概要
1937年からNFL(ナショナル・フットボール・リーグ)に加盟しているチームで、NFC西地区に所属する。
アメリカ・カリフォルニア州のロサンゼルス都市圏が現在の本拠地で、ホームスタジアムはロサンゼルス郡イングルウッド、球団本部は同郡アゴラヒルズに置かれている。
チームカラーは青(ロイヤルブルー)と黄色(ソル)。ヘルメットには羊の角をイメージした模様が入っている。
スーパーボウルが行なわれる以前の時代にはクリーヴランドとロサンゼルスで各1回のNFL優勝。スーパーボウルの制覇はセントルイスとロサンゼルスで1回ずつあり、NFLで唯一「異なる3つの州へ本拠地を移転して、それぞれの都市でリーグ優勝を経験したチーム」である。
チーム名
由来
「Ram」は牡羊のことであり、子羊を意味する「Lamb」や蒸留酒の「Rum(Rhum)」とは違う。
チームの初代ヘッドコーチであるデイモン・ウェツェルが、フォーダム大学のアメフトチーム「ラムズ」に肖って名付けた。このチーム名を選んだ理由は字数の少なさであり、ニュースでチームが話題にされた際に見出しで名前が省略されない事を当て込んだものと言われている。
チーム名変遷
- クリーヴランド・ラムズ(1936-1945)
- ロサンゼルス・ラムズ(1946-1994)
- セントルイス・ラムズ(1995-2015)
- ロサンゼルス・ラムズ(2016-現在)
本拠地球場
- クリーヴランド・スタジアム(1936-1937、1939-1941)
- リーグ・パーク(1937、1942、1944-1945)
- ショウ・スタジアム(1938)
- ロサンゼルス・メモリアル・コロシアム(1946-1979、2016-2019)
- アナハイム・スタジアム(1980-1994)※1
- ブッシュ・メモリアル・スタジアム(1995)※2
- エドワード・ジョーンズ・ドーム(1995-2015)
- SoFiスタジアム(2020-現在)※3
1)現在のエンゼル・スタジアム・オブ・アナハイム。MLBのエンゼルスと共用。
2)MLBのカーディナルズと共用。
歴史
1936年にオハイオ州クリーヴランドにてAFL(第2次)のチームとして創設されたが、1シーズン限りで脱退して翌年からNFLに参入。
1945年シーズンに初優勝を果たすも、優勝決定直後にカリフォルニア州ロサンゼルスへの移転を発表。NFLで初めて西海岸を本拠地にしたチームとなった。
1948年に、ハーフバックだったフレッド・ガーク(メジャーリーガー、クリスチャン・イェリッチの曽祖父)の考案でヘルメットに羊の角が描き入れられるようになる。これが現在のアメフトでヘルメットにチームロゴを入れる起源とされている。
ホームスタジアム新設の問題が拗れたことから、1995年にミズーリ州セントルイスへ移転。セントルイス時代の1999年シーズンに初のスーパーボウル制覇を果たす。
ラムズは2016年に本拠地をロサンゼルスへ戻し、2021年シーズンには2度目のスーパーボウル制覇を遂げた。
2023年12月3日にはNFL史上初となる日本の漫画とのコラボレーション企画『LOS ANGELES RAMS AND ONE PIECE GAME Collaboration DAY』を開催。36対19でクリーヴランド・ブラウンズに勝利した。
スーパーボウル戦績
※日付は現地時間
シーズン | 開催年月日 | 対戦相手 | 勝敗結果 | 通算成績 |
---|---|---|---|---|
1979年(第14回) | 1980/1/20 | ピッツバーグ・スティーラーズ | 敗退(19対31) | 0勝1敗 |
1999年(第34回) | 2000/1/30 | テネシー・タイタンズ | 優勝(23対16) | 1勝1敗 |
2001年(第36回) | 2002/2/3 | ニューイングランド・ペイトリオッツ | 敗退(17対20) | 1勝2敗 |
2018年(第53回) | 2019/2/3 | ニューイングランド・ペイトリオッツ | 敗退(3対13) | 1勝3敗 |
2021年(第56回) | 2022/2/13 | シンシナティ・ベンガルズ | 優勝(23対20) | 2勝3敗 |
スーパーボウル以前の時代のNFLチャンピオンシップの戦績は以下の通り。
シーズン | 開催年月日 | 対戦相手 | 勝敗結果 |
---|---|---|---|
1945年 | 1945/12/16 | ワシントン・レッドスキンズ | 優勝(15対14) |
1949年 | 1949/12/18 | フィラデルフィア・イーグルス | 敗退(0対14) |
1950年 | 1950/12/24 | クリーヴランド・ブラウンズ | 敗退(28対30) |
1951年 | 1951/12/20 | クリーヴランド・ブラウンズ | 優勝(24対17) |
1955年 | 1955/12/26 | クリーヴランド・ブラウンズ | 敗退(14対38) |
永久欠番
- 7 ボブ・ウォーターフィールド(クォーターバック)
- 28 マーシャル・フォーク(ランニングバック)
- 29 エリック・ディッカーソン(ランニングバック)
- 74 マーリン・オルセン(ディフェンシヴタックル)
- 75 ディーコン・ジョーンズ(ディフェンシヴエンド)
- 78 ジャッキー・スレイター(オフェンシヴタックル)
- 80 アイザック・ブルース(ワイドレシーヴァー)
- 85 ジャック・ヤングブラッド(ディフェンシヴエンド)
関連項目
ロサンゼルス・エンゼルス(MLB)
ロサンゼルス・クリッパーズ(NBA)
アナハイム・ダックス(NHL)