産出する黄金と合わせて「ゴールデンナイツ」としたが、アメリカ陸軍のパラシュート部隊や、ニューヨーク州に在るクラークソン大学が先に同じニックネームを使用していたことから名称の変更を求められ裁判沙汰になったこともあった。
なお「ブラックナイツ」はアメリカ連邦当局のクレームがあり球団名にはできなかったが、球団の運営会社の名前には使用されている。
チームは2017-18シーズンからNHLに参入。活動1年目でいきなり地区優勝を果たし、プレーオフでもスタンレーカップ決勝戦まで進出したが、ワシントン・キャピタルズに敗れ、創設1年目で総合優勝の快挙はならなかった。
その後、2021-22シーズンはプレーオフ進出を逃したものの、創設からの7シーズンで6度プレーオフに進出しており、2022-23シーズンには球団創設6年目(1967年以降に創設されたエクスパンションチームでは最速)でスタンレーカップを獲得した(※1)。ネバダ州を本拠地とするチームとして、また北米4大プロスポーツリーグで21世紀に創設されたチーム(※2)として初の優勝となった。
2023-24シーズンは「前年度の優勝チームによる翌年度シーズン開幕戦からの連勝」でNHL最長を更新する「7」を記録する好調な滑り出しだったが、最終的にはワイルドカードを掴むに留まり、プレーオフ1回戦で敗退した。
2024年時点で、ゴールデンナイツはプレジデンツトロフィーを獲得したことは無いが、地区優勝を3回、スタンレーカップ優勝を1度している。
※1) 1967年以降のエクスパンションチームの中で “球団が創設されてからの年数”は最速だが、“NHLに参入してからの年数”はエドモントン・オイラーズの5年目に次ぐ2番目になる。
※2) 21世紀に入ってから創設されたチームは2023年の時点でNHLのシアトル・クラーケンの他にNBAのニューオーリンズ・ペリカンズとNFLのヒューストン・テキサンズがあった。
- 58 2017年10月に起きた銃撃事件の犠牲者
- 99 ウェイン・グレツキー(NHL全球団共通の永久欠番)