概要
NHL(ナショナル・ホッケー・リーグ)ウェスタン・カンファレンスのパシフィックディヴィジョンに所属するチーム。
本拠地はアメリカのカリフォルニア州ロサンゼルスに在るクリプトドットコム・アリーナ。
現在のチームカラーは黒とシルバー。
チーム名は「NHLの王者を目指す」ことから『Kings(キングス)』と名付けられた。
2024年時点ではNHLのチームで唯一、日本国籍を持っている選手を試合に出場させたことがある。
歴史
1967年、当時NBAのロサンゼルス・レイカーズのオーナーだったジャック・ケント・クックによって創設され、この年のエクスパンションでノーススターズ、フライヤーズ、ペンギンズ、ブルース、シールズと共にNHLへ加入した。
創設当時のチームカラーはレイカーズに合わせて黄色と紫が採用され、紫を基調としたユニフォームは「フォーラムブルー」と呼ばれていた。
チームは創設以来、プレーオフでカンファレンスファイナルにさえも進出ができず苦戦が続いていたが、1988年にエドモントン・オイラーズとのトレードでウェイン・グレツキーを獲得すると、チームは優勝候補の一角に名前が挙がるようになった。この年から、チームカラーも現在に繋がる黒とシルバーに変更された(当時ロサンゼルスを本拠地にしていたNFLのレイダースに合わせたと云う説がある)。
グレツキーの加入もあり、1990-91シーズンにチーム初(2024年時点で唯一)の地区優勝。1992-93シーズンにはスタンレーカップ決勝戦に初進出したが、この時はモントリオール・カナディアンズに敗れた。
1993-94シーズン以後、チームは債務不履行に陥ったこともあって低迷し、1995年に破産。球団にはすぐに新たなオーナーが付いたが、前オーナーのブルース・マクナルは詐欺などの罪で逮捕され、グレツキーを始めとする主力選手は相次いでチームを去っていった。
2006-07シーズン、ゴールテンダーの福藤豊が日本人初のNHL選手としてデビューしたが、出場した3試合(および登録はされていたが出場機会が無かった1試合も合わせて計4試合)全てでキングスは敗れた。
2011-12シーズンは40勝27敗15延長負けの成績ながら第8シードでプレーオフへ進出。第1シードのカナックス、第2シードのブルース、第3シードのコヨーテズを相次いで撃破。さらに決勝戦でデビルズも破り、初めてスタンレーカップ優勝を果たした。第8シードからの下剋上はNHL初の快挙だった。
翌2012-13シーズンはカンファレンスファイナルで敗退したが、さらに次の2013-14シーズンでレンジャーズに勝って2度目のスタンレーカップ優勝。
その後はプレーオフ1回戦敗退が続いており、2022年からは3年連続でオイラーズに敗れている。
キングスは2024年時点で、地区優勝1回、スタンレーカップ優勝2回を記録しているが、プレジデンツトロフィー争いには今のところ縁が無い。
球団マスコット
2007-08シーズンから『ベイリー』と云う名前のライオンを球団マスコットとしている。名前は2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロ事件に巻き込まれて亡くなったスカウトディレクターのガーネット・ベイリーから採られている。また、背番号『72』は、ロサンゼルスの年間平均気温の72℉(≒22.2℃)を由来とする。
主な選手
永久欠番
キングスはグレツキーが選手として在籍したチームの1つである。
日本人選手
関連項目
- ロサンゼルス都市圏を本拠地としているチーム
- 「キングス」を名乗るチーム