英語表記 | Washington Commanders |
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日本語表記 | ワシントン・コマンダーズ |
NFL参入年 | 1932年 |
ディヴィジョン | NFC東地区 |
本拠地 | ワシントン都市圏(ワシントンD.C.、メリーランド州、ヴァージニア州) |
ホームスタジアム | ノースウェスト・スタジアム (1997-現在) |
NFL優勝(スーパーボウル以前) | 2回(1937,1942) |
スーパーボウル優勝 | 3回(第17回,第22回,第26回) |
カンファレンス優勝 | 5回(1972,1982,1983,1987,1991) |
地区優勝 | 15回 |
※記録は2024年シーズン時点
概要
NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)のチームの1つで、NFC東地区に所属する。
アメリカ合衆国のワシントン都市圏(ワシントンD.C.、メリーランド州、ヴァージニア州)を本拠地としており、現在のホームスタジアムはメリーランド州ランドーヴァー、球団本部はヴァージニア州アッシュバーンに置かれている。
チーム名
永らくワシントン・レッドスキンズとして活動していたが、人種差別に基づいた名前だとして先住民系の団体から度々訴訟を起こされたり、大企業からもネーミングライツ契約の解消かチーム名の変更かの選択を迫られたことなどから、2020年と2021年は仮称のワシントン・フットボールチーム名義で活動、2022年2月2日に『ワシントン・コマンダーズ』への改称が発表された。
なお、過去にアリーナフットボールで似たような名称のチームが存在したが、そちらはワシントン・コマンドーズ(Washington Commandos)である。
チーム名変遷
- ボストン・ブレーブス(1932)
- ボストン・レッドスキンズ(1933-1936)
- ワシントン・レッドスキンズ(1937-2019)
- ワシントン・フットボールチーム(2020-2021)
- ワシントン・コマンダーズ(2022-現在)
本拠地球場
- ブレーブス・フィールド(1932)
- フェンウェイ・パーク(1933-1936)
- グリフィス・スタジアム(1937-1960)
- ロバート・F・ケネディ・メモリアル・スタジアム(1961-1996)
- ノースウェスト・スタジアム(1997-現在)
- ※1997年から2024年2月までの名称はFedExフィールド
歴史
1932年にマサチューセッツ州ボストンで創設されたボストン・ブレーブスを起源とする。翌1933年に本拠地をフェンウェイ・パークに変更すると共にチーム名をレッドスキンズに変更した。
チームは1936年にプレイオフへ初進出するも人気の面で苦戦していたため、1937年にワシントンD.C.へ移転。この1937年に初優勝した。スーパーボウルが無い時代は1942年にも優勝している。その一方で、1940年にはNFL記録となる73点差の完封負けでNFLチャンピオンシップに敗れている。
NFLチャンピオンシップでクリーヴランド・ラムズに敗れた1945年から25年連続でプレーオフ進出ができないシーズンが続き低迷していた。
1971年シーズン、26年ぶりにプレーオフ進出。この年はディヴィジョナルラウンドで敗退。続く1972年シーズンは初めてスーパーボウル進出を果たしたが、この年パーフェクトシーズン(完全優勝)を達成するマイアミ・ドルフィンズに敗れた。
1982年シーズン、10年ぶりにスーパーボウルへ進出して前回敗れているドルフィンズに勝って初めてヴィンス・ロンバルディ・トロフィーを獲得した。
1997年にはメリーランド州ランドーヴァーに専用球場(現ホームのノースウェスト・スタジアム)が完成した。ワシントンD.C.では無くメリーランド州にスタジアムを建設した理由はボルティモアにNFLのチームを移転または創設させない為の牽制だったのだが、完成直前の1996年にレイヴンズが誕生したことで目論見は失敗に終わっている。
チーム名やロゴの変更を求める声が先住民のみならず、FedExやNIKEと云った大企業からも出てくると、スポンサー離れを危惧した球団は2020年からレッドスキンズの名称を廃止。2022年にコマンダーズへと改名した。
チームはこれまでにスーパーボウルを3回制覇しているが、1991年シーズンの優勝を最後にスーパーボウルどころかカンファレンスチャンピオンシップ進出からも33年遠ざかっていた。
NFLチャンピオンシップの成績
シーズン | 開催年月日 | 対戦相手 | 勝敗結果 |
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1936年 | 1936年12月13日 | グリーンベイ・パッカーズ | 敗退(6対21) |
1937年 | 1937年12月12日 | シカゴ・ベアーズ | 優勝(28対21) |
1940年 | 1940年12月8日 | シカゴ・ベアーズ | 敗退(0対73) |
1942年 | 1942年12月13日 | シカゴ・ベアーズ | 優勝(14対6) |
1943年 | 1943年12月26日 | シカゴ・ベアーズ | 敗退(21対41) |
1945年 | 1945年12月16日 | クリーヴランド・ラムズ | 敗退(14対15) |
スーパーボウルの成績
シーズン | 開催年月日 | 対戦相手 | 勝敗結果 |
---|---|---|---|
1972年(第7回) | 1973年1月14日 | マイアミ・ドルフィンズ | 敗退(7対14) |
1982年(第17回) | 1983年1月30日 | マイアミ・ドルフィンズ | 優勝(27対17) |
1983年(第18回) | 1984年1月22日 | ロサンゼルス・レイダース | 敗退(9対38) |
1987年(第22回) | 1988年1月31日 | デンバー・ブロンコス | 優勝(42対10) |
1991年(第26回) | 1992年1月26日 | バッファロー・ビルズ | 優勝(37対24) |
通算成績∶3勝2敗
主な球団関係者
永久欠番
番号 | 人物名 | ポジション |
---|---|---|
9 | ソニー・ジャーゲンセン | クォーターバック |
21 | ショーン・テイラー | フリーセイフティ |
28 | ダレル・グリーン | コーナーバック |
33 | サミー・ボウ | クォーターバック、パンター、セイフティ |
49 | ボビー・ミッチェル | ハーフバック、ワイドレシーバー |
この他、以下の番号が準永久欠番扱いとなっている。
- 7 ジョー・サイズマン(クォーターバック)
- 42 チャーリー・テイラー(ワイドレシーバー)
- 43 ラリー・ブラウン(ランニングバック)
- 44 ジョン・リギンズ(ランニングバック)
- 65 デイヴ・バッツ(ディフェンシヴタックル)
- 70 サム・ハフ(ラインバッカー)
- 81 アート・モンク(ワイドレシーバー)
リング・オブ・フェイム
番号 | 人物名 | ポジション |
---|---|---|
3 | マイク・モズリー | キッカー |
7 | ジョー・サイズマン | クォーターバック |
9 | ソニー・ジャーゲンセン | クォーターバック |
11 | マーク・ライピエン | クォーターバック |
14 | エディ・レバロン | クォーターバック |
16 | リッチー・ペティボン | セイフティ,コーチ |
17 | ビリー・キルマー | クォーターバック |
17 | ダグ・ウィリアムス | クォーターバック |
20 | クリフ・バトルス | ランニングバック |
21 | ショーン・テイラー | セイフティ |
22 | チャーリー・ジャスティス | ランニングバック |
23 | ブリッグ・オーウェンス | ディフェンシブバック |
27 | ケン・ヒューストン | セイフティ |
28 | ダレル・グリーン | コーナーバック |
30 | ブライアン・ミッチェル | ランニングバック,リターンスペシャリスト |
33 | サミー・ボウ | クォーターバック |
35 | ビル・ダドリー | ランニングバック |
37 | パット・フィッシャー | コーナーバック |
40 | ウェイン・ミルナー | エンド |
41 | マイク・バース | コーナーバック |
42 | チャーリー・テイラー | ワイドレシーバー |
43 | ラリー・バロン | ランニングバック |
44 | ジョン・リギンス | ランニングバック |
47 | ディック・ジェームス | ランニングバック |
49 | ボビー・ミッチェル | ハーフバック,エグゼクティブ |
51 | モンテ・コールマン | ラインバッカー |
53 | ジェフ・ボスティック | センター |
55 | クリス・ハンバーガー | ラインバッカー |
56 | レン・ハウス | センター |
57 | ケン・ハーヴェイ | ラインバッカー |
59 | ロンドン・フレッチャー | ラインバッカー |
60 | クリス・サミュエルス | タックル |
65 | デイヴ・バッツ | ディフェンシブタックル |
65 | ヴィンス・プロミュート | ガード |
66 | ジョー・ジャコビー | タックル |
68 | ラス・グリム | ガード |
70 | サム・ハフ | ラインバッカー |
71 | チャールズ・マン | ディフェンシブエンド |
72 | デクスター・マンリー | ディフェンシブエンド |
80 | ジーン・ブリトー | ディフェンシブエンド |
81 | アート・モンク | ワイドレシーバー |
84 | ゲイリー・クラーク | ワイドレシーバー |
87 | ジェリー・スミス | タイトエンド |
- | ジョージ・アレン | ヘッドコーチ |
- | ボビー・ベサード | ゼネラルマネージャー |
- | ジャック・ケント・クック | オーナー |
- | ウェイン・カリー | プリンスジョージズ郡行政官 |
- | ジョー・ギブス | ヘッドコーチ |
- | フィル・ホッチバーグ | アナウンサー |
- | ヴィンス・ロンバルディ | ヘッドコーチ |
- | バッバ・タイアー | アスレティックトレーナー |
※チーム創設者のジョージ・プレストン・マーシャルは2020年にリング・オブ・フェイムから外されている。
関連項目
- ワシントンD.C.およびその周辺都市を本拠地とするチーム
- マサチューセッツ州ボストンから移転したチーム
- アトランタ・ブレーブス(MLB)
- カロライナ・ハリケーンズ(NHL、元ニューイングランド・ホエーラーズ)